デイリーニュース

  • 候補者討論会でトランプはコロナ感染のリスクやワクチン開発について虚言  米国の超過死者数30万人はパンデミックのせい

    【20/10/23/1】2020年大統領選の候補者討論会のため、ドナルド・トランプ大統領とジョー・バイデン前副大統領が22日(木)テネシー州ナッシュビルで顔を合わせました。大統領候補者討論会は第2回目で、これが最後になります。初回の対決ではトランプ候補がルールの順守を拒否し、バイデン候補の発言を少なくとも128回中断しましたが、今回はそれよりもよりも抑制された討論会となりました。NBCのクリステン・ウェルカーが司会を務め、COVID-19についての両候補への質問から始まりました。バイデン候補はトランプ大統領が繰り返しパンデミックの深刻さを小さく見せてきたことを非難しました。一方、大統領は自分の危機対応を自慢し、新ワクチンが数週間以内に配布可能な状態になっていると誤った主張をおこないました。疫学者のアリ・カーン医師は、ネブラスカ大学医療センターの公衆衛生学部の学部長で、CDC(疾病簡易予防センター)の公衆衛生対策室の元責任者です。彼は、COVID-19にどう対処すべきかをめぐる政治的な対立は、他の病気では「考えられない」ことだろうと言います。また、トランプ政権が狙っているのは、「集団免疫」を獲得するためにウイルスを米国中に大流行させる戦術であり、そんなことは残酷であり、科学的に不健全だとカーン医師は述べます。「これ以上に不道徳で破滅的なアプローチはありえません」

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    2020/10/23(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ナゴルノ・カラバフ紛争:アルメニアとアゼルバイジャン紛争の争点は?

    【20/10/22/2】ナゴルノ・カラバフ地域の領有権をめぐるアルメニアとアゼルバイジャンの紛争は長年続いてきた問題ですが、本日はその紛争の原因について見ていきます。9月の終わりに再び勃発した今回の紛争ではすでに700人が犠牲となっており、すでにロシアが仲介する停戦が2回試みられたにもかかわらず、悪化する兆しを見せています。ナゴルノ・カラバフは、地理的にはアゼルバイジャン内に位置しますが、人口のほとんどをアルメニア系の住民が占めているため、ソビエト連邦崩壊後、血に塗られた紛争の現場となってきました。今回、発生した紛争は1990年代以来、最悪のもので、トルコが公にアゼルバイジャンを支援し、ロシアがアルメニアと防衛協定を結んでいるため、地域戦争に発展する危険性があります。「首都ステパナケルトは停電していて、完全に暗闇の中です。住民は防空壕や避難所にいるのです」と、同地域で取材するルビーナ・マゴーシアン記者は言います。

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    2020/10/22(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 「私たちは正義を求めている」:ナイジェリアで警察暴力反対のデモ#EndSARSが激化 治安部隊が12人を殺害

    【20/10/22/1】ナイジェリアの最大都市ラゴスでは今週、治安部隊が平和的に行われていたデモの参加者12人を射殺しましたが、その後も大規模な警察暴力への抗議活動は続いています。SNSで大量に出回っている動画では、治安部隊がラゴスで国歌を歌うデモ隊に向け直接発砲しているのが見て取れます。抗議活動の規模と激化を抑えるため、当局は外出禁止令を発動しました。この抗議活動は、「特別強盗対策隊(SARS)」と呼ばれる悪名高い警察分隊の解体を求めて始まったものですが、その後、警察暴力および当局者への刑事免責が公認されていることに抗議するという、より広範囲な運動へと発展しています。「私たちは正義を求めているのです。私たちの命が保護され、国の当局者の裁量で私たちが殺されることがないよう求めているのです」と、弁護士で人権活動家、デモにも参加したアデロンケ・イゲは言います。また、もう一人のゲスト、オモイェレ・ソウェレは、抗議活動に参加する若者はこの国の体系的な問題の解決も求めていると、言います。「彼らは警察暴力に抗議しているわけですが、同時に軍の暴力、失業、この国の権力を握る無能で無関心な政権に対しても抗議しているのです」

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    2020/10/22(Thu)
    記事番号: 
    1
  • メキシコの前国防相、麻薬容疑で、米国内で逮捕。虐殺事件でも裁かれるか。

    【20/10/21/3】メキシコで著名な調査ジャーナリストのアナベル・エルナンデスがゲストです。メキシコ全土を揺るがした事件について話を聞きます。メキシコの前国防相が、軍を統括する当職に在任中、主要な麻薬カルテルと通じ合っていたとし、米国政府に逮捕されました。サルバドール・シエンフエゴス将軍は、2012年から2018年まで、エンリケ・ペーニャ・ニエト大統領の前政権下で国防相を務めていましたが、この間、人権侵害を行っていると告発されていました。そのなかには、2014年に起きた、ゲレロ州アヨツィナパの教育大学の学生43人が失踪し、虐殺されたと推定されている事件があります。事件に関与したとみられる兵士に捜査官が聴取しようとすると、前国防相がこれを許さなかったといいます。アナベルは、その著書 Narcoland: The Mexican Drug Lords and Their Godfathers(『ナルコランド:メキシコの麻薬王とそのゴッドファーザー』)で、メキシコ政府の複数の高官が、世界でもっとも強力な麻薬カルテルと癒着していることを明らかにしています。アナベル自身も、殺すぞという脅迫を何度も受け、国家人権委員会が専任のボディーガード2人を彼女につけていました。危険にさらされながらも、アナベルは記事を発信し続けています。

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    2020/10/21(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「バレットの承認は大惨事」、トランプ大統領による最高裁判事の承認阻止へ、民主党に可能な対抗手段

    【20/10/21/2】フォーダム大学の法学教授ゼファー・ティーチアウトは、トランプ大統領が最高裁判所判事に指名したエイミー・コニー・バレットの承認を、上院の民主党が阻止することができる余地はまだある、と言います。承認上の手続きで利用できる手段をことごとく使って、承認を遅らせ妨害すれば、それは可能だというのです。「バレットが承認されれば大惨事になります。6対3という(保守派の)多数による最高裁法廷の構成は、言ってみれば、仕掛けられた爆弾です。狙いは、私たちを守ってくれているものです。政治の腐敗から守るものであり、企業のお金から守るものであり、そして、私たちを守る投票権法に、この爆弾は向けられているのです」と、ゼファーは指摘しています。

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    2020/10/21(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「かれらを解体しろ」:米司法省がグーグルを提訴、「テクノロジー大手企業独占の解体がもっと必要」とゼファー・ティーチアウトが主張

    【20/10/21/1】米司法省と11州は、米テクノロジー大手のグーグルに対し、反トラスト法に違反しているとして、大規模な訴訟を起こしています。この提訴により、同社の事業が分割される可能性があり、他のハイテク大手にも大きな影響を与えそうです。訴訟は、グーグルが検索エンジン市場の独占を維持するために違法行為に関わり、オンライン広告市場での優位性を強化していると告発しています。フォーダム大学の法学教授のゼファー・ティーチアウトは、以前から、テクノロジー大手企業による市場の独占を解消することを訴えており、「この訴訟は、きわめて重要」だと言います。これは、現行法やあらたな立法措置を通じて、「ひじょうに深刻になっている民主主義の危機」に立ち向かうための行動の第一歩としなれればならないとして、「この危機とは、民間の巨大テクノロジー(Big Tec)が、儲け追求する政府を形成し、国民の生活の多くの部分を支配しているということなのです」と言います。

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    2020/10/21(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「全米中に広がっている炎」:ジェラニ・コブが語る2020年の大統領選における有権者への抑圧

    【20/10/20/2】11月3日の大統領選を前に、全米の数千万人の人々が期日前投票に向かう中、ジャーナリストで学者のジェラニ・コブと、有権者への抑圧行為を検証します。彼の公共放送でのドキュメンタリー番組「フロントライン(Frontline)」の新作Whose Vote Counts(『誰の投票が数えられるのか』)は、ウィスコンシン州に焦点を当て、投票所での長い行列と記録的な数の郵便投票、パンデミック中の投票で際立っている法廷闘争を分析しています。「ウィスコンシン州は前回の大統領選でトランプの勝利を本質的に決定付けた州なのです」と、コロンビア大学のジャーナリズム学の教授でニューヨーカー誌への寄稿者であるコブは言います。彼は有権者への抑圧を「全米中に広がっている炎」と表現しています。

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    2020/10/20(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「新自由主義への反撃」:クーデターによるエボ・モラレス追放から1年後 社会主義がボリビアの選挙で勝利

    【20/10/20/1】ボリビアのエボ・モラレス前大統領の政党「社会主義運動」(MAS)は、モラレスが自ら選んだ後継者ルイス・アルセが出口調査により50%以上を獲得したことを受けて、ボリビア大統領選での勝利を宣言しました。当選が確認されれば、モラレスを追放し、ヘアニネ・アニェスを大統領に就任させた右派のクーデタ—から約1年ぶりに社会主義政党が政権に返り咲くことになります。今回の大統領選は2回延期され、政府による軍事力行使や先住民コミュニティに対する警察の弾圧および暴力を非難する抗議行動は投票までの数ヶ月にわたってボリビアを揺るがしました。「これは驚くべき選挙です」と、「カウサチュン・ニュース」(Kawsachun News)の記者オリー・バーガスは言います。「エボ・モラレスは2019年に10%余りの票差で勝ちましたが、今回は20%以上の票差で、左派が優勢です」。「コード・ピンク」(CodePink)のラテンアメリカ選挙コーディネーターのレオナルド・フローレスにも話を聞きます。今回の選挙結果はボリビアの人々と民主主義自体にとって「非常に大きな勝利です」、「これは、この国の新自由主義とファシズムに対する反撃です」とフローレスは言います。

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    2020/10/20(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ジェレミー・スケイヒル トランプの「殺人的」パンデミック対応と大統領選で危機に瀕するもの

    【20/10/19/4】トランプ大統領は新型コロナウイルスのホットスポットでもある接戦州で選挙活動を続けています。調査報道サイト『インターセプト』のジェレミー・スケイヒルは、これまで約22万人の死亡、数百万人の罹患を招いた米国のパンデミック対応について、トランプが直接の責任を負っていると主張します。「トランプの政策は殺人的だったと言うほかない」とスケイヒルは言います。スケイヒルは、トランプ時代を検証する7回シリーズを音声ポッドキャストで配信中です。

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    2020/10/19(Mon)
    記事番号: 
    4
  • ジェレミー・スケイヒル:トランプは問題の根本ではない トランプは米国帝国主義の歴史の産物だ

    【20/10/19/3】2016年にドナルド・トランプは互いに矛盾するメッセージを携えて大統領選挙に立候補しました。イラク戦争の遺産、軍事的冒険主義を批判する一方で、同時に戦争犯罪をおこなうことを約束し、帝国主義の推進を誓いました。トランプの記録を振り返ります。調査報道サイト『インターセプト』共同創設者ジェレミー・スケイヒルは、トランプの国際的規範の軽視や他国虐めは、歴代大統領の行動と一致していると言います。「ドナルド・トランプは問題の根源ではありません。トランプはアメリカ帝国主義の歴史の産物なのです」。

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    2020/10/19(Mon)
    記事番号: 
    3

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