デイリーニュース

  • オバマ政権のチェイニー?「暗殺の帝王」ジョン・ブレナン、無人機戦争と拷問をCIA承認にさせるか

    別名「暗殺の帝王」と呼ばれ、現在CIA長官候補に挙がっているジョン・ブレナンは、密かに行われている無人機戦争から無線監視にいたるまで、同時多発テロ後の米国で最も物議の的になっているいくつかの政策を支える重要な役割を担っていました。ブレナンは、2008年にオバマが初めて大統領に当選した際にもCIA長官に指名されると噂されましたが、ジョージ・W・ブッシュ元大統領政権下でCIAの高官として果たした役割、そして通称「強化尋問テクニック( enhanced interrogation techniques)」や「特例拘置引き渡し」などのCIA政策を公に支援したことに対する抗議を受けて、候補辞退を余儀なくされました。「エンプティー・ウィール・ネット」というウェブサイトの調査ブロガー、マーシー・ウィーラーに話を聞きます。ウィーラーは、ブレナンの指名は「バラック・オバマ大統領がどれほど非情な人物になったか、そして彼の政策が実はどれほどブッシュ・チェイニー政策の踏襲にすぎないかを示す証」と語ります。

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    2013/1/7(Mon)
    記事番号: 
    1
  • フラッキングは安全か? NY州の一時停止措置の期限が迫る異論の多い天然ガス採掘方法について討論

    米国の天然ガス・ブームの背景には、水圧破砕法あるいは「フラッキング」と呼ばれる異論の多い天然ガス採掘方法の利用があります。ハリウッドの新作ドラマ「プロミスド・ランド」の中で実態が綿密に調査され、ニューヨーク州では4年間の採掘一時中断措置がもうじき解除されるため激しい抵抗が起きています。賛成派は、米国のエネルギー独立と新しい採掘、ガスプロジェクトで低迷している地方都市を活性化させるためにフラッキングは必要不可欠なものだと主張しています。しかし、反対派は、採掘で用いられた何億ガロンもの化学処理された水が飲料水や農耕地などを汚染すると警告しています。米国海洋大気庁とコロラド大学による新しい調査によると、強い温室効果のあるメタンガスがガス採掘場から以前よりもより高い確率で吹き出す恐れがある模様です。この白熱した議論をお届けするため、フラッキングに賛成と反対の両派から2人ずつお招きして討論会を開きます。

    dailynews date: 
    2013/1/4(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 第113回米議会で宣誓就任が行われる 米国史上最も多様だが革新的ではない

    本日は、先日行われた新会期(第113回米議会)の宣誓就任をネイション誌の政治記者ジョン・ニコルズとともに見ていきたいと思います。下院では435議席のうち女性議員が81名(うち民主党員61名)、上院では100議席のうち女性議員が20名になりました。アフリカ系アメリカ人の議員は下院で44名、上院では1名になります。ラテン系アメリカ人は下院で9名の議員が加わって総数28、上院では3議席(うち2名が共和党)を占め、ラテン系議員の数は史上最多となりました。また新議会には、同性愛者であることを公表している初めての上院議員ウィスコンシン州選出の民主党タミー・バールドウィン議員や、両性愛者であることを公表している初めての下院議員アリゾナ州選出のクリスチャン・シネマ議員、そして宗教的にも仏教徒2名、ヒンドゥー教徒1名、イスラム教徒数名と多様性が増しています。民主党の上院議員の中では、白人男性が初めて半数以下になりました。「ただし、単に米議会で多様化が進んだからと言って、よりよい結果が生まれるはずだという短絡的な思い込みには走らないように注意しなければいけない」とニコルズは語り、議会で早々に着手されると予想されるフィリバスター(議事妨害)戦術の防止に向けた改革の重要性を強調します

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    2013/1/4(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 2012年を振り返る:異常気象、銃乱射、無人機戦争、”黒い金”の1年

    本日は、2012年を振り返って行きます。米国史上最も多額の資金が費やされた選挙では、オバマ大統領がミット・ロムニー候補を破り、共和党にとりわけ女性や移民の政策見直しを迫りました。主要政党の大統領候補は演説で気候変動について言及しませんでしたが、2012年は、北極圏の氷の融解、巨大ハリケーン「サンディー」やフィリピンを直撃した大型台風など異常気象の1年でもありました。本年はまた、コロラド州オーロラ市、ウィスコンシン州のシーク教寺院、そしてコネチカット州ニュータウン市のサンディー・フック小学校で銃乱射事件が起こった年として人々の心に残るでしょう。フロリダ州の丸腰の少年トレイボン・マーティンの射殺をめぐっては、当初警察が犯人のジョージ・ジマーマンの逮捕を拒否したため、全国でデモが起こりました。オバマ大統領が無人機攻撃を密かに拡大しつつある中で、米軍のアフガニスタンにおける戦争は12年目に突入しました。

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    2012/12/31(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 露見ウォルマート 死者の出た工場火災の後、安全向上を約束するも 改善策を妨害

    少なくとも111名の死者が出たバングラデシュの縫製工場火災の後、ウォルマートは同社の衣料品納入業者の安全対策改善を約束しました。しかし工場内で発見された監査報告書は、ウォルマートへの供給プロセス自体に根本的な問題があり、そのために安全環境の改善が回避されてしまう仕組みを明らかにしています。ニューヨーク・タイムズ紙の労働関連記者スティーブン・グリーンハウスは、最新の調査記事、"As Walmart Makes Safety Vows, It’s Seen as Obstacle to Change"(「安全改善を誓ったウォルマート 自ら変革の障害に」)の中で、「ウォルマートの主要な監視会社、監査会社のひとつは、こう認めました。『われわれは、工場に非常口が設置されているかや、屋外非常階段、耐火処理、防煙処理のされた屋内非常階段の有無でさえ確認しません。この工場には屋外の非常階段も、屋内の火災用非常階段もない』。」と報じています。

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    2013/1/3(Thu)
    記事番号: 
    2
  • インドの集団レイプ犯 殺人罪で起訴 女性の権利拡大を求めるデモが巻き起る

    インドで、23歳の学生を走行中のバス中で誘拐、集団レイプ、殺害したとして男性5人が正式に起訴されました。被害者の女性は12月16日に起ったレイプで必要なほど激しい傷を負い腸管移植を受けましたが、結局、重度の臓器不全で死亡しました。「怒りと憤激が、積もりに積もった結果だったと思います」と、性的暴力への反対デモまとめ役の中心である「全印進歩的女性協会」(All India Progressive Women’s Association)のカヴィタ・クリシュナンは、この事件がインドで激しい抗議を巻き起こした理由を説明します。「ごく普通の行動をとっていた女性が、被害者でした。友人と映画を観た後、バスで帰宅する途中で被害にあった。これが非常に多くの同情を集めました。大勢の人が自分のことのように感じたのです……。みな、名も知らぬ今回の被害者に、強い繋がりを感じたのだと思います」今回の集団レイプ事件で、インドの他の性的暴力事件にも注目が集まっています。インド全体の犯罪統計によれば、インドでは20分に1人の女性がレイプ被害にあっています。「進行中の社会的、経済的、文化的変化による影響も考察すべきすべきだと思います。グローバル化や、人口の移動、消費拡大、簡単に手にはいるメディア表現などです」とボストンのマサチューセッツ大学女性学助教授エローラ・チャウドリーは言います。

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    2013/1/3(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「とても大きな損失」: 環境活動の主導的存在レベッカ・ターボトンが水難事故で死亡

    39才で早世した著名な環境活動家、熱帯雨林行動ネットワーク(RAN)事務局長のレベッカ・ターボトン を追悼します。彼女は休暇中のメキシコで水難事故に遭い死亡しました。RANの初の女性事務局長だったターボトンは、2012年5月にデモクラシー・ナウ!出演し、山頂除去採炭と呼ばれる石炭採掘方法の主要出資者 であるバンク・オブ・アメリカに対する反対運動について話しました。ターボトンの友人でもある環境活動家ビル・マッキベンがその功績を次のように追想しました。キーストーン・エ クセルパイプライン中止運動に関して、「ベッキー(レベッカ)はタールサンド反対運動に最初から関わったグループの1人でした。このように気骨があり聡明ですばらしい、若い環境活動リーダーはそう簡単には出てこないでしょう」

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    2013/1/2(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 350.org による化石燃料投資撤退運動は2013年の気候変動バトルの重要戦略になるか?

    350.org 創立者ビル・マッキベンとジャーナリストのクリスチャン・パレンティが、地球温暖化立ち向かう方法について議論します。2013年を気候変動に関するバトル「ゼロ年」と呼ぶ人もいます。2012年が、北極海の氷河の融解・縮小、巨大ハリケーンサンディ、フィリピンの大型台風など、異常気象の年だったためです。米国は昨年、史上最高の気温を記録し、大規模干ばつや森林火災が多発しました。大統領選の公開討論会では、2大政党候補者のいずれも気候変動の話題を避けました。しかし選挙後すぐに、マッキベンと350.orgは、化石燃料業界を「我々の惑星の生存を脅かす社会の敵ナンバー1」とよび、各地をまわり彼らと対決する集中キャンペーンを展開しはじめました。ツアーは終わりましたが、彼らが始めた「化石燃料投資撤退」キャンペーンは拡大しています。環境活動家の多くは、運動の新たなフロンティアになるとしてこのキャンペーンを歓迎し、投資撤退運動は拡大しているものの、その効果については疑問の声も上がっています。「数学上の問題:350orgの炭素投資撤退運動は充分か?」という記事を最近書いたパレンティもその一人です。この運動に関する、マッキベンとパレンティの議論をお届けします。

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    2013/1/2(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 米議会「財政の崖」を回避  争点は社会福祉支出の削減へ

    激しい攻防を繰り広げた「財政の崖」にひとまず終止符が打たれました。米上院がすでに可決していた法案が下院でも1日夜可決されたのです。その内容について経済学者ジュリエット・ショアに聞きます。同法案をめぐり、今後、連邦支出と債務に関して、民主党と共和党の間で、激しい戦いがまき起こるのは必至で、「エンタイトルメンツ」と呼ばれる社会保障や医療、失業保険などの政府給付制度への支出が、論議の焦点になると予想されます。「政府は国がやる必要があることに支出すべきです」とショアは言います。「クリーンエネルギーの枠組みへの移行に支出するべきなのです。」 ショアはボストン大学社会学経済学教授で、True Wealth: How and Why Millions of Americans Are Creating a Time-Rich, Ecologically Light, Small-Scale, High-Satisfaction Economy(『真の富:数百万の米国人が、時間的には余裕をもち、エコロジーにやさしく、小規模で大満足の経済を作ることができる理由』)の著者です。

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    2013/1/2(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 2012年文化と抵抗を振り返る:アリス・ウォーカー、ランディ・ウェストン、ウォルター・モズリイ、ゴア・ヴィダル他

    2013年1月1日は、政治と芸術のつながりを検証するため、アリス・ウォーカー、ウォルター・モズリイ、トニー・クシュナー、ランディ・ウェストン、スティーブ・アール、ランドール・ロビンソン、トシ・レーガン、トム・モレロらを取り上げた、2012年の文化についての番組の抜粋を放送します 。また、2012年に亡くなったアドリエンヌ・リッチ、ゴア・ヴィダル、ホイットニー・ヒューストンを追悼し、ウディ・ガスリーの生誕100年を祝います。

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    2013/1/1(Tue)
    記事番号: 
    1

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