デイリーニュース

  • ラジオ・アンビュランテ:語られてこなかったアメリカ大陸の物語を紹介する スペイン語ラジオ番組

    新しいスペイン語のラジオ番組、ラジオ・アンビュランテ(Radio Ambulante)は、移民問題や誘拐問題などの背景にある、人々の知られざる物語を紹介するため、ラテンアメリカと米国各地から声を集めています。この番組は、アメリカ大陸各地で活動するジャーナリストのネットワークを使って月一回放送され、スペイン語ラジオ放送界に欠けている大きな穴を埋めています。ラジオ・アンビュランテの製作総指揮を務め、小説『ロスト・シティ・レディオ』(Lost City Radio)で高い評価を得た作家でもあるダニエル・アラルコンと、同番組のプロデューサーのひとり、アニー・コレアルに話を聞きます。コレアルには、コロンビアで誘拐された父親に、ラジオ放送を通じてメッセージを届けた話をしてもらいました。

    dailynews date: 
    2013/2/7(Thu)
    記事番号: 
    2
  • グローバル化する拷問:ブレナン指名公聴会を前に CIAの特別拘置引渡しへの国際的協力関係あらわに

    米連邦議会において、対テロ対策担当の元締め、ジョン・ブレナン大統領補佐官へのCIA長官指名承認公聴会が始まりましたが、そんななか、CIAが9.11同時テロ後におこなわれた、拘束、特別拘置引渡し、拷問などの秘密作戦へのグローバルな協力を詳細に点検した報告書が発表されました。その報告書、”Globalizing Torture”(「グローバル化する拷問」)のなかで、「オープン・ソサエティ正義イニシアティブ」(The Open Society Justice Initiative)は、CIAが136名を拘留するのに、54カ国が手を貸したと述べています。この数字は、これまで試算されてきたなかで最大です。報告書の執筆者アムリト・シンに、この調査結果について、そして現在も展開をつづける同作戦でのブレナンの役割について話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/2/7(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ビル・マッキベン: 反キーストーンXLデモを前に 全米の大学で拡大する化石燃料企業からの投資撤収

    バーモント州のスターリング大学が5日、環境団体350.orgがリストアップした化石燃料200企業への投資を引き上げると発表しました。スターリング大学は、このような決定を行った全米で3番目の大学です。メイン州のユニティ大学とマサチューセッツ州のハンプシャー大学が1番目と2番目でした。投資撤収キャンペーンはその他200以上の大学で進行中です。「若い人たちが『自分たちはこの地球上でまだあと60年も70年も生きていかなきゃならないんだ。今すぐ何かしなきゃだめだ』と言い始めたことは、まったく驚くには当たらないでしょう」と350.org のビル・マッキベンは言います。「その『何か』とは、四半世紀にわたって、理性的な変革を阻んできた化石燃料企業に対して立ち上がることです」。マッキベンは2月第3月曜日の「大統領の日」の祝日に行われるキーストーンXLパイプライン建設反対デモの準備にも関わっています。彼によると、これは米国ではおそらく「過去最大の気候関連のデモ」になるということです。

    dailynews date: 
    2013/2/6(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ブルックリン大学 反イスラエル・キャンペーン主催で予算削減の脅しを受ける

    明日7日、ブルックリン大学ではイスラエル産品の不買運動とイスラエルからの投資引き上げを訴えるパレスチナ系主導のフォーラムが開かれることになっていますが、それを主催すれば同大学の予算を削減すると、ニューヨークの政治家たちが脅しをかけています。同大学の政治学部がこのイベントの共同スポンサーの一つであることに対して、ニューヨークの市会議員グループが、同大学への税金からの助成金を停止する可能性を持ち出したのです。この市議たちの脅迫以外にも、連邦議員以下さまざまな地方議員が圧力をかけています。ブルックリン大学はスポンサーを降りるかイベントそのものをキャンセルするように迫られていますが、イベントを開催すると断言しています。イベントの主要講演者の1人、作家で活動家のオマール・バルグーティに話を聞きます。バルグーティはBoycott , Divestment , Sanctions : The Global Struggle for Palestinian Rights(『不買、投資撤収、制裁:パレスチナの権利のための世界規模の苦闘』)の著者で、その頭文字であるBDS運動の創設メンバーです。BDS運動についてバルグーティは次のように言います。

    dailynews date: 
    2013/2/6(Wed)
    記事番号: 
    2
  • パウエル米国務長官の国連演説から10年 当時の長官補佐官と作家ノーマン・ソロモンが討論

    ちょうど10年前のこの週、ブッシュ政権がイラク侵攻を推し進めるための決定的な瞬間が訪れました。2003年2月5日、当時の米国務長官コリン・パウエル将軍が国連安全保障理事会で演説したのです。彼のメッセージは明白でした。イラクは非常に危険な大量破壊兵器を保有しており、サダム・フセインは禁止兵器を隠匿して国連調査団を組織的に欺こうとしている、というものです。10年が経ったいま、当時のパウエル長官の補佐官ローレンス・ウィルカーソン大佐とメディア批評家ノーマン・ソロモンの討論をお送りします。大佐は長官の国連演説の草稿を作成した人物で、後にその内容は誤りだったと認めました。ソロモンはWar Made Easy(『簡単にできる戦争』)の著者です。ウィルカーソンはパウエル演説に関して「あの演説が……イラクとの戦争に突入する最終的な決め手だったという批判は、誇張されたものだと信じています」と言います。「ジョージ・W・ブッシュとディック・チェイニー副大統領たちは、パウエル長官の国連演説よりずっと前にイラク戦争を行うことを決めていました……演説は開戦に弾みを付けたということです……率直に言えば、私たちはみんな間違っていました。情報部門は、根本のところで間違っていただけでなく、あまりにも政治に引きずられ過ぎていたか? まさにその通りだと思います」。これに応えてソロモンは言います。

    dailynews date: 
    2013/2/6(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ダニエル・エルズバーグ:国防権限法の無期限勾留条項は“憲法への政府による冒涜”

    米国市民を無期限に勾留する権利を政府に与える法律に挑む訴訟の裁判が2月第2週、連邦裁判所で再開します。学者、ジャーナリスト、活動家たちが、2月6日、米軍がテロの容疑者と見なせば、誰であれ、世界中のどこででも、令状も裁判もなしに勾留することができる権限を米軍に与える国防権限法(NDAA)の一条項に反対し、裁判所で口頭弁論を行う予定です。2012年9月の画期的な判決の中で、ニューヨーク南地区のキャサリン・フォレスト判事は、無期限勾留条項は憲法修正第1条と第5条に定められた米国市民の権利を侵害しかねないとして廃止の判決を下しました。この件の原告で、おそらく全米で最も有名な内部告発者であるダニエル・エルズバーグから話を聞きます。エルズバーグは1971 年、ベトナム戦争に関する米国の秘密の歴史を明らかにした国防総省の機密文書ペンタゴン・ペーパーズを公開しました。

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    2013/2/5(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 連邦裁 ウィキリークスの元ボランティアのEメールとツイッター情報の米政府による秘密裏入手は合法と裁定

    連邦控訴裁判所は、ウィキリークスに対する調査の一環として、米政府がインターネット利用者らの個人情報を秘密裏に入手し続けてもよいという判断を下しました。この訴訟には、コンピュータ・セキュリティ研究者ジェイコブ・アップルボームとアイスランドのビルギッタ・ヨンスドティル議員はじめ、内部告発サイトのウィキリークスとつながりのある3人が関与しています。いずれも、米政府に自分のツイッターの口座記録を求められた人たちです。これらのアカウント所持者たちを代弁して、米国自由人権協会(ACLU)と電子フロンティア財団(EFF)は、政府の召喚令状はアカウント所持者のプライバシーの権利を侵害しており、彼らには政府がなぜ自分に関する情報を求めているのか、その理由を知らされるべきだと主張しました。

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    2013/2/5(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 平等を求めるスカウト:レズビアンの両親を持つイーグル・スカウトメンバーがボーイスカウトに同性愛メンバーの除外解除を要求

    「ボーイスカウト・オブ・アメリカ」(The Boy Scouts of America:BSOA)は2月4日、3日間の会議を開幕しました。同団体の全国理事会はそこで、同性愛者であることを公にする人物の入隊禁止という、論議の的となっている規則の廃止を検討する予定です。この禁止規則に反対している、ボーイスカウトの元メンバーと現役メンバー、そしてリーダーたちの一団が、ダラスにあるBSOA本部前に結集しました。歴史的な決定を前に、「平等を求めるスカウト」(Scouts for Equality)という団体の設立者でイーグル・スカウト(21個以上の技能賞を得た最高位のメンバー)のザック・ウォールズから話を聞きます。ウォールズのレズビアンの両親は、彼のボーイスカウト活動に積極的に関わっていました。彼は他の人たちにも同じような機会が与えられることを願っています。彼は、My Two Moms: Lessons of Love, Strength, and What Makes a Family(『僕の二人の母親:愛と強さと何が家族を作るのかのレッスン』)の著者でもあります。

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    2013/2/5(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 殺害リストの暴露:米国市民の暗殺に“地理的な境界線はない” オバマのメモ漏洩

    米国市民を罪状なしで暗殺することを法的に正当化するオバマ政権の内部文書が初めて暴露されました。米司法省の極秘メモの中で、オバマ政権は、米国市民が米国を攻撃する進行中の計画に関わっていることを示す諜報資料がない場合でも、米国市民を国外で暗殺する法的権限があるとしています。アメリカ自由人権協会(ACLU)の法務副部長ジャミール・ジャファーから話を聞きます。「メモを見れば、そこには地理的な境界線がないことがわかります」と、ジャファーは言います。「オバマ政権はある意味、[ブッシュ大統領よりも]大きな権限を主張しています。その権限とは当局が米国市民を殺害するのに地理的な境界線はないというものです」。

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    2013/2/5(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ローザ・パークス生誕100年 モンゴメリー・バス・ボイコット事件の前と後も続いた抵抗の生涯を振り返る

    ローザ・パークスは、1913年2月4日に生まれ、本日2013年2月4日は、生誕100年にあたります。1955年12月1日、パークスはアラバマ州モンゴメリー市の市営バスで白人の乗客に席を譲ることを拒否しました。彼女の抵抗行動によりモンゴメリー市営バスに対する13か月間のボイコットが行われ、これにより公民権運動に火が付きました。本日は、ローザ・パークスの生涯を新著The Rebellious Life of Mrs. Rosa Parks(『ローザ・パークスの抵抗の生涯』)の著者で歴史家のジャンヌ・セオハリスとともに見ていきます。騒動を起こす気などない、くたびれた裁縫師としてしばし記述されるパークスは、実際には、モンゴメリー市営バス内での歴史的な行動のはるか前から、そしてそのずっと後も運動を行っていた公民権活動家でした。「彼女は、多くの意味で20世紀で最も著名なアメリカ人の一人ですが、いまだに彼女は子供の本に出てくる英雄のような扱いをされています。ローザ・パークスを豊かな抵抗の生涯ではなく、たった1日のただ1回の行動で説明することで、私たちは彼女の遺したものをないがしろにしているのです」とセオハリスは語ります。また、ローザ・パークスが自身の言葉で語っている声もお届けします。

    dailynews date: 
    2013/2/4(Mon)
    記事番号: 
    1

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