ウォール街占拠運動から派生した一派が、新たに「ローリング・ジュビリー(Rolling Jubilee)」と呼ばれる運動をはじめました。これは、抵当流れで多くの場合1ドル当たり数セントの値になっている債権を金融会社から買収し、負債主が返済せずにすむよう帳消しにするというものです。元々の負債主には、返済を免除するという証明書が渡されます。通常は金融会社が二束三文で債権を第三者に売却し、買った相手はそれを回収するかまとめて転売します。しかし「ローリング・ジュビリー」活動家の話では、この運動は「互助と、善意そして集団的拒否に基づいた活動を通じて、不特定の債務者を借金から解放する」ことをめざします。11月15日の晩に反負債運動をつづけるために開かれた、ニューヨークでの慈善コンサートのチケットは完売でした。同グループによれば、これまでオンラインの寄付を通じて12万9000ドルが集まっており、これは債務不履行となった、約250万ドル相当の債権を買収するのに十分な金額だそうです。ニュースクール大学の社会学部博士過程で学びながら、「ローリング・ジュビリー」の組織も手伝うパメラ・ブラウンに話を聞きます。ブラウンはオキュパイ・サンディの活動にも参加し、スーパーストーム・サンディで大きな被害を受けた被災者のために、地元による救援活動を行っています。