オバマ政権は、石油大手シェルが今夏からアラスカ沿岸で石油採掘を開始する計画を暫定的に許可しました。連邦政府の科学者らの推定によれば北極圏には最大で150億バレルの石油が眠っており、シェルはチュクチ海の氷海での採掘許可を長い間求めてきました。環境保護活動家たちは、北極圏で採掘を行えば、地域の野生生物を脅かし、気候変動を悪化させると警告しています。活動家たちは、北極海で採掘中に事故が起これば、厳しい天候のために救出活動が何か月も延期される可能性があり、死者を出した2010年のメキシコ湾石油流出事故を更に上回る悪影響を及ぼすと危惧しています。サバンカ・バナジーに話を聞きます。著名な写真家で、文筆家、活動家でもあるバナジーは過去15年間、北極の保護と、先住民の人権および気候変動への意識向上を訴えてきました。バナジー編のアンソロジーはArctic Voices: Resistance at the Tipping Point(『北極からの声:転換点における抵抗』)です。