多岐にわたった議論の中で、新著Listen, Yankee!: Why Cuba Matters(『耳を貸せ、ヤンキー!:キューバが重要な理由』)の著者トム・ヘイドンは、米国とキューバには55年にわたる不和にもかかわらず共通点の方が多いと語ります。それでも共和党は、半世紀ぶりの米・キューバ国交回復に動くオバマ大統領に対抗し、米国からのキューバへの新たな旅行を阻止する法案を提出しました。同法案は、キューバ政府により没収された土地を使用する着陸場や港を通る航空便や船のルートに対して、新たな認可を阻むものです。このような(共和党の)行動にもかかわらず、「旅行は広がっています。クレジットカードも使えるようになります。ビーチも戦車の代わりに観光客を迎えようとしています。やっと歴史が前進しようとしているのです」とヘイドンは語ります。ヘイドンは、なぜオバマ政権がキューバとの通商制限を解除して同国をテロ支援国リストから外そうとしているのかについて米元高官らにインタビューしたことを振り返り、キューバ・ミサイル危機や「キューバの5人」(Cuban 5)、そして実質的に戦争状態にあったキューバからの亡命者を米国が保護していたことについても語ります。