ドーハのCOP18のベネズエラ代表団トップのクラウディア・サレルノは3年前のコペンハーゲン会議で、話を聞いてもらおうとテーブルを叩きつづけ、こぶしを血まみれにした印象的な行動で有名です。彼女が今年の会議で重視していることは、法的拘束力を持っ た唯一の国際的な枠組みである京都議定書の期間延長はもはや「意味が無い」ということ、また気候変動枠組条約会議が成功を収めるためには、気候変動枠組条 約会議の交渉は環境対策ではなく、経済にかかわる取り決めだということを各国が理解することが不可欠だということです。経済に影響を与える取り決めになる ので、先進国にとってはたとえ経済が順調にいっている場合でも、必要な経済改革を行うのは難しいのです」と彼女は語ります。