デイリーニュース

  • 国連がパレスチナを主権国家として承認 米国とイスラエルの孤立が際立つ

    国連総会が圧倒的多数でパレスチナを主権国家として承認する議決を行いました。これまでの「オブザーバー・エンティティ(機構)」から「オブザーバー・ステイト(国家)」への格上げです。この動きはパレスチナにとっては勝利ですが米国とイスラエルにとっては外交上の挫折で、決議に反対票を投じたのはほんの少数の国々でした。国連加盟190カ国のうち賛成が138カ国、反対は9カ国で、棄権が41カ国でした。3カ国は欠席しました。この採決が実施された日は、パレスチナの地をユダヤ人の国家とアラブ人の国家に分割すると決めた国連決議181号の採択から65周年に当たります。「これはイスラエルとパレスチナの和平プロセスを仲介する米国への信任投票だったのです」と話すのはエルサレム基金およびその教育プログラムであるパレスチナ・センターの事務局長ユーセフ・ムナイヤーです。「仲介が失敗したこと、それに代わる別のアプローチが求められていることを、きのう世界の大多数が表明したのだと私は思います」

    dailynews date: 
    2012/11/30(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ファストフード従業員数百人が生活賃金を求めてスト ウォルマート・ストに触発され

    ニューヨーク市のファストフード従業員たちが29日、一連のデモやピケを行うために職場放棄をしました。これは米国ファストフード業界で起きた最大の労働争議といわれています。マクドナルド、バーガーキング、タコベルその他数十のレストランの計数百人の従業員が公正な賃金と組合の認可を求めてストやデモを行いました。ファスト・フード・フォーワードと称するこの運動の主催者たちが求めているのは最低賃金の労働者たちの現在の賃金のほぼ倍に当たる時給15ドルへの昇給です。労働者たちもその支持者たちも要求しているのは家族を支えていけるだけの賃金なのです。デモクラシー・ナウ!の共同ホスト、フアン・ゴンザレスがデイリー・ニューズ紙の自身の最新コラムのために数多くのスト従業員たちに話を聞いています。「マクドナルドやバーガーキングなどの一日ストは始まりに過ぎない」と彼は言います。

    dailynews date: 
    2012/11/30(Fri)
    記事番号: 
    1
  • スモーク・シグナルズ:マーティン・リー 全米に広がるマリファナ合法化運動を語る

    11月の投票では、コロラド州とワシントン州で嗜好用のマリファナを合法化するという米国史上初の結果となりました。この結果が出る前から、18の州とコロンビア特別区では医療用マリファナ使用が可能でした。今回の合法化が、マリファナ使用禁止が解ける前触れになるか、多くの人が見定めようとしています。一方で、連邦政府は未だマリファナを違法ドラッグと見なしており、オバマ政権も警察の医療用マリファナをも含めた取り締まへの支持を表明しています。マリファナがうつや癌性の腫瘍などを含めた幅広い症状の治療に効果的であるという研究結果を、政府は無視した形です。調査報道のベテラン記者で多数の著書を持つマーティン・リーに詳しい話を聞きます。リー記者の最新作はSmoke Signals: A Social History of Marijuana — Medical, Recreational and Scientific(『スモーク・シグナル:マリファナの社会史―医療用、嗜好用、科学的使用まで』)

    dailynews date: 
    2012/11/29(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ジュリアン・アサンジ独占インタビュー:ウィキリークス、ブラッドリー・マニング、新著「サイファーパンク」、監視国家について語る

    数ヶ月ぶりの長編インタビューで、デモクラシーナウ!が、彼が半年近ロ籠もっているエクアドル大使館から、ジュリアン・アサンジに話を聞きます。攻撃されてもウィキリークスは耐えぬくとアサンジは断言しました。11月27日、欧州委員会は、クレジットカード会社VISAによるウィキリークスへの寄付の遮断は、欧州連合(EU)の反トラスト法には触れないと発表しました。「2010年12月に遮断措置が始まってからは、ウィキリークスへ届くはずの寄付の95%が失われています。この遮断措置によって、ウィキリークスが遂げていたであろう発展が妨げられ、、自由意志で文書を発表し、自分たち組織と情報源を守る能力も萎縮していまいました。」アサンジは新著Cypherpunks: Freedom and the Future of the Internet(『サイファーパンク:インターネットの自由と未来』)についても語ります。「インターネット利用者全員を対象にした大規模な監視と傍受は、非常に洗練された国家と私的諜報機関とその手先が、個人から大幅に権力を奪う行為でもあります」とアサンジは言います。米国がウィキリークスをターゲットにしていることについてもこう言います。「軍や政府職員に情報提供と内部告発を呼びかけるウィキリークスは犯罪組織である、という主張に米国防総省は固執しています。

    dailynews date: 
    2012/11/29(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「セントラルパークの5人」:新作ドキュメンタリー 無実の少年たちを投獄させた警察の職権乱用とメディアの過剰取材

    衝 撃的な新作ドキュメンタリー映画がかつて「世紀の犯罪」と呼ばれた事件を検証しています。いわゆる「セントラルパークの5人」たちの記録です。この事件を 知っている人も多いでしょう。しかし投獄された男性たちが結果的に無実だったことはあまりにも知られていません。ニューヨーク市のセントラルパークで白人 女性を殴打しレイプしたとして黒人とラティーノの十代の少年たちが1989年にいかにして逮捕されることになったのかをこの映画は教えてくれます。当時のメディアは、 加害者として非難されたこの少年たちのグループを人種的な隠喩を含んだ「ウルフ・パック(オオカミたちの一群)」と呼ぶなどして、あらかじめ有罪として報 道していました。ドナルド・トランプは市内の新聞4紙に全面意見広告を出し、死刑制度を再開しよう、そうしたら彼らを処刑できるからと訴えました。ところが 2002年に、彼ら5人の有罪は取り消されたのです。真犯人が出頭して罪を告白したのでした。7年から13年の禁固刑を受けていた5人はすでにだいたいが 刑期を終えていました。ニューヨーク市はいまや成人になった5人による10年越しの民事訴訟の和解を拒んでいます。そしていま市側弁護団はこの新作ドキュ メンタリーのために集められたフィルムを入手しようとしています。

    dailynews date: 
    2012/11/28(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 共和党の元選挙参謀 「米国革命」のルーツと米国政治の未来を語る

    3 週間前のミット・ロムニーの敗北後、共和党は混乱状態にありますが、本日は共和党選挙参謀の中でもかつて最も影響力のあった1人をゲストに迎えて番組を始めましょう。1969年、ケビン・フィリップスは時代を画する本 The Emerging Republican Majority(『台頭する共和党多数派』)を書きました。ニューズウィークはこの本を「ニクソン政権の政治的聖書」と表現しました。その後、ブッシュ 一家やウォール街、アメリカの神政政治に関する一連のベストセラーを出した後に、フィリップスはいま新著1775 : A Good Year for Revolution(『1775年:革命に絶好の年』)で米国にとって英国への革命を意味した独立戦争のルーツについて振り返っています。「1770年代中盤にアメリカを動かしたもの、そのとき に何が起きたのか、それはある意味、現在にも通じる事柄なのです。というのも、前進するには、時にはとても賛成できないような政策がたくさん存在する必要があるということがあのときにわかったんですね。耳に心地いいスローガンを並べたて、差異のことごとくを常套句に置 き換えて、問題はない、アメリカはうまくいっていると取り繕ったところでどこにも行きつけないのだと、あのときにわかったんです」とフィリップスは言います。「アメリカはうまくいっていません。

    dailynews date: 
    2012/11/28(Wed)
    記事番号: 
    1
  • イヴ・エンスラーが語る「アメリカ女性合衆国」、自身の新作劇『感情的な生き物』、コンゴでの女性への暴力

    本日は残りの時間を使って、米国および世界中で、女性の権利を求めて休むことなく闘っているイヴ・エンスラーに話を聞きます。彼女の新作劇Emotional Creature(『感情的な生き物』)は現在、ニューヨーク市で上演中です。エンスラーは受賞歴のある脚本家で、、『ヴァギナ・モノローグ』と、女性と少女に対する暴力の根絶を呼び掛ける世界的な運動「Vデー」(V-Day)の発起人でもあります。彼女の新しい運動は「 立ち上がる10億人」(One Billion Rising)といいます。エンスラーは11月27日、ローラ・フランダースが司会をするシンポジウム「アメリカ女性合衆国」(The State of Female America)でスピーチする予定です。「立ち上がる10億人運動で私たちが取り組み、実現しようとしていることの一つは、女性たちが家庭や街頭、職場それぞれで受ける暴力の関連性を探ることです」と、エンスラーは言います。

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    2012/11/27(Tue)
    記事番号: 
    2
  • バングラデシュの労働活動家:多数の死者を出した工場火災現場でウォルマートのラベル付きの焼けた衣類を発見

    バングラデシュ政府は、米小売大手ウォルマートなどに製品を供給していた工場の火災で死亡した、120人以上の衣料労働者に対し、国として喪に服すことを宣言しました。バングラデシュから労働活動家のカルポナ・アクターに話を聞きます。彼女は火災工場を訪ね、そこで見つけた焼けた衣類のラベルの写真を撮りました。その中にはフェイディド・グローリー(Faded Glory)というウォルマートのブランドも含まれています。アクターは、12歳のときに衣料品工場で働き始めました。彼女は現在、より良い賃金、団結権の承認、より高い安全基準を求めて活動を行っています。世界中の工場の職場環境を調査する労働者権利組合(Worker Rights Consortium)代表のスコット・ノバからも話を聞きます。1911年に起きたニューヨーク市のトライアングル・シャツウエスト工場火災を引き合いに出し、彼は今回の火災を次のように表現します。「皮肉な意味で、ものすごごいことをやってのけたもんです。米国の衣料産業は、労働者にとって非常に過酷で残酷だった20世紀初頭の労働状況を、2012年の今、バングラデシュのような場所にある工場で再現することができたんですから。米国の衣料産業にとって、恥ずべき記録です・・・。

    dailynews date: 
    2012/11/27(Tue)
    記事番号: 
    1
  • バングラデシュのウォルマート取引工場で大規模火災、従業員118人以上が死亡

    ウォルマートと関連するバングラデシュの衣料品工場で24日、大規模な火災が発生し、従業員少なくとも118人が死亡、多数の負傷者が出ました。ウォルマートは、バングラデシュで作られる衣料品の最大の買い手ですが、これまでの防災対策の低さには悪評があり、また長年、労働者による労働条件改善の取り組みを抑圧してきました。火災のあった工場は、ウォルマート、IKEA、そして欧米の小売り大手に商品を納入するチューバ・グループ子会社のタズリーン・ファッションにより操業されていました。この工場では、ポロシャツやフリースジャケット、Tシャツが作られていました。世界中の工場事情の調査を行っている労働者権利組合(Worker Rights Consortium)代表のスコット・ノバに話を聞きます。

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    2012/11/26(Mon)
    記事番号: 
    4
  • ウォルマート従業員の反乱:ブラックフライデーに1000店舗でデモを決行

    歴史的なデモの波が、1年で最も忙しいショッピングの日「ブラックフライデー」に、小売大手のウォルマートを直撃しました。従業員とその支持者らは1000店舗以上でデモを決行。ウォルマートのデモは、全米食品商業労働組合(United Food & Commercial Workers)が後援する「私たちのウォルマート(OUR Wal-Mart)」などにより組織されました。ロサンゼルスのデモでは、交通の妨げをしたウォルマート従業員3人を含む9人が拘束されました。ニュージャージー州セコーカスのデモの声を紹介します。また、ネイション誌寄稿ライターのジョシュ・エイデルソンにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/11/26(Mon)
    記事番号: 
    3

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