デイリーニュース

  • トム・ヘイドン「やっと歴史が前進した」:米キューバ関係が雪解け、共和党の反対にもかかわらず

    多岐にわたった議論の中で、新著Listen, Yankee!: Why Cuba Matters(『耳を貸せ、ヤンキー!:キューバが重要な理由』)の著者トム・ヘイドンは、米国とキューバには55年にわたる不和にもかかわらず共通点の方が多いと語ります。それでも共和党は、半世紀ぶりの米・キューバ国交回復に動くオバマ大統領に対抗し、米国からのキューバへの新たな旅行を阻止する法案を提出しました。同法案は、キューバ政府により没収された土地を使用する着陸場や港を通る航空便や船のルートに対して、新たな認可を阻むものです。このような(共和党の)行動にもかかわらず、「旅行は広がっています。クレジットカードも使えるようになります。ビーチも戦車の代わりに観光客を迎えようとしています。やっと歴史が前進しようとしているのです」とヘイドンは語ります。ヘイドンは、なぜオバマ政権がキューバとの通商制限を解除して同国をテロ支援国リストから外そうとしているのかについて米元高官らにインタビューしたことを振り返り、キューバ・ミサイル危機や「キューバの5人」(Cuban 5)、そして実質的に戦争状態にあったキューバからの亡命者を米国が保護していたことについても語ります。

    dailynews date: 
    2015/4/30(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 歴史は繰り返す? 活動家トム・ヘイドンが語る警察暴力への抗議行動 60年代から現在のボルチモアへ

    ボルチモアおよび全米各地で、警察の拘束中にフレディ・グレイが亡くなった事件に対する抗議デモが繰り広げられていますが、代表的な米国のベテラン活動家で、警察と抗議行動に詳しいトム・ヘイドンに話を聞きます。1968年、ヘイドンはシカゴで行われた民主党全国大会中に、大規模なベトナム戦争反対デモを組織しました。ヘイドンは、暴動を起こすために州境界線を越えたとして有罪となった「シカゴの8人」(Chicago 8)の一人です。当時、判事は「シカゴの8人」唯一のアフリカ系アメリカ人の被告だったボビー・シールを拘束し、猿ぐつわをした上で椅子に鎖で繋ぐよう命令しました。後にヘイドンは、ニュージャージー州ニューアークに活動の場を移し、著書Rebellion in Newark: Official Violence and Ghetto Response(『ニューアークの抵抗:当局による暴力と、ゲットーの返答』)を執筆しました。「米国は崩壊寸前だったのです。現在ボルチモアで起っていることが、1967年、68年には全米各地で起きていた」とヘイドンは語ります。「ですから、敵と戦うために海外派兵することで国内問題が悪化し、いつ爆発するかもわからないという問題を忘れてはならないのです。つまり、残念ながら歴史は繰り返しています」

    dailynews date: 
    2015/4/30(Thu)
    記事番号: 
    1
  • イラクの活動家が語る 虐殺は「双方の手で」市民社会がIS支配に抵抗する最中に起きている 

    ハーグでの「女性が戦争を止める(Women Stop War)」会議に出席中の「 イラク女性自由団体(Organization of Women's Freedom in Iraq)」共同創設者兼代表のヤナール・モハメドが、イラクの現状について語ります。「国は民兵文化に牛耳られています。民兵組織が支配し、『われわれを取るか、IS(イスラミックステート)を取るか』と迫るのです」。市民社会はシーア派とスンニ派の過激派に板ばさみにされていますが、解決の唯一の方法は宗教が関わらないアプローチだとモハメドは語ります。

    dailynews date: 
    2015/4/29(Wed)
    記事番号: 
    6
  • コロンビアのジャーナリスト 「勇気ある女性賞」を受賞 誘拐・拷問・レイプされても 武器取引の報道を継続 

    ハーグのワールド・フォーラムにおける「女性が戦争を止める(Women Stop War)」会議場からの放送です。エイミー・グッドマンが、コロンビアのジャーナリストで18年以上にわたり同国の武力紛争の報道にあたってきたジネス・ボドヤ・リマをインタビューします。リマは、武器取引の取材中に民兵組織に誘拐され、拷問とレイプを体験したことを明らかにした後、2012年に「世界の勇気ある女性賞」を受賞しました。「この出来事の後も、私は亡命を拒否し、ジャーナリストとして仕事を続けました」と、リマは語ります。また彼女は、「活動のため団結した生存者(Survivors United for Action)」という団体を創設しました。

    dailynews date: 
    2015/4/29(Wed)
    記事番号: 
    5
  • 警察の暴行からボコ・ハラムまで アフリカの活動家 原理主義への世界的対処の必要性を語る

    ナイジェリア北東部の町ダマサクで、数百人の遺体がみつかりました。武装集団「ボコ・ハラム」による殺害とみられています。現地からの情報によると、遺体の数は400を超えるとされます。アフリカの女性人権活動家ハキマ・アバスにボコ・ハラム、武装化、原理主義について聞きます。「米国でも、白人至上主義者やキリスト教右派などの原理主義者たちの怒りが、銃文化と、武装した警官隊などによって増幅し深刻化しています。そのせいで黒人の男女、トランスセクシュアル、子供たちが殺されていますね。ですから、原理主義への対応を世界規模ですることが必要なのです。この闘いの先頭にたっているのは、女性の権利を訴える団体であり、それを組織する人たちです」とアバスは語ります。アバスは、「開発における女性の権利連合( Association for Women’s Rights in Development)」のプログラム担当責任者です。

    dailynews date: 
    2015/4/29(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 日本 平和憲法に反し米国との新たな軍事協力に向け合意

    平和活動家たちが今週ハーグに集結していますが、日本は平和憲法を持つ国であるにも関わらず、世界でより積極的な軍事役割を担う方向へと進んでいます。28日、オバマ大統領は日本の安部晋三首相をホワイトハウスに招き公式晩餐会を開催しました。両国は新たな日米防衛協力指針(ガイドライン)を発表したばかりです。婦人国際平和自由連盟(WILPF)の新会長に選出されたばかりの秋林こずえに、拡大中の日本の軍事分担について検証してもらいます。秋林はまた、2万5000人あまりの米軍兵士の沖縄駐留に対する反対運動についても語ります。「米軍は、何をしようと外交官に近い特権を与えられています。彼らは犯罪も多く起こしていますが処罰されず、免れてしまうのです」

    dailynews date: 
    2015/4/29(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「婦人国際平和自由連盟」(WILPF)100周年 世界各地でいまも絶えぬ戦争

    ハーグのワールド・フォーラムからの放送です。100年前の今週、第一次世界大戦の戦闘が繰り広げられる最中に、世界各地から1000人を超える女性平和活動家たちがハーグに集まり、戦争の終結を訴えました。この特筆すべき会議は「国際女性会議」と呼ばれ、これを機に「婦人国際平和自由連盟」(WILPF)が結成されました。この会議を組織したのは、オランダの婦人参政権論者アレッタ・ジェイコブスでした。オランダは、第一次大戦で中立国だったため、このイベントの会場に選ばれました。後にノーベル平和賞受賞者となった2人、「ハルハウス」(Hull House)共同創設者のジェーン・アダムズと社会学者のエミリー・グリーン・バルチも、米国代表団の一員としてこの会議に参加しました。「政府の意思決定に女性が関わっていないことが戦争を起こす可能性を大きくしていると、彼女たちは考えました。これは正しい見解でした」と、本日のゲストで婦人国際平和自由連盟事務総長のマドレーヌ・リースは述べます。創立100周年を記念する会議には、リースの他、数千人が世界各地からハーグに再集結し、現在アフガニスタン、イラク、シリア、リビア、イエメンはじめ世界国々で繰り広げられている戦闘に抗議して平和を呼びかけています。

    dailynews date: 
    2015/4/29(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「物は取替えられるが、人の命は替えられない」: あまり報道されない ボルティモアの街頭の声

    夜間外出禁止が発令されている、ボルティモアの街頭からデモクラシー・ナウ!がレポートします。この夜間禁止令は、25歳のアフリカ系米国人フレディ・グレイが警察署に抑留中に頸部を負傷して死亡したことに抗議して、27日に起きた暴動を受けて発令されたものです。28日夜には、暴動鎮圧用の装備をした警官が、午後10時に開始される外出禁止令に従わなかった数百人の抗議者に向けて催涙ガスを発射し、少なくとも10人が逮捕されました。しかし、ボルティモア警察は、概して「市は安定した状態にある」と発表しました。市の街路には、州兵を含め数千人の治安部隊が配備されています。27日の騒乱では、200人以上が逮捕され、数十台の車に火がつけられ、多くの建物がひどい損害を受けました。デモクラシー・ナウ!のアーロン・マテとビデオグラファーのハニー・マスードが、騒乱後の清掃活動とフレディー・グレイの死をめぐっていまも続く抗議行動の双方に参加する地元住民に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/4/29(Wed)
    記事番号: 
    1
  • イランのノーベル平和受賞者シーリーン・エバーディーが語る核合意と「イスラム国」、女性の権利

    ハーグからの放送です。当番組は、ハーグで開かれている「婦人国際平和自由連盟」(WILPF)の100周年に参加している女性ノーベル平和賞受賞者たちに話を聞いています。本日は2003年のノーベル平和賞受賞者シーリーン・エバーディーに長めのインタビューに応えてもらいましょう。彼女は、特にイランの女性と子供、政治犯の権利を求める人権擁護活動において、同賞を受賞した最初のイラン人で最初のイスラム教徒女性です。彼女はイランで初めての女性判事でしたが、2009年以来亡命生活を送っています。エバーディーから、自称「イスラム国」(ISIS)による脅威と、核開発計画を少なくとも10年間抑制する、イランおよび米国とイスラエルを含む世界列強国による枠組み合意の重要性について話を聞きます。「私はいかなる核エネルギー計画にも賛成しません」と、エバーディーは言います。「したがって、計画はできるだけ早く止めるべきです。であると同時に、原子爆弾を持っている国が他国について、このような態度で判断を下すのも間違っているのです」。

    dailynews date: 
    2015/4/28(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 長年の警察による暴力と経済的放置の果てにボルチモアで暴動発生 州兵が出動

    警察の暴力に対する抗議行動制圧に州兵が出動したのは、過去6ヶ月の間で2度目となりました。逃亡容疑で逮捕されたあと、警察の拘束中に頸部を損傷して死亡した25歳のアフリカ系米国人フレディ・グレイの死をめぐって、4月27日の夜ボルチモアで暴動が発生しました。警察によると、車や店が放火される中、少なくとも27人が逮捕され、少なくとも15人の警官が負傷しました。ボルチモアの公立校は休校になり、1週間にわたる夜10時から翌朝5時までの夜間外出禁止令が施行されています。また、4月27日のフレディ・グレイの葬儀には数千人が参列し、その中には番組のゲスト、公民権指導者で「レインボー・PUSH連合」(Rainbow PUSH Coalition)の設立者で代表も務めるジェシー・ジャクソン師がいました。暴力は、ボルチモア西部が「貧困と苦痛の場」であり、その住民が長年にわたって警察による虐待と経済的放置によって苦しんでいるという「本当の問題から注意をそらす」とジャクソンは言います。ボルチモアの元市議会議長であるローレンス・ベルからも話を聞きます。彼は、フレディ・グレイが逮捕された貧困地域で育ち、そこから選出されました。ベルは「今回のことは今までのしっぺ返しなのだ」と論じます。

    dailynews date: 
    2015/4/28(Tue)
    記事番号: 
    1

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