デイリーニュース

  • カメルーンからの難民申請者がストライキで待遇に抗議のさなか ハリケーン「ローラ」でルイジアナ州のICE拘束施設が洪水

    ルイジアナ州の移民拘束施設の囚人たちは、ハリケーン「ローラ」による大打撃後の劣悪な環境と不当待遇の継続を報告しています。ラサールとジャクソン郡拘置所に収容されている移民たちは、嵐の後、この2つの施設で糞尿があふれ出し、電気と清潔な食料と水が不足していると言っています。こうした状況に抗議している人々の多くはカメルーン出身で、「カメルーン・アメリカン審議会」(Cameroon American Council)を含む難民の権利団体は状況の調査を要求しています。「現在の移民制度の基礎は、400年にわたる白人優越主義と人種差別の実践にあります」と、米国の黒人とアフリカ系コミュニティと協力する主要な移民擁護団体の1つであるカメルーン・アメリカン審議会の設立者シルビー・ベロは言います。彼女は、この「人種問題見直し」の時代に、移民税関捜査局(ICE)に拘束されている黒人移民たちのために闘うことは極めて重要だと言います。

    dailynews date: 
    2020/9/1(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 虐待者を殺害して投獄された黒人の十代の少女クリストル・カイザーの2018年の事件に関しケノーシャ警察を精察

    ウィスコンシン州ケノーシャで起きたジェイコブ・ブレークへの警察の発砲によって、2018年の別の事件が改めて注目されていることを取り上げましょう。黒人の十代の少女クリストル・カイザーの事件です。彼女は、まだ17歳だったときに、彼女を性的人身売買の対象にしたとされる34歳の白人男性を殺害した罪に問われています。裁判記録によると、ランドール・ボラーには未成年の黒人少女たちを性的に虐待した前歴があり、そのことはケノーシャ警察が把握していましたが、彼は数ヶ月にわたって放任されていました。カイザーは2018年6月、ボラーが彼女に薬物を飲ませ強姦しようとしたので、自己防衛のためにボラーを射殺したと述べています。カイザーは40万ドルの保釈金で2020年6月に釈放されましたが、依然としてこの事件と闘っています。「この事件は、彼の地の警察と検察について本当に多くのことを語っています」と、ワシントポスト紙の記者ジェシカ・コンテラは言います。「クリストルを取り巻くこの事件は、実に多くの若い黒人少女たちが人身売買の被害にあって経験する性的なトラウマについて、全てのことを物語っています。」

    dailynews date: 
    2020/9/1(Tue)
    記事番号: 
    2
  • トランプのCOVID対策本部の新しいイエスマン 集団免疫戦略の米国導入をめざすスコット・アトラス医師

    米国内で確認されたCOVID-19の感染者数は600万を超え、死者は18万3000人以上となっています。一方、トランプ政権は新型コロナウイルスに関する規制を緩めると同時に、ワクチンの性急な認可に向けて安全性テストを無視しようとしています。さらには、トランプの医療顧問幹部のひとりが、問題視されている「集団免疫」戦略の採用を推し進め、公衆衛生担当官たちの間に不安を引き起こしています。ワシントンポスト紙の保健担当記者ヤスミーン・アブタレブは、スコット・アトラス医師は疫学者でもなく、トランプ大統領の「脅威は減少しており米国は経済活動を再開すべきである、というパンデミックの進行状況についての」見解を支持するであろうという理由だけで連れてこられた、と指摘します。米国はすでに「暗黙の」集団免疫政策に従っていると主張するイェール大学の疫学者グレッグ・ゴンサルべスにも話を聞きます。「彼らはそれが政治的に有害と認識しているので、その言い回しを使おうとはしませんが、同じことで、もしそれがアヒルのように歩き、アヒルのように鳴くのなら、それはアヒルなのです」とゴンサルべスは言います。

    dailynews date: 
    2020/9/1(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「ホワイトハウスの白人至上主義者」 イブラム・X・ケンディがケノーシャに「法と秩序」を呼びかけるトランプを語る

    ボストン大学反人種差別研究センター長イブラム・X・ケンディのインタービュー第二部です。「ワシントン大行進」57周年の大規模な抗議に参加している、ジェイコブ・ブレイクとジョージ・フロイドの家族の言葉の抜粋を放送した後、トランプ大統領が計画しているウィスコンシン州ケノーシャ訪問について話します。トランプ大統領はケノーシャやポートランドの抗議デモで起きた暴力について民主党を非難しています。ケンディは米国の人種差別を癌に例え、「人種差別はすでに全身に転移しました」と言います。「それなのに、私たちの大統領が人種差別は存在しないと言い張っているのです」。

    dailynews date: 
    2020/8/31(Mon)
    記事番号: 
    2
  • チャドウィック・ボーズマン追悼 映画『ブラック・パンサー』 癌 反人種差別 イブラム・X・ケンディが語るボーズマンの遺産

    4年間にわたる大腸癌との闘病の末、43歳で亡くなった人気俳優チャドウィック・ボーズマンへの賛辞が続いています。癌であることは公表されていませんでした。ボーズマンは、画期的映画となった『ブラック・パンサー』のティ・チャラ王役で最もよく知られ、それは彼の象徴的な役にもなりました。『ブラック・パンサー』は、黒人がスーパーヒーローを演じた最初のメジャー作品として興行収入10億ドルを超える大ヒットとなりました。ボーズマンはまた、サーグッド・マーシャル、ジェームス・ブラウン、ジャッキー・ロビンソンなど歴史的人物を演じた際の演技でも称賛を集めました。ボーズマンの死は、黒人男性に大腸癌が多いことや制度的な人種差別との関係を浮き彫りにしました。自身も癌を経験し、現在ボストン大学反人種差別研究センター長を務めるイブラム・X・ケンディ教授は、「心臓病と同様、癌もあらゆる種類の人種的格差と関係しており、新型コロナウイルスの死亡例でも同様です」と言います。「これほどの黒人の死を引き起こす私たちの社会で何が起きているのか?なぜ黒人の死はこんなにも当たり前なのか?」とケンディは問いかけます。

    dailynews date: 
    2020/8/31(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ハリケーン・ローラによるメキシコ湾岸の荒廃が気候危機や環境人種差別を露呈させる

    ハリケーン・ローラは非常に危険なカテゴリー4の暴風雨となって湾岸に上陸し、風速毎時150マイル(240キロ)の勢力を維持しています。ルイジアナ州を襲ったハリケーンとしては過去100年以上で最も強いローラは、ルイジアナ州とテキサス州の境界付近に上陸しました。少なくとも6人の死亡が確認されています。レイク・チャールズ近郊の住民は、バイオラボ社の工場で化学物質の火災が発生したため、窓とドアを閉め切って屋内に留まるように指示されました。「電力と開発のコミュニティ協会」(Community In Power and Development Association)の事務局長ヒルトン・ケリー,, 地域社会はハリケーンによる大きな被害の中で、複数の危機と闘っていると言います。「人々は、飛び散った危険な有毒物質を摂取させられ、同時にコロナ禍と極度の暑さにも対処しなければなりません」。

    dailynews date: 
    2020/8/28(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 歴史家リック・パールスタイン 共和党全国大会(RNC)と憎悪を掻き立てるトランプ大統領の危険なプロパガンダについて話す

    ドナルド・トランプ大統領は木曜日、ホワイトハウスの南庭の芝生に集まった約1,500人の観衆の前で、共和党の候補者指名を正式に受諾しました。ソーシャルディスタンスのガイドラインに背いて、出席者は肩を並べて密に座り、マスクをつけている人はほとんどいませんでした。コロナウイルスによる米国の死者数が180,000人に達し、総計で世界で最高となった中で、トランプ大統領は政府のパンデミック対応を繰り返し擁護しました。トランプ大統領は、民主党のジョー・バイデン候補が大統領になったなら、混沌と暴力が米国を支配すると警告しましたが、ウィスコンシン州ケノーシャ郡での警官によるジェイコブ・ブレイク射殺事件や、17歳のトランプ支持者がケノーシャで2人の抗議者を殺害した事件については言及しませんでした。歴史家のリック・パールスタインに話を聞きます。彼はトランプ氏が「現実とは似ても似つかない世界」を描き、人々を暴力的な行動に駆り立てていると言います。

    dailynews date: 
    2020/8/28(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ジェイコブ・ブレイク銃撃事件が2004年のケノーシャ郡警官によるマイケル・ベル殺害に新たな光を当てる

    武装を持たないアフリカ系アメリカ人の父親ジェイコブ・ブレイクが警察に射たれた事件を踏まえ、ケノーシャ郡警察の過去の不祥事を振り返りましょう。2004年、ケノーシャ警察は21歳の白人マイケル・ベルを彼の母親と妹の前で殺害しました。ケノーシャ郡警察は自ら事件の検証を行い、2日もしないうちに関係した警察官たちの容疑を完全に取り下げました。ベルの父親であるマイケル・ベル・シニアは、独立した調査を依頼し、警察の説明が法医学的に不可能であることを明らかにしました。「制服を着た人間がそんなことをするとは信じられませんでした」とマイケル・ベル・シニアは言い、ケノーシャ郡警察が「事件の真相を隠蔽した」と主張しています。

    dailynews date: 
    2020/8/28(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ACLU、ケノーシャ市のトップ警官の人種差別&ジェイコブ・ブレイク抗議への残忍な対応で辞任を要求

    ウィスコンシン州のACLU(アメリカ自由人権協会)は、ジェイコブ・ブレイクに対する警官の発砲の事件を受けて、ケノーシャの法執行機関のトップに辞任を求めています。ブレイクは白人警官によって背中を7発撃たれ、腰から下が麻痺しました。この発砲事件で、ケノーシャをはじめ全米各地で大規模な抗議行動が起こり、ケノーシャ郡警察における人種差別と暴力に改めて注目が集まっています。そんな中でケノーシャ郡保安官デイビッド・ベスの唾棄すべき映像が浮上してきました。彼は2018年の記者会見の中で、万引きや盗難車の衝突事故で訴えられた黒人について 「コミュニティを埋め尽くすゴミのような人間は、社会の癌である」と表現しています。ウィスコンシン州のACLUの事務局長クリス・オットに話を聞きます。彼は、ベス市とケノーシャ市の警察署長を兼ねるダニエル・ミスキニスは更迭されるべきだと言います。「警官や法執行機関が、このように軍隊まがいの、強圧的なやり方で地域社会に入っていけば、緊張を煽り、事態を悪化させ、危険な新たな状況を作り出すだけです」。

    dailynews date: 
    2020/8/28(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「悪夢の独裁政権」:ウォーターゲート事件でニクソン辞任のきっかけをつくったジョン・ディーン トランプはニクソンよりも悪いと語る

    次々に起こるスキャンダルと複数の危機が進行中であるにもかかわらず、トランプ大統領は共和党の正式な大統領候補として再指名される予定です。1970~73年までリチャード・ニクソン大統領のホワイトハウス顧問を務めたジョン・ディーンに話を聞きます。ディーンはウォーターゲート事件についての議会の公聴会で、ニクソンの悪事を明かす証言を行いました。ディーンの新著はAuthoritarian Nightmare: Trump and His Followers(『悪夢の独裁政権――トランプとその支持者たち』)です。「私は前回の独裁的米国大統領の下で働きました」とディーンは言います。「トランプ悪事のほどはニクソンとは桁違いだ。……すべてが終わる頃には、ニクソンはトランプに比べれば、合唱隊の少年みたいに無垢に見えるでしょう」

    dailynews date: 
    2020/8/27(Thu)
    記事番号: 
    4

Pages