デイリーニュース

  • イェール大学に尋問センター? 米国防総省の特殊部隊トレーニング施設設置案に 反対の声が上がる

    特殊部隊の尋問技術をトレーニングするための施設をキャンパス内に作るという計画に対し、イェール大学の在学生と卒業生が反対運動を組織しています。施設は米国防総省の補助金180万ドルの出資を受け、早ければ4月にもオープンする予定です。反対派から「尋問センター」と呼ばれているこの施設は、イェール大学医学大学院内に設置され、チャールズ・モーガン教授が指揮を取るとされますが、モーガン教授は以前、アラブ系とイスラム教徒の男性が嘘をついているかの判定方法についての研究を行った精神医学の教授です。”DoD Plans are Shortsighted, Unethical”(「国防総省の計画は近視眼的で倫理に反する」)と題された論説記事を共同執筆した2人の学生と、イェール大学医学大学院を1990年に卒業し、現在ボストン大学公衆衛生学部地域保健学科のマイケル・シーゲル教授に話をききます。「イェールは超えてはならない一線を越えてしまいました」とシーゲル教授は言います。「医学技術と医学研究を利用して尋問技術を改善させるなど、たとえそれが民間の情報収集やインタビュー技術向上目的であったとしても、そんなことに医学を利用するのは間違っています。医療活動というものは、人々の健康を改善するために するものです。

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    2013/2/21(Thu)
    記事番号: 
    2
  • シャリフ・アブドゥル・クドゥース:蜂起より2年のバーレーンは「占領下のような雰囲気」

    デモクラシー・ナウ! のシャリフ・アブドゥル・クドゥース記者に、最近訪れたバーレーンの様子を話してもらいます。同国ではスンニ派の君主政権が、2年前に起きた民衆蜂起への弾圧を続けています。2011年2月以来少なくとも87人が、米国からの支援を受ける治安部隊の手で殺されました。2月第3週、バー レーン政府と反対派グループの間で話し会いが行われていますが、同国の人権保護活動指導者数名が、現在も勾留されたままでいます。「バーレーンは占領下に あるような雰囲気でした」取材したクドゥース記者は語ります。「ヘルメットを被った武装警官がショットガンを携帯し、催涙弾、爆音を発する音響発生弾まで フル装備して、首都郊外の村々に配備されていました。頭上では監視のためにヘリコプターが飛び交う音がしていた。……反政府運動側の人々は、国際社会が彼らを見捨てた、世界のメディアは、彼らの蜂起に興味がなく、忘れ去ってしまっている、と嘆いています」

    dailynews date: 
    2013/2/21(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 使い捨ての子供たち:麻薬戦争で危険にさらされる警察の情報提供者たち

    ニューヨーカー誌記者サラ・スティルマンがジョージ・ポーク賞を受賞しました。受賞記事はThe Throwaways(使い捨ての子供たち)。警察が麻薬事犯捜査で捜査規定にない未成年の秘密情報提供者を使っていることを追跡した調査報道です。スティルマンは、警察ブローカーがいかに年若く訓練も受けていない情報提供者たちを彼らの犯罪の減免と引き換えにほとんど法的保護もない状態で危険な捜査に引き入れており、時にはそれが命を奪うこともあることを詳細に報告しています。スティルマンが8カ月に及ぶ調査について話します。彼女の調査の結果いくつかの州で捜査手法の改革を求める声が起きています。また、そうした情報提供者であったレイチェル・ホフマンの母親マージー・ワイスにも話を聞きます。レイチェルは警察の摘発によってアパートで麻薬が見つかった後、フロリダ警察の大規模なおとり捜査に協力することを同意しました。この捜査で彼女は1人で2人の既決重罪犯に接触し、コカイン75gとエクスタシーの錠剤1500個、さらに半自動式拳銃を購入することになっていました。数日後、彼女は警察が彼女に買うように指示したその拳銃の銃弾5発を浴びた遺体で発見されました。ロヨラ大学法科大学院の法学教授アレクサンドラ・ナタポフにも話を聞きます。

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    2013/2/20(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「プリズナーX」豪州国籍を持つモサド関係者の自殺に疑惑つのる

    イスラエルのスパイ機関モサドの関係者でオーストラリアとの二重国籍を持つ男がイスラエルの最高警備刑務所内で死亡したことが国際的なスキャンダルに発展しています。2010年に彼が死亡して以来2年以上にわたってイスラエル政府は厳重な箝口令を敷いてきましたが、その秘密が徐々にもれ始めています。イスラエルは彼の死を自殺と発表しましたが、オーストラリア放送協会(ABC)が彼の名を「ベン・ジギエル(Ben Zigier)」であるとあばいたことで、新たな情報が出てくると見られています。イスラエルの市民権協会(Association for Civil Rights)の主任顧問弁護士ダン・ヤキルに話を聞きます。同協会は「プリズナーX」としてしか知られなかった彼の情報を公開するように先頭に立って政府に働きかけ、ようやく彼の任務に関する箝口令の解除に成功しました。また、独立系ジャーナリスト・作家で「独立した豪州ユダヤ人の声(Independent Australian Jewish Voices)」共同創設者のアントニー・ロウエンスタインにも話を聞きます。

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    2013/2/20(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「勇敢なミス・ワールド」:1998年の優勝前にレイプされたリノア・アバルジルが性的暴力に反対する活動を展開

    イスラエル国籍のリノア・アバルジルは1998年、イタリアで誘拐されレイプされた2ヵ月後に、ミス・ワールドで優勝しました。優勝後、アバルジルは性的暴力に対する闘いを擁護する活動を世界的に行ってきました。新ドキュメンタリー映画Brave Miss World(『勇敢なミス・ワールド』)では、レイプの被害者からミスワールド、そして世界的な活動家になった彼女の物語が語られています。同映画の監督シシリア・ペックとプロデューサーのインバル・レスナーから話を聞きます。

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    2013/2/19(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 気候変動否定派のキャッシュマシン:秘密団体ドナーズトラスト 地球温暖化懐疑論者らの巨大ネットワークに資金提供

    秘密めいた団体 ドナーズ・トラスト(Donors Trust)はさまざまな右派活動に何億ドルも寄贈していますが、気候変動の否定運動はその中でも最優先課題のようです。環境団体グリーンピースの分析によると、ドナーズ・トラストは寄付金の3分の1以上にあたる、少なくとも1億4600万ドルを、過去10年以上にわたり100以上の気候変動否定団体に提供しています。こうした団体のうちの12団体は2010年、活動資金の30%から70%をドナーズ・トラストから得ていました。ドナーズ・トラストと気候変動科学反対派とのつながりを詳述する一連の記事を執筆したガーディアン紙の米国環境記者スザンヌ・ゴールデンバーグから話を聞きます。「ここでの目標は、こうした幻想を創り出すこと、つまり、気候変動科学と気候変動活動に反対する非常に大きな運動が起きているという考えを生み出すことなのです」と、ゴールデンバーグは言います。「事実、このことはある程度、今現実になっています。気候変動活動への反対が共和党の意見の中心になっているのですから」。

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    2013/2/19(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ドナーズ・トラスト:裕福な寄付者の右派への密かな資金提供を手助けする知られざる団体

    非営利の慈善団体「ドナーズ・トラスト」(Donors Trust)は1999年以来、1000以上の右派および自由主義団体に対し、4億ドル近くの寄付を非公開で行ってきました。こうした寄付を密かに行えることが、この団体の存在意義のようです。つまり、裕福な寄贈者たちはこの団体を通すことで、世間の注目を浴びることなく、自分たちの意に沿う右派的な活動を支援できるわけです。これまでで最も詳細な会計報告によると、ドナーズ・トラストの寄付の行き先は、右派が推進する項目を網羅しており、マザー・ジョーンズ誌をして、「右派の黒い金のATM」と呼ばしめました。公益擁護センター(Center for Public Integrity)の政治編集者で、同団体による数ヶ月にわたるドナーズ・トラストに対する調査の報告書を共同執筆したジョン・ダンバーから話を聞きます。「彼らは基本的は連絡橋のようなものです」。ドナーズ・トラストについて、ダイバーはこう言います。「彼らは、例えばコーク財団のように、主に財界の実力者によって作られている、大規模で著名な民間財団の一種の斡旋人として機能しています。彼らはこうした財団からの金を、全米の右寄りで自由市場主義のシンクタンクを結ぶ、巨大なネットワークへと流しているのです。」

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    2013/2/19(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「ラディカルな考えを解き放て」ハリー・ベラフォンテが演説、全米黒人地位向上協会のスピンガーンメダル受賞で

    ミュージシャンで俳優のハリー・ベラフォンテは、世界的なスターになる一方で、社会的活動に長年深く携わってきました。キング牧師の親友の1人だったベラフォンテは、1963年のワシントン大行進の組織にも手を貸しました。16日、全米黒人地位向上協会は最高峰のスピンガーンメダルをベラフォンテに授与しました。「自由を求めて数多くの戦略が社会の各層で行われてきました。今日の我々の戦いの方程式で欠けているのは我々が急進的な考えを解き放つべきということだと思うのです。自由追求の指針となる急進的な考えと声なしでは、国が民主化拡大という我々の望みに応える行動を起こすことは決してありませんでした」とベラフォンテは受賞スピーチで語りました。

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    2013/2/18(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「すべての声を拾い上げよう」上院議員候補のコーリー・ブッカー、ハリー・ベラフォンテの生涯を称賛

    ニュージャージー上院議員フランク・ローテンバーグが再出馬しない意向を発表した1時間後、ニューアーク市長のコーリー・ブッカーはニューヨークで行われた全米黒人地位向上協会(NAACP)の式典でハリー・ベラフォンテを紹介していました。ブッカーは正式に選挙活動を開始していませんが、2014年選挙の資金調達を開始するための法的要件となる、団体設立申請を連邦選挙委員会に提出しています。ブッカーは演説の中で、ベラフォンテの公民権と正義に捧げた生涯を称えました。「懸念する速度で黒人男子を失っています。人びとが鎖でつながれていた時代から、多くの黒人男性がこの自由の国の刑務所において手かせ足かせをつけられている現在に、どうしてなったのでしょうか。ニュージャージー州のように、黒人が人口の13パーセントだけなのに、受刑者の65パーセントが黒人という州もあります。そこには何か問題があり、ハリー・ベラフォンテはそれについて話し合いたいのです」とブッカーは語ります。

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    2013/2/18(Mon)
    記事番号: 
    2
  • キーストーンXLパイプラインの中止とオバマ大統領に「気候変動対策の前進」を求め数万人がデモを決行

    18日に何万もの人が集まりワシントンD.C.のナショナルモールで行われた「気候変動対策の前進(Forward on Climate)」の集会のハイライトを本日はお届けします。参加者は米国とカナダ全土から集まり、タールサンドをアルバータ州からメキシコ湾沿いにある精製所まで輸送するキーストーンXLタールサンド原油パイプライン計画を却下するよう、オバマ大統領に要求しました。デモ組織者らは、18日のデモを「史上最大の気候変動デモだ」とし、レノックス・イヤーウッド師はキング牧師が公民権のために1963年に行ったワシントン大行進のようだと話しています。本日は、オバマ大統領の元環境問題顧問のバン・ジョーンズとカナダ先住民サイクズ人の指導者ジャクリーン・トーマスと350.orgのビル・マッキベンに話を聞きます。

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    2013/2/18(Mon)
    記事番号: 
    1

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