故郷を返せ!インド洋の米軍基地ディエゴガルシア島

2009/10/9(Fri)
Video No.: 
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12分

グアム島と並ぶ、もう一つ基地の島ディエゴガルシアに目を向けましょう。チャゴス諸島はインド洋に浮かぶサンゴ環礁です。その中心の島ディエゴガルシアには、巨大な米軍基地があります。アフリカとアジアの中間にあるこの島は米軍の重要な戦略拠点であり、アフガニスタンやイラクの爆撃基地として、またCIAによるテロ容疑者の第三国での拉致監禁(特例拘置引渡し)作戦においても重要な役割を担っています。

この島に住民はいません。40年前この基地を建てたとき、島民はひとり残らず追放されたからです。ディエゴガルシア島だけでなく、近隣のペロスバニョス環礁やサロモン環礁などチャゴス諸島の島々から、住民が一掃されました。

チャゴス諸島は英国領であり、島民たちはみな英国市民です。ディエゴガルシア島出身者たちは、自分たちを強制移住させた英国政府に対し、島への帰還の権利を求める訴訟を起こして闘っています。ディエゴガルシア島出身者の指導者オリビエ・バンクールから住民の訴えを聞きましょう。またディエゴガルシア米軍基地と住民追放について本を書いたデイビッド・バインにも話を聞きます。 (中野)

*オリビエ・バンクール Olivier Bancoult チャゴス諸島難民組織(The Chagos Refugee Group)の代表。追放されたディエゴガルシア出身者の指導者

*デビッド・バイン David Vine Island of Shame: The Secret History of the US Military Base on Diego Garcia(『恥辱の島─ディエゴ・ガルシア米軍基地の秘められた歴史』)の著者

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字幕翻訳:斉木裕明/校正・全体監修:中野真紀子