[20/10/01/2] 2年前、サウジアラビアのジャーナリスト、ジャマル・カショギが結婚のための書類を取りに在イスタンブールのサウジ領事館に入った後、二度と姿を現さなかった事件に世界はショックを受けました。後に、カショギは、ムハンマド・ビン=サルマーン皇太子直々の命令でサウジの工作員チームに殺害され死体はバラバラにされたことが明らかになりました。カショギは、かつてサウジ政府の内部関係者でしたが、反対派に転じ、ワシントン・ポスト紙のコラムニストとして活躍していました。カショギの友人であり新ドキュメンタリーKingdom of Silence(『沈黙の王国』)の監督、リック・ローリーと、ニューヨーカー誌の記者ローレンス・ライトに話を聞きます。この作品は、カショギの残酷な殺人事件とムハンマド・ビン・サルマーン皇太子の台頭だけでなく、米国とサウジアラビアの数十年にわたる同盟についても取り上げています。「このストーリーを取り上げたいと思ったのは、ジャマルがジャーナリスト仲間だったからです」とローリーは言います。「同僚の一人が殺害されたら、彼らを沈黙させようとする勢力から、彼らのストーリーを力の及ぶ限り救い出す努力をする義務が、我々ジャーナリストにはあるのです」(画像クレジット:Showtime)