携帯で撮影された新たなビデオが、ボルチモアの警察車両で移送中に亡くなったフレディ・グレイの死について、解明の手がかりとなりそうです。ボルチモア・サン紙が入手したこのビデオには、横たわったまま動かないグレイの足首に数人の警官が足かせをかけ、車に乗せる様子が写されています。これはグレイが「怒り」、「暴れた」としていた警察の先の主張とは矛盾しているとみられます。警官のひとりブライアン・ライス警部捕は、現場で撮影していた目撃者にテーザー銃を使うと脅したとの報告もあります。ローリングストーン紙に最新記事Why Baltimore Blew Up(「なぜボルチモアは怒りを爆発させたのか」)を執筆したマット・タイビに話を聞きます。この記事でタイビは「今回の事件をきっかけに、数十万件ないし数百万件の違法捜査や逮捕が、差別的な警察の捜査方針で数十年に渡り行われてきた問題が議論される代わりに、グレイの死後、ウエスト・ボルチモアのドラッグストアチェーンCVSの2店舗を放火した若者たちが『チンピラ』ないし単なる犯罪者たちだったのかどうかが言い争われただけだった」と書いています。