5月第4週、ある著名なウォールストリートの分析家は、ゴールドマン・サックス社が2008年の金融破綻の一因を担ったことに対して、同社の最高幹部が一人でもそのことで刑事訴追される可能性はないだろうと発言しました。「みんな、世の中には2通りの規則があるとがあるという実感を持っています。ひとつめの規則は、強力すぎてつぶせないとみられる強力な大組織のためのもの、もうひとつは残りの我々つまり一般市民に当てはめられる規則です」と本日のゲスト、グレッチェン・モーゲンソンは語ります。ピュリッツアー賞受賞歴のあるこのビジネス記者は、経済 破綻に一役かった大物たちの訴追に米政府がいかに失敗したかについて徹底取材を行ってきました。モーゲンソンとジョシュア・ロスナーは、新刊書 Reckless Endangerment: How Outsized Ambition, Greed, And Corruption Led to Economic Armageddon(『無謀が招く危機: 特大化した野心 どん欲 腐敗がいかにして経済ハルマゲドンを引き起こしたか』)の共著者です。