デイリーニュース

  • ガボール・マテ医師が語る:ストレスと病気の関連性、依存症、破壊された米国人の幼年期

    本日はデモクラシー・ナウ!の特別版としてカナダ人医師でベストセラー作家でもあるガボール・マテのインタビューを再放送します。疾病から依存症、育児から子供の注意欠陥障害(ADD)まで、マテ医師の研究は脳の発達に幼年期の経験が決定的な役割を果たしていることに注目し、幼年期の経験がいかに行動パターンや肉体疾患、精神疾患に影響を与えているかを解き明かします。心理的ストレスと疾病の関連性、さらに広く見れば精神の健康と肉体の健康との関連は、正統派医療においてはしばしば異論が出されます。マテは、病気への罹患、依存症や障害の進行と、それらの治癒の両方に、人間の感情が深く関与しているという、かつては常識だったことを忘れてしまった医師が多すぎるのではないかと言います。

    dailynews date: 
    2012/12/25(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 米公民権運動の象徴 ジョン・ルイス下院議員が語る 投票権を勝ち取るまで、そして今度は守る闘い

    2013年が近づく中で、有名な1963年のワシントン大行進の50周年を記念し、当時のことを知る公民権運動の象徴的存在で、ジョージア州選出の下院議員を13期務めるジョン・ルイスに話を聞きます。ルイスは当時、学生非暴力調整委員会(SNCC)の議長を務め、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師とともに行進し、フリーダム・ライド運動(自由のための乗車運動)やロバート・ケネディの大統領選に参加したことで、1960年代に40回以上逮捕されたり、撲殺されかけました。
    有色人種を標的にしていると批判の声が上がっている16州が可決した投票規制法など、いまも続く投票権をめぐる闘いを振り返りながら、投票権の獲得と、それを守るための流血の苦闘をルイス議員とともに見ていきたいと思います。「人々が苦しみ、もがいていることを私たちが知ることはとても大切なことです。参加する権利のために負傷したり、命を落とす人もいました。投票は、民主主義社会の中で最も力のある非暴力手段です。これはとても貴重で、ほとんど神聖なものです。我々はこれを使わないといけません。使わなければ、失ってしまうのです」とルイスは語ります。

    dailynews date: 
    2012/12/24(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「世界の終わり」: 黙示録か商品目録か? ビリー牧師の説く消費礼賛と気候変動

    今日は2012年12月21日、審判の日、世界の終末の日。マヤのカレンダーによれば、という話ですが。また、新たな時代の始まり、という人もいます。とはいえ、この世界が瀕死の際にあることを知るにはマヤ暦ーもノストラダムスの予言もダニエル書もヨハネの黙示録も必要ありません。空は落ちてこないかもしれませんが、ハリケーン・サンディの被災者たちには、あたかもそのように感じられたに違いありません。気候変動、銃乱射、無人機攻撃、戦争などといった災いの兆しがあちこちに現われており、世界の終わりが急速に近づいていると思う人がいるのも容易に納得できます。「アポカリプス(黙示、啓示、終末)」という語はギリシャ語の「apocalypsis」が語源です。これは直訳すれば「覆いを取りはらうこと」、つまり隠れていたものが暴かれることを意味します。「覆いをはがす」ことで知られるのが、活動家でパフォーマンスアーティストの「ビリー牧師」です。彼は今夜、ニューヨークのタイムズスクエアで「世界の終わり」の儀式を執り行います。彼は「買い物やめろ教会(Church of Stop Shopping)」を率いて、娯楽としての消費や気候災害に異を唱える激しい説教を長年にわたり続けてきました。人々に、大企業の商品や化石燃料の不買を説いています。

    dailynews date: 
    2012/12/21(Fri)
    記事番号: 
    3
  • アフリカ民族会議がイスラエル・ボイコット(BDS)を支持 南アのアパルトヘイトと比較する新作映画も

    アフリカ民族会議(ANC)が20日、イスラエルに対する不買、投資撤収、制裁を呼びかけるパレスチナの「BDS運動」を支持する決議を採択しました。「パレスチナ人たちこそがイスラエルとの紛争の犠牲者であり被抑圧者であるとの見解に悪びれるところはない」と宣言しています。ここではイスラエル=パレスチナ紛争を説明するのに広く使われるアパルトヘイトとの比較を検証した新作映画Roadmap to Apartheid(アパルトヘイトへのロードマップ)を見てみます。同作のナレーターはピュリッツァー賞受賞作家のアリス・ウォーカー。南アフリカの映像アーカイブ記録やインタビューを並置させて、それと類似した西岸地区とガザ地区、そしてイスラエル国内に住むパレスチナ人の生活の実態を描いています。このドキュメンタリーは過去一年間各地の映画祭で上映され数多くの賞を受けた後、一般公開となりました。共同監督である南ア生まれのアナ・ノグエイラとイスラエル生まれのエーロン・デビッドソンに話を聞きます。2人ともベテランのジャーナリストです。

    dailynews date: 
    2012/12/21(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ビン=ラーディン殺害に新説 パキスタンは米主導のワクチン計略の副産物に直面

    今週公開された議論百出の新作映画Zero Dark Thirty(『午前0時からの30分』)が焦点を当てるオサマ・ビン=ラーディンの捕獲に関して検証します。「世界で最も危険な人物を追う史上最大の捕り物劇」と謳うこの映画は、共和党上院議員のジョン・マケインや民主党上院議員のダイアン・ファインスティンやカール・レビンから拷問シーンをめぐり厳しい批判を浴びています。一方、パキスタンは2011年5月のビン=ラーディンの捕獲・殺害に結びついた急襲作戦の副産物に苛まれ続けています。今週、8人の医療従事者がポリオ撲滅全国運動中に殺害されました。CIAが昨年、ビン=ラーディンの所在を突き止めるために肝炎ワクチン接種事業を装ったことから、パキスタンの一部ではこの種の予防接種活動に対する反感が高まっているのです。パキスタンはポリオがいまも風土病であり続ける世界に3つしかない国のうちの1つです。パキスタンの聖職者たちはCIA協力者たちの罪を医療従事者に償わせるべきではないと言っています。パキスタンでビン=ラーディン捕獲・殺害の経緯を2カ月にわたり調査してきたばかりのマシュー・エイキンズに話を聞きます。GQ誌での彼の最新の記事は The Doctor , the CIA , and the Blood of Bin Laden(『医師、CIA、ビン=ラーディンの血』)です。

    dailynews date: 
    2012/12/21(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 賄賂売り場: 賄賂でメキシコ事業拡大の道を開いたウォルマート

    今では、店舗の5つに1つがメキシコにあるという、巨大企業 ウォルマートの、同国での事業拡大に絡む大規模な贈賄スキャンダルで、新たな事実が明らかになりました。2012年のはじめに、この贈賄スキャンダルを暴露したニューヨーク・タイムズ紙が、今度はウォルマートが思い通りにビジネスを展開するために使った贈賄の手口を詳細に取材するため、メキシコの大小の街をいくつも取材しました。ピュリッツァー賞受賞歴のあるニューヨーク・タイムズ紙記者で、この記事を執筆したデビッド・バーストウに話を聞きます。バーストウの記事がきっかけで、司法省は現在、ウォルマートが、米企業が海外当局者に賄賂を渡すのを違法とした海外汚職行為防止法に違反したか検討しているところです。

    dailynews date: 
    2012/12/20(Thu)
    記事番号: 
    3
  • ルイジアナのテレビ局  視聴者からの髪型批判に応酬した黒人気象予報士を解雇

    11月、ルイジアナのKTBSテレビ局は、彼女の生来の短い髪型に対する視聴者からの批判にフェイスブック上でコメントを返した、アフリカ系アメリカ人のテレビ気象予報士ロンダ・リーを解雇しました。リーは、「あなたのいう『黒人の女の人』とは私のことですね。カーリーな私の黒人独特の髪型がお気に召さないとのこと、残念に思います。それからショートにしているのは、癌だからではありません。……私は髪を含めて、自分のアフリカ系アメリカ人の血をとても誇りに思っています。……自分に対してもきちんと自信がありますし、外見に気後れを持ったことはありません。女性にも色々な体型の人がいて、様々な国の出身の人がいて、美の基準も多様です。成長過程にある少女たちに、それぞれの生まれつきの肉体と髪の毛に誇りを持つよう手本を示すのは、自分にできる社会貢献の一つだと思っています」と書きました。リーに今回の解雇について、またこの件がインターネット上で広まってから全米より寄せられた彼女への絶大な支持について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/12/20(Thu)
    記事番号: 
    2
  • DV被害者のゴールディ・テイラー  銃の放棄と 全米に拡がる暴力という目に見えない病を語る

    セントルイスで父と兄弟を銃による暴力で失い、後に家庭内暴力の被害も経験したゴールディ・テイラーは、自分の身を守るために銃を購入しました。ニュータウン銃乱射事件の3日後、12月17日テイラーは「父と兄弟を殺されてから、銃を持っていることで安心感がありました。でもいよいよ手放す時が来たと思います」と書きました。オバマ大統領が銃規制へ乗り出すと公言するなか、テイラーに、彼女自身の経験と、コネチカット州ニュータウンから、シカゴの街頭まで、遍在する銃暴力について話を聞きます。シカゴでは、500人近くが2012年一年で殺されましたが、そのほとんどが銃によるものです。テイラーはMSNBCのコメンテーターで、ブログサイト「ゴールディ・テイラー・プロジェクト」(The Goldie Taylor Project)の編集長でもあります。彼女は、大手メディアに、人種や経済階級やジェンダーに関係なく、銃がかかわる全ての殺人事件について、もっときちんとした報道をするよう呼びかけます。

    dailynews date: 
    2012/12/20(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 独占放送:レナード・ペルティエ 牢獄から医療アクセスを拒否されたこと恩赦の望みについて語る

    米国で最も有名で最も長期にわたって収監されている人物の1人レナード・ペルティエが、現在拘置されているフロリダ州コールマンの連邦刑務所から訴えます。ペルティエは先住アメリカ人活動家でAIM(アメリカン・インディアン運動)の元メンバーです。1975年にサウスダコタ州のパインリッジ・インディアン保留地で起きた銃撃事件で2人のFBI捜査員を殺害する幇助をした罪で有罪となりました。1977年に禁固刑が決まったペルティエはいま68歳。デモクラシー・ナウ!の司会者であるエイミー・グッドマンが15日、ペルティエと話をしました。彼の支持者たちが設定した記者会見に彼が電話をかけてきてこのインタビューが成立しました。

    dailynews date: 
    2012/12/19(Wed)
    記事番号: 
    4
  • マイケル・ムーアからオバマへの詩的嘆願 「大統領閣下お願いです レナード・ペルティエを家に戻らせて」

    歌手のハリー・ベラフォンテとピート・シーガーが14日、「レナード・ペルティエを家に帰らせて 2012年コンサート」をニューヨーク市のビーコン劇場で行いました。ペルティエの37年間にわたる苦難に世間の目を向けるのとオバマ大統領による恩赦を求めてのものです。ペルティエは先住アメリカ人活動家でAIM(アメリカン・インディアン運動)の元メンバーです。1975年にサウスダコタ州のパインリッジ・インディアン保留地で起きた銃撃事件で2人のFBI捜査員を殺害する幇助をした罪で有罪となりました。コンサートでスピーチを行った人たちの中にはアカデミー賞受賞監督のマイケル・ムーアもいました。彼はペルティエの即時釈放を求める自作の詩を朗読しました。

    dailynews date: 
    2012/12/19(Wed)
    記事番号: 
    3

Pages