デイリーニュース

  • 民衆詩人マーティン・エスパーダ 新作『挫折者たちに万歳』で過去と現在の闘争をふり返る

    「民衆詩人」の誉れ高い大学教授のマーティン・エスパーダは、しばしばチリの詩人パブロ・ネルーダと並び称され、彼の世代を代表する「ラティーノ詩人」として広く知られています。最新の詩集Vivas to Those Who Have Failed(『挫折者たちに万歳』)は、ウォルト・ホイットマンの詩の一節を表題にしています。この詩集は、1913年のパターソン絹工場ストライキへの賛辞から始まっています。このストライキは、ニュージャージー州の移民労働者を中心に労働環境の改善と一日8時間労働を要求したものです。続いて、今日に至るまでの闘争や不正について語り、武器を所持していないアフリカ系アメリカ人の警官による殺害や、米国内で起きた一連の銃乱射事件などにも言及しています。また、エスパーダの父親で著名なフォトジャーナリストであり、教師であり活動家だった故フランク・エスパーダへの追悼もあります。エスパーダ教授を迎え、詩を朗読してもらいます。

    dailynews date: 
    2016/1/22(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 独占:ユタ州移民勾留所で壊疽を発症し 国外退去に直面するグアテマラ人の父

    デモクラシー・ナウの独占報道で、以前移民勾留所で病気になり、その後ふたたび異論の多い一斉摘発によって勾留された滞在資格の無いグアテマラ国籍者について見ていきます。アンへル・ロサは、ユタ州の移民施設で勾留されていた際に陰嚢の壊疽に感染し、現在は回復しつつあります。ロサの家族は、国外退去になればほぼ確実に死亡するとして、人道的見地からの釈放を申請してます。3人のゲストに話を聞きます。ロレーナ・ロサは、アンへルの回復に向けて中心的な役割を担っている18歳の高校生の娘です。マーク・リードは、コネティカット州ハートフォードのトーマス・ローム法律事務所で上級弁護士助手を務めており、ロサの家族による難民申請を支援し、今のところ国外退去を食い止めています。ルネ・フェルツはデモクラシー・ナウの元プロデューサーで現在は刑事司法専門の通信員です。10年以上にわたり移民勾留施設を取材しています。

    dailynews date: 
    2016/1/22(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズ オバマ大統領最後の年に「グアンタナモ閉鎖へのカウントダウン」運動を開始

    オバマ大統領がグアンタナモ収容所を1年以内に閉鎖することを求めた大統領命令に署名してから今日で7年が経ちます。しかしグアンタナモ収容所はいまだに使用されており、オバマ大統領がこの公約を実現させる残り時間は1年となりました。世界的に有名な音楽家ロジャー・ウォーターズをスタジオに迎え、「グアンタナモ収容所閉鎖へのカウントダウン」運動の立ち上げに関わった経緯を聞きます。この運動は、オバマ大統領の任期が終了する2017年までにグアンタナモ収容所を閉鎖することを要求するもので、自身の写真を撮って、署名とともにサイトに掲載するよう人々に呼びかけています。ウォーターズは、伝説のロックバンド、ピンク・フロイドの創設メンバーで、ベース、ボーカル、作詞を担当していました。アルバム『ザ・ウォール』は有名です。ウォーターズは2010年から2013年の3年間、素晴らしいコンサートツアー「ザ・ウォール」で世界中をまわりました。もうひとりのゲストは、イギリス人活動家で「グアンタナモ収容閉鎖へのカウントダウン」運動の共同創設者で調査報道記者のアンディ・ワージントンです。

    dailynews date: 
    2016/1/22(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 1パーセントの経済:世界の最裕福富豪62人の資産 最貧困層36億人分の資産に相当

    オックスファムによる世界の不平等に関する最新調査で、世界で最も裕福な富豪62人が、世界の資産の半分近くを所有していることが分かりました。下から半分にあたる36億人分の資産は2010年以来、1兆ドル減少していますが、同時期に世界最高の富豪62人の総資産は5000億ドル以上増加しました。オックスファムはこの原因を国際金融制度に帰し、この制度により「富と権力を持つものがその地位を利用して更に富を集中させる旧来の能力が加速されたため」と指摘しています。報告書は要因として規制緩和、民営化、数兆ドル規模で税金逃れが可能なオフショア租税回避地を挙げてます。オクスファムの報告書は、スイスのダボスに世界のエリートが集まる世界経済フォーラム年次総会と時を一にして発表されました。オックスファム・アメリカの代表レイモンド・オフェンハイザーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/1/21(Thu)
    記事番号: 
    5
  • 非常事態管理下の惨状に教師が「病欠スト」で対抗 揺れるデトロイト 

    1月20日、デトロイトの約100校中88校で、多数の教師が再度、資金不足、黒カビ、ネズミの蔓延、倒壊しそうな校舎、そして不適切な教職員配属に抗議して「病欠スト」を行い休校になりました。デトロイトの公立校は、知事に任命された非常事態管理者ダーネル・アーリーの管理下に置かれていますが、アーリーはフリントで水道の水質汚染を引き起こした人物です。教師の病欠ストおよびデトロイトの学校の状態について、2人のゲストに話を聞きます。引退したデトロイトの元公立校教師で、現役の労働組合員のビクター・ギブソンと、教育問題活動家で元定置機関運転技師組合教育責任者としてデトロイト公立校に務める技術者を養成してきたラス・ベラントです。
    画像クレジット:ケイト・リービ

    dailynews date: 
    2016/1/21(Thu)
    記事番号: 
    4
  • デトロイトの小学生:「ネズミに噛まれるのを心配せずに 学校に行けるようにしてほしい」

    フリント市の鉛中毒問題で非常事態が宣言されたミシガン州は、基本的なサービスを巡りもうひとつの危機に直面しています。今度はデトロイトで、知事が任命した非常事態管理者(emergency manager)の管理下での惨状で、教師たちが自ら非常事態を宣言。1月20日にはデトロイトの約100校中88校で、多数の教師が、資金不足、黒カビ、ネズミの蔓延、倒壊しそうな校舎、そして不適切な教職員配属に抗議して再度の「病欠スト(sickouts)」を行い、休校になりました。ジャーナリスト、ケイト・リービの報告です。
    画像クレジット:ケイト・リービ

    dailynews date: 
    2016/1/21(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 英国議会 反ムスリム発言をめぐり「愚か」な「道化師」ドナルド・トランプの 入国拒否を検討

    英国議会は1月18日、米大統領選に出馬中の共和党最有力候補ドナルド・トランプの英国入国拒否の可能性について3時間にわたり討議しました。トランプ候補のムスリム米国入国拒否発言後、英国では、現議会に対して提出された署名としては最多数となる57万人がトランプ入国拒否を求める署名運動に参加しました。英国議会はトランプ候補を「道化師」そして「危険な愚か者」と非難したものの、実際には入国拒否する権限は持ちません。政治評論家で歴史家のタリク・アリに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/1/21(Thu)
    記事番号: 
    2
  • パキスタンで タリバンによる新たな学校襲撃 内紛とアフガニスタン戦争への最新の「ツケ」

    パキスタンで再び、武装勢力による学校襲撃で大量の犠牲者が出る痛ましい事件が起きました。1月20日、武装した複数の男が朝靄に紛れて北西地方のバチャ・ハーン大学を襲撃し、少なくとも20人を殺害し、10数人の負傷者を出しました。実行犯4人は大学裏の壁を乗り越えてキャンパスに乱入し、講義室や廊下にいた学生と教師に発砲しました。パキスタンでは、大量の犠牲者を出した2014年12月のタリバンによるベシャワルでの学校襲撃事件の追悼1周年を、数週間前に迎えたばかりでした。2014年の事件はパキスタン史上最多数の死者を出した武装攻撃で、150人以上が殺害され、その大半が軍関係者の子弟でした。ペシャワルの襲撃事件を起こしたタリバン系グループが20日の事件についても犯行声明を出し、襲撃は軍が同グループ関係者への取締りを強化したことへの報復だとしています。2人のゲストをお迎えしました。パキスタンの政治活動家で弁護士のジブラン・ナシールと、政治評論家で歴史家、活動家、映画製作者、小説家、パキスタン政治および歴史について複数の著書もあるタリク・アリです。

    dailynews date: 
    2016/1/21(Thu)
    記事番号: 
    1
  • コーク兄弟の企業帝国暴露後 ジェーン・メイヤー記者の失墜を図った同兄弟の画策(そして失敗)

    2010年にジェーン・メイヤーは『ニューヨーク』誌 に、億万長者のコーク兄弟に関する長編の評伝を載せ、右派の政策議題に1億ドルを超える資金を注ぎ込み、オバマ大統領の政策課題の弱体化を図る企てを追究しました。それから6年後、メイヤーはコーク兄弟が、同記事の信憑性を傷つけようと民間会社を雇って応戦したことを明かにしました。コーク兄弟とその同志である右派および極右の超富豪たちに関する新著Dark Money: The Hidden History of the Billionaires Behind the Rise of the Radical Right(『ダークマネー:億万長者たちの秘史 極右台頭の陰に』)の中で、メイヤーはこの事件の詳細を記しています。

    dailynews date: 
    2016/1/20(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 『ダークマネー』: ジェーン・メイヤーが語る コーク兄弟と億万長者仲間たちはいかにして極右の台頭に資金を提供したか

    民主党と共和党は2016年の大統領選で自党の候補者を勝利させるべく約10億ドルを費やすと予想されていますが、ほぼ同額を支出する3つ目の団体があります。この団体は政党ではなく、独自の候補者もいません。この右派の政治ネットワークの後援者は、億万長者のチャールズとデイビッドのコーク兄弟で、この組織の2016年の支出額は9億ドル近くにのぼると予想されています。コーク兄弟の2016年の構想は過去40年間に渡って保守系の候補者たちや政策議題に何億ドルも資金を注ぎ込んできた取り組みの一環です。コーク兄弟とその同志である億万長者たちによる資金提供の歴史は『ニューヨーク』誌の記者ジェーン・メイヤーの新著Dark Money: The Hidden History of the Billionaires Behind the Rise of the Radical Right(『ダークマネー:億万長者たちの秘史 極右台頭の陰に』)に記されています。メイヤーは、コーク兄弟と億万長者たちがいかにして自らの企業帝国を活用し、右派の政治課題に合う政治体制を形成しようとしてきたか、その歴史をたどります。

    dailynews date: 
    2016/1/20(Wed)
    記事番号: 
    2

Pages