デイリーニュース

  • ウィルミントンの10人:40年前に無実の罪で投獄した公民権活動家たちの赦免を迫られるノースカロライナ

    新年が近づいていますが、ノースカロライナ州知事のベブ・パーデューが40年前に冤罪で投獄された公民権活動家グループへの恩赦を要請されています。彼らは白人が所有する食糧雑貨店に放火したという罪を着せられていました。有罪判決は1980年に破棄されましたが、州政府は彼らを赦免してはいません。冤罪投獄されたいわゆる「ウィルミントンの10人」の1人で、長年にわたる公民権活動家ベンジャミン・チャビスに話を聞きます。彼は8年間投獄され、後に全米黒人地位向上協会(NAACP)会長になりました。またウィルミントンの10人の筆頭弁護士ジェイムズ・ファーガソンにも話を聞きます。さらに「ウィルミントンの10人の無罪放免を求めるプロジェクト(The Wilmington Ten Pardons of Innocence Project)」のコーディネイターでウィルミントン・ジャーナル紙の記者としてもこの事件を追ってきたキャッシュ・マイケルズにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/12/28(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 議会を去る民主党クシニッチ議員 二大政党が裏切るなら我々が「平和の文化」を築かねばならない

    オハイオ州選出の民主党デニス・クシニッチ議員が8期にわたる議員生活の最後の一週間を迎えています。1997年以来クシニッチは連邦議会の最も進歩的な声であり続けてきました。彼の業績には、ジョージ・B・ブッシュ大統領にイラク侵攻と占領の責任を問う弾劾決議案の提出や米国愛国者法の採決に際して反対票を投じたこと、麻薬撲滅キャンペーンをやめようという訴え、アフガニスタンからリビアに至る米国の戦争への反対、米国におざなりな民営化制度に代わるシングルペイヤー方式の医療保険制度を導入しようと努力したことなどがあります。クシニッチは2004年と2008年の大統領選挙にも立候補し、平和省創設を公約に掲げました。「二大政党制はアメリカの国民の期待を裏切っている」とクシニッチは言います。「私たちはアメリカに存在する暴力の文化を正視しなくてはなりません。……そして平和の文化を築かねばならないのです」

    dailynews date: 
    2012/12/28(Fri)
    記事番号: 
    2
  • デニス・クシニッチ「財政の崖」を語る:企業利益のためにアメリカ人の雇用を犠牲にする愚

    オバマ大統領が予算問題での合意に達するためにホワイトハウスで議会リーダーたちと最後の努力に臨みます。デモクラシー・ナウ!は、今期で議会を去る民主党下院議員デニス・クシニッチと「財政の崖」について話します。期限までに合意に至らなければ6000億ドルの歳出削減と増税が1月1日に自動的に発効します。ただしこの増税は必ずしも固定したものではありません。新議会が来年発足してから遡及的にこの措置を取り消す法案を可決することもできます。「間違った方向に進んできたんです」とクシニッチ議員は言います。「どうして雇用創出による景気浮揚について審議してこなかったのか? ある程度の失業率は、経済を正しく機能させるために必要だとして容認されてきたようです。それによって企業は賃金を低く抑えられるからと。そんなことは戯言です。私たちが作り上げた経済的な悪習が、数千万のアメリカ人を陥れているのです」

    dailynews date: 
    2012/12/28(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ティーパーティーのお家騒動:政治団体権力掌握に失敗したディック・アーミー 800万ドルの手切れ金で退散

    2012年はじめ、 元下院院内総務のディック・アーミーは、自らが代表を務めていたティーパーティー系の非営利団体「フリーダムワークス」(FreedomWorks)での実権掌握を試みました。しかしそれが失敗に終わると、アーミーは共和党へ大口の寄付をしている人物から代償として800万ドルを受け取って同組織から離れました。この事件によって、2010年の選挙直前から頭角を現してきたティーパーティー運動の内部で、揉め事が大きくなってきているという噂に注目が集まりました。政治リポートサイト、ポリティコのケン・ヴォーゲル記者に話をききます。「(アーミーは)フリーダムワークスの実権を握って、自分をティーパーティーのリーダーにしようとしたことで、実際には犠牲者になってしまった」とヴォーゲルは言います。「ティーパーティーの組織内にはずっと、大金持ちの寄付者や後援者を持つ全国組織と、実際に草の根運動的に関わるグループとのあいだに覇権争いがあったんです」

    dailynews date: 
    2012/12/27(Thu)
    記事番号: 
    4
  • もう1人のブラッドリー・マニング:ジェレミー・ハモンド ウィキリークスとストラトフォー社メール流出に関連して終身刑の可能性

    身柄を拘束されているハッカー、ジェレミー・ハモンドの注目の裁判で、連邦裁判所判事は事件の裁判を降りることを拒否しました。「アノニマス」という団体の一員であると見られているハモンドは、民間諜報会社ストラトフォーのコンピュータをハックし、500万通あまりのメールを内部後発サイトのウィキリークスに渡した罪に問われています。ハモンドの弁護士は、ロレッタ・プレスカ連邦判事の夫が、ストラトフォー社の顧客に雇われていたことがあること、その夫自身のメールもハックされたとして、プレスカ判事にこの裁判の担当から降りるよう求めました。ハモンドの支持者によれば、流出されたストラトフォー社の文書は、民間諜報会社である同社が顧客の企業のために、どのように活動家を監視し、産業スパイ行為を行っているかを明らかにしたといいます。ハモンドは保釈されることも裁判にかけられることもなく9ヶ月以上拘束されています。「憲法上の権利センター」(The Center for Constitutional Rights)のマイケル・ラトナー名誉会長に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/12/27(Thu)
    記事番号: 
    3
  • FBI対「占拠」運動:ウォール街占拠運動に対する開始直後からの「対テロ活動」監視 秘密文書で露見

    これまで秘密扱いされていた文書によれば、FBIはウォール街占拠運動の開始直後から、それが非暴力運動であったにもかかわらず、潜在的なテロ活動として監視していたことが明らかになりました。政府の内部分書によれば、占拠運動がはじまった2011年8月当初から、潜在的脅威とみなしていました。政府内部では占拠運動が暴力的な方法に反対していることが確認されていましたが、運動に対しては対テロリズム捜査官が動員されていました。占拠運動が全米に広がるにつれ監視も全国的に展開し、FBI捜査官は企業や、地元警察組織、大学とも情報を交換していました。情報公開法を使って問題のFBI文書を入手した「市民の権利保護パートナーシップ基金」(The Partnership for Civil Justice Fund)のマラ・ヴァヘイデン=ヒリアードに話を聞きます。「何十年も前から社会正義運動が起る度に、FBIは同じ役回りを演じてきました。つまり事実上、市民と対立する権力組織の秘密警察として行動してきたのです。」とヴァヘイデン=ヒリアードは言います。

    dailynews date: 
    2012/12/27(Thu)
    記事番号: 
    2

    http://www.democracynow.org/(〜記事のアドレス)

  • NYデイリー・ニューズ紙 フアン・ゴンザレスの「内部告発者や不当に扱われた人々の指標」であり続けた25年を称える

    ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙は、コラムニストでデモクラシー・ナウ! の共同司会者フアン・ゴンザレスのこれまでの業績を称える一連の記事を掲載しました。「フィラデルフィアの新聞から新しく移ってきたフアンが、42丁目のニューズ・ビルディングの有名な地球儀のあるロビーを通り、 7階のシティ・ルームの一員になってからもう25年にもなるとは信じられません」とニューヨーク・デイリー・ニューズ紙の記事にはあります。「フアンはコ ラムニストとして戻ってきました。ニューヨークの左派や労働者に味方する声として、すばらしい仕事をしました。長年を掛けてフアンは、内部告発者や不当な 扱いを受け不公正に苦しんだ人々の救いとなってきたのです」

    dailynews date: 
    2012/12/27(Thu)
    記事番号: 
    1
  • グズグズするのはもうゴメンだ:先住民主導の抗議運動がカナダで拡大 主権と環境の正義を求めて

    先住民の権利と環境の正義を求めるキャンペーンがカナダ全土に拡がっています。これは異論の多かった政府予算への一連の抗議運動として始まったのですが、その後政治的転換を求める「Idle No More(グズグズするのはもうゴメンだ)」という名の全国的な運動へと発展しました。先住民活動家や環境活動家たちはスティーブン・ハーパー首相に対し、先住民族たちとの条約を尊重し、環境保護活動家との対話を開始し、北米先住民族(ファーストネイション)領地を貫くことになるタールサンド用パイプラインを拒否するよう要請しています。トロントにいるパメラ・パルマターに話を聞きます。パメラはライアソン大学の先住民統治議長で「Idle No More」運動の広報担当です。「カナダ人たちの富や繁栄や政策や公共業務は、私たちファーストネイション人の土地や資源による助成を受けてきたのです」とパルマターは言います。「その現実を、大半のカナダ国民はまったく理解していません」

    dailynews date: 
    2012/12/26(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ニュータウン事件後 銃の蔓延に対処するためNRAとの決別と国連武器貿易条約への支持を求められるオバマ

    米国内での銃規制議論が高まる中、世界の武器貿易を規制する国際条約制定への動きが続いています。24日の国連総会はこの条約に関する交渉を再開することを採択しました。米国は7月にこの交渉の進行を妨害しましたが、その後反対姿勢を崩しています。その議事妨害は選挙の年にオバマ大統領が議会共和党や全米ライフル協会(NRA)に屈したものだとして批判を呼びました。「世界中のどこに行っても、米国のNRAと同じような影響力を政府に対して行使している銃器圧力団体は見たことがない」とThe Shadow World : Inside the Global Arms Trade(『影の世界:世界武器貿易の内幕』)の著者、アンドルー・ファインスタインは言います。彼は南アフリカ共和国の元国会議員で、アフリカ民族会議のメンバーでした。「米国は世界中の他の国すべてが売買している額にほぼ匹敵する兵器類を輸出入しています。ですから米国内で起きることは世界の他の国に甚大な影響を及ぼすことになるのです」

    dailynews date: 
    2012/12/26(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「おまえたちの手は血で汚れている」:コードピンク 学校に武装警備員をと呼びかけた全米ライフル協会会長を遮る

    「NRA(全米ライフル協会)が私たちの子を殺している」──サンディーフック校での乱射事件後初めて公式見解を発表したNRA会長ウェイン・ラピエールを遮ったのはコードピンク活動家たちのこの横断幕メッセージでした。21日、ニュータウンの事件後の沈黙を破ったラピエールが発したのは全ての学校に武装警備員の配置を呼びかける言葉でした。コードピンクの抗議者たちは「NRAが私たちの子を殺している」「NRA:おまえたちの手は血で汚れている」と書いた横断幕を掲げてその彼の発言を妨害しました。学校の武装を求めた発言に至るまで、NRAは銃規制の議論にとって「意義のある貢献」を明らかにすると約束していました。

    dailynews date: 
    2012/12/26(Wed)
    記事番号: 
    1

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