デイリーニュース

  • ノー・モア・拷問 世界最大の心理学者団体 安全保障尋問への関与を禁止

    米国心理学会(APA)の評議会は7日、安全保障に関する尋問に心理学者が参加することを禁ずる新方針をほぼ満場一致で採択しました。この決議は、グアンタナモ基地、CIAの秘密基地、ジュネーブ諸条約や国連拷問等禁止条約に違反するとみなされる場所で心理学者が働くことを禁止するもので、これによりAPAは国際法を支持する立場に置かれます。ただし拘留された当事者および人権保護を目的とした第三者独立機関のために直接働く場合を除きます。APA指導部は先に、報告書の中で国防総省およびCIAの拷問プログラムに積極的に共謀したと指摘されていましたが、これは報告書の公表以来、初めてとなるAPA総会での採択となります。唯一反対したのはグアンタナモとアブグレイブ刑務所で陸軍情報心理学者のチーフを務めたラリー・ジェームズ元大佐でした。APA会長に選出されたスーザン・マクダニエルの発言と彩決のハイライトを放送します。10年近く尋問に関する方針変更をAPAに求めていた倫理的心理学連合(the Coalition for an Ethical Psychology)創立メンバー、スティーブン・ライズナーとスティーブン・ソルズに聞きます。英国心理学会(British Psychological Society)の会長に選ばれたピーター・キンダーマンとも話します。

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    2015/8/10(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 2016年大統領選に向けた初の共和党討論会に FOXニュース会長が選んだ候補が並ぶ

    6日夜、2016年の米国大統領選挙に向けた初の討論会で、共和党候補上位10人が顔を合わせました。FOXニュースが討論会に招待した10人の候補者は、ジェブ・ブッシュ、ベン・カーソン、クリス・クリスティー、テッド・クルーズ、マイク・ハッカビー、ジョン・ケーシック、ランド・ポール、マルコ・ルビオ、ドナルド・トランプ、スコット・ウォーカーです。アナリストの中には、これを「ロジャー・アイル予備選」と表現する人もいます。FOXニュースのロジャー・アイル会長がプライムタイム帯の番組への参加者選定に多大な発言権を行使したためです。選定にもれた7人の候補は、夕方の早い時間帯に別の討論会に参加しました。FOXニュースは、5つの全国世論調査の平均値を計算して上位10人のリストを作成したと説明していますが、この方式については今週になって世論調査機関から批判が殺到しました。この討論会のハイライトを紹介します。

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    2015/8/7(Fri)
    記事番号: 
    4
  • グアンタナモは「人権自由区」 反対派の心理学者 CIAと国防総省の拷問へのアメリカ心理学会の関与を暴露

    世界最大の心理学者の団体「アメリカ心理学会」(APA)の年次総会が開催されているカナダのトロントから放送しています。心理学者が国家安全保障関連の尋問に関与することを禁止する決議を採択する投票を目前にして、「社会的責任を果たす心理学者の会」(Psychologists for Social Responsibility)がタウンミーティングを開催しています。その中のハイライトを紹介します。

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    2015/8/7(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ジェームズ・ライゼン:過去との決別 アメリカ心理学会が心理学者の尋問関与の禁止に向けた投票へ

    ピューリツァー賞を受賞したニューヨークタイムズ紙の記者ジェームス・ライゼンに話を聞きます。ライゼン記者はCIAと国防総省の拷問プログラムへのアメリカ心理学会(APA)の関係について詳細に報じてきました。アメリカ心理学会の年次総会を取材するため、現在トロントに滞在しています。 本日予定されている、APA理事会による心理学者の尋問関与禁止の決議の意義について、「従来の路線からの大転換です。独立調査の結果、心理学者とブッシュ政権が尋問プログラムをめぐり結託していたことが判明したことへの応答です」とライゼンは語ります。

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    2015/8/7(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「尋問室からの脱出を導け」 アメリカ心理学会は拷問関与に終止符を打てるのか?

    本日は、世界最大の心理学者の団体であるアメリカ心理学会(APA)が年次総会を開催しているトロントからお送りします。この会合は、同学会の幹部が国防総省や中央情報局(CIA)と結託して、拷問プログラムへの支援を保証するために、学会内部の方針や人員や会合を巧妙に操っていたことを確認する衝撃的な報告が公表された後、初めて開かれる総会です。過去数十年の間、反体制派の心理学者のグループは、CIAのブラック・サイトやグアンタナモ基地で取り調べを行う際に心理学者を使うことに対し抗議してきました。長年にわたり彼らは無視され、嘲笑されてきましたが、これを変えたのが先日公表された『ホフマン報告書』、すなわちAPA理事会の依頼による独立調査団の542ページの報告書です。APAは会員13万人の中に拷問に共謀した者がいることを繰り返し否定してきましたが、この報告書はその信憑性を失わせます。公表に基づき、APAトップの4人が辞職もしくは早期退職を表明しました。本日、APA理事会は、心理学者が尋問に関与することを禁止する決議を予定しています。この決議が採択されるかどうかは、まだわかりません。投票に先駆けて、昨夜、「社会的責任を果たす心理学者の会」(Psychologists for Social Responsibility)が、トロントでタウンミーティングを開催しました。

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    2015/8/7(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 広島「原爆の日」に 原爆誕生の地ロスラモス国立研究所で 平和を訴える行進が行われる

    米国による広島および長崎への原爆投下70周年を記念して、原子爆弾誕生の地であり、米国の核兵器研究の中核として現在も核開発が行われるニューメキシコ州ロスアラモス国立研究所に、全米から集まった平和活動家に話を聞きます。8月6日午後、活動家らは研究所の正門に向かって行進を行い、核軍縮を求めます。The Nonviolent Life(『非暴力主義に生きる』)およびThomas Merton, Peacemaker(『平和活動家トーマス・マートン』)を執筆したジョン・ディア師に話を聞きます。ディア師は週末に予定されている、広島および長崎原爆投下70周年を記念して行われる「非暴力キャンペーン全米会議」(Campaign Nonviolence National Conference)の開催を手伝いました。また、同会議で基調演説を行う、公民権運動の象徴であり、ホルマン統一メソジスト教会の名誉牧師でもあるジェームズ・ローソン師にも話を聞きます。マーティン・ルーサー・キング師は、ローソン師のことを「世界の非暴力主義理論および戦略における指導的人物」と呼びました。

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    2015/8/6(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ノーベル文学賞受賞の大江健三郎 米国による広島および長崎への原爆投下70周年を語る

    70年前の8月6日午前8時15分、米国は世界ではじめての原子爆弾を広島に投下しました。原爆による被害は甚大でした。衝撃波、放射能そして熱線により約14万人が犠牲になりました。3日後、米国は2番目の原子爆弾を長崎に投下、更に74000人が死亡しました。ハリー・トルーマン大統領は、1945年8月6日に全米に向けたテレビ放送で広島への攻撃を発表しました。本日広島では夜明けと共に数万人が集まり、世界初の原爆攻撃が行われた「原爆の日」を広島平和記念公園で迎えました。本日は、著名な作家であり1994年にノーベル文学賞を受賞した大江健三郎に話を聞きます。大江は核兵器や核武装を含む、政治的、社会的問題を題材とした作品を執筆してきました。「仮にオバマ氏が広島または長崎の記念式典に出席できるなら、被爆者として生き残った人々と共に黙祷をし、更に人類全体の視点で見た核兵器問題、人類にとっての核廃絶の重要性を表明できるなら、それは非常に重要なことです ― 政治家であれ国の代表者であれ、彼らが現在できる最も重要なことだと私は思います」と、大江は語ります。大江はまた、日本が平和憲法を守るよう求めています。現在、安倍晋三首相は第二次世界大戦以来はじめて、日本の自衛隊を紛争地域に送ることを可能とするため、日本国憲法の改正を目指しています。

    dailynews date: 
    2015/8/6(Thu)
    記事番号: 
    1
  • アリ・バーマン 共和党の指名を争う候補たちは事実上全員が投票権の敵

    2016年の大統領選挙に向け、共和党は初の公開討論会を準備しています。そこで、番組では各候補が投票権の問題についてどのように対応してきたかを振り返ります。2000年の大統領選挙では、当時ジェブ・ブッシュが知事をつとめていたフロリダ州で投票集計の不備が問題になり、悪名高い得票数の数えなおしが行われ、結果的に兄のジョージ・W・ブッシュが当選することになりました、オハイオ州知事ジョン・ケーシックは投票を制限する法制を多数成立させました。元テキサス州知事リック・ペリーは異論の多い「投票者ID法」を成立させたことで知られています。新刊書>Give Us the Ballot: The Modern struggle for voting rights in America (『我々に投票権を:投票権を求める現代の米国の闘い』)の著者アリ・バーマンに話を聞きます。

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    2015/8/5(Wed)
    記事番号: 
    3
  • レオポルド・ロペスが世に出るまで:ベネズエラ野党の超大物の背景を調査

    "The Making of Leopoldo López: A Closer Look at the Democratic Bona Fides of the Rock Star of Venezuela's Opposition" (「レオポルド・ロペスが世に出るまで:ベネズエラ野党のスーパースターの民主主義は本物か 徹底検証」)。これは、2014年2月以来投獄されているベネズエラの最も有力な野党指導者を調査した記事の見出しです。ニコラス・マドゥロ大統領はロペスを犯罪者だと一蹴しました。しかしロペスの支持者たちは、ロペスは政治犯だと訴え、マドゥロ大統領は反対意見を封殺すると非難しています。ロベルト・ロバートに、フォーリン・ポリシー誌(Foreign Policy)に寄稿した記事について話を聞きます。ロバートは記者であり、カリフォルニア大学バークレー校のラテンアメリカ政策研究センターの客員教授です。

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    2015/8/5(Wed)
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    4
  • 我々に投票権を:1965年の投票権法制定から50年 今も闘いは続く

    今週は黒人公民権運動による歴史的な成果の達成の50周年に当たります。1965年8月6日、リンドン・ジョンソン大統領は、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師、ローザ・パークス、現在14期目を迎えるジョン・ルイス下院議員が見守る中、投票権法に署名しました。以来ずっと、投票権法は常に攻撃にさらされています。2年前、最高裁はアラバマ州シェルビー郡と.ホルダー米司法長官の間の訴訟(Shelby County, Alabama v. Holder)の判決で、投票権法の一部を無効としました。これにより、投票に関わる人種差別の歴史があった州でも、投票に関する州法を変更する際に、連邦政府の事前承認を得る必要がなくなりました。その一カ月後、ノースカロライナ州は期日前投票の期間短縮と投票日当日の有権者登録の廃止という大幅な投票制限を制定しました。2014年の中間選挙の期間中、これらの新しい規定によって数千人の投票が阻まれました。新刊書のGive Us the Ballot: The Modern struggle for voting rights in America (『我々に投票権を:投票権を求める現代の米国の闘い』)の著者アリ・バーマンに話を聞きます。

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    2015/8/5(Wed)
    記事番号: 
    2

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