デイリーニュース

  • ウォルマートの150万人の女性従業員による歴史的な性差別訴訟 最高裁で敗訴

    米連邦最高裁判所は、男性従業員より賃金が低く昇進の機会も少ないと訴えたウォルマートの150万人の現在および過去の女性従業員による過去最大の集団訴訟を、全判事一致で棄却しました。最高裁は、ウォルマートで働いていた女性らは、集団訴訟における“集団”を構成するにの十分な共通性がなかったと結論付けました。最高裁はウォルマートが女性たちに差別をしたかどうかには触れませんでしたが、判決の中で、ルース・バーダー・ギンズバーグ判事は少数派の意見として、集団訴訟メンバーの個人的な体験談を含む“原告ら”の証拠は、ウォルマートの企業文化がジェンダー差別で満ちていることを示していると記しました。元ウォルマート従業員で本件の当初の原告の一人であるステファニー・オードルから話を聞きます。また、Selling Women Short: The Landmark Battle for Worker’s Rights at Wal-Mart(『過小評価された女たち:ウォルマートでの労働者の権利を求める画期的な闘い』)の著者であるライザ・フェザーストーンと、本件の“法廷救済の限界”とウォルマートによる反組合的な動きについて議論します。

    dailynews date: 
    2011/6/21(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 発覚、ハーバード・バンダービルト・スペルマンなどの大学がアフリカの土地収奪に関与

    新しいリポートが、アフリカの広大な農地の購入や貸借を行っている欧州の金融業界とハーバード大やバンダービルト大などの米国大学との関係に疑問を提起しています。独立系政策シンクタンク「オークランド・インスティチュート」による「アフリカの土地投資取引を理解するために(Understanding Land Investment Deals in Africa)」と題されたこのリポートは、アフリカの農民たちが、利益追求のヘッジファンドと安い食料を求める諸外国に支援された新たな工業化農業プロジェクトのために自分たちの土地を追われていると主張しています。オークランド・インスティチュートの代表理事アヌラダ・ミタルに話を聞きます。「食料投機や食糧価格の推測に関しては民間のヘッジファンドがいろいろ動いているということは知っています。なぜなら彼らは商品市場を操作しているからです」とミタルは言います。「しかし彼らが生産手段まで買い始めている。それは労働を管理し、大規模農地を管理し、水を管理し、そこで育てるものの種類もどうやって育てるのかも命令するということです。それはいわば食料システムの垂直統合であり、かつて目にしたことのない形態なのです」

    dailynews date: 
    2011/6/20(Mon)
    記事番号: 
    6
  • 「大いなる希望」:人道物資援助の米平和活動家の船がガザに向けて出航へ

    ガザ地区へのイスラエルの禁輸措置に抗議する国際的な支援船団プロジェクトの一環として、「大いなる希望(The Audacity of Hope)」という名の米船籍の船舶が今週、数十人の米国人を乗せて出航したいと計画しています。最初の同種の国際船団のうちの1隻、マビマルマラ号がイスラエル軍に攻撃され乗っていた活動家9人が殺されてからちょうど1年とちょっと、パレスチナ連帯活動家たちがいま様々な港から出航しようとしています。イスラエルは再び武力を使ってガザに向かおうとする支援船団を止めるとしています。米国船に乗り込む2人、ニューヨークの労働問題弁護士リチャード・レビと平和活動家のキャシー・ケリーに話を聞きます。レビは、イスラエルの禁輸に対して支援船団で抗議することは合法であり、イスラエルによる封鎖こそが違法だと言います。「国を占領するというのはジュネーブ協定違反です。それがここでは行われてきた。国境・境界線の管理を通して、次に生活必需品の流入阻止、そして人的交通の禁止を通して」とレビは言います。

    dailynews date: 
    2011/6/20(Mon)
    記事番号: 
    5
  • ニューヨーク州、同性婚の合法化に動く

    今週、ニューヨーク州が米国で6番目に同性婚を合法化する州になるかもしれません。可決されれば同時にこれは最も人口の多い州での同性婚認知になります。性的少数者(LGBT)の人権支持者たちはアイオワ州やニューイングランド地方の4つの州に加えてこのように大きな州で同性婚が認められれば、この問題に対する全米の潮流が変わるきっかけになり得るとしています。自身ゲイであることを公言しているSalon.comブロガーのグレン・グリーンウォルドは「これは平等に関する歴史的な日になる」と話します。ただし、だからといって彼がニューヨークに戻ってまた住み始めるかというとそうではないと言います。なぜなら連邦政府が結婚による各種の恩恵を、たとえこれら同性婚合法州で合法に結婚した同性カップルに対してさえ、これからも否定し続けるからです。連邦レベルの結婚防衛法(DOMA)がなおも効力を持っているからです。

    dailynews date: 
    2011/6/20(Mon)
    記事番号: 
    4
  • グレン・グリーンウォルド:ブッシュやチェイニーが無傷だったのにウィーナーが辞職させられた理由

    ニューヨーク州選出の民主党の連邦下院議員アンソニー・ウィーナーが16日に議員辞職を表明しました。ツイッター上で自らの卑猥な写真を流したというスキャンダルが、2012年の選挙を控える民主党に不利に働いたとの批判が、ナンシー・ペロシ民主党下院院内総務らから出ていました。「セックス・スキャンダルとも呼べないようなことで彼は強制的に議席を手放さざるを得なくなった」と本日のゲスト、Salon.comの政治ブロガーのグレン・グリーンウォルドは言います。「民主党の指導部などすべてが彼の辞職に動いたんです。しかしながら、ブッシュ政権の時は拷問とか違法な盗聴とか数万人も数十万人も死んだイラク戦争とかがあったのにナンシー・ペロシは弾劾は議題に上がっていないと言ったんです」

    dailynews date: 
    2011/6/20(Mon)
    記事番号: 
    3
  • グレン・グリーンウォルド:ブラッドリー・マニング支持者たちにウィキリークス捜査の証言拒否で収監の恐れ

    連邦捜査局(FBI)は今月、ブラッドリー・マニング支持ネットワークの共同創設者の1人であるデイビッド・ハウスに召喚状を出しました。同ネットはカンティコ海兵隊基地でのマニングの独房監禁の非情さの公表に一役買った団体です。米陸軍上等兵のマニングはオンライン告発サイトのウィキリークスに米国の機密文書が公開された件で、何の罪状も示されないまま収監されています。ハウスは先週開かれたウィキリークス事件の大陪審で証言し、自分が刑事訴追されるような不利益な証言を拒否できる米国憲法修正第5条の権利を行使しました。Salon.comの政治法律ブロガーのグレン・グリーンウォルドは、ハウスや他の証人が訴追免除を持ちかけられたらもうこの権利は使えなくなるし、捜査への手助けどころか大陪審への協力を拒否して禁固刑になる恐れもあると言います。

    dailynews date: 
    2011/6/20(Mon)
    記事番号: 
    2
  • グレン・グリーンウォルド:議会承認を経ずにリビアに戦争をしかけたオバマは弾劾できるか?

    ニューヨーク・タイムズは最近、オバマ大統領が議会承認を経ないでも米軍のリビア戦争参加継続の法的権限が自身にあると判断した際に、政権内の法律専門家たちの意見を退けていたという記事を掲載しました。オバマは今も続くリビア攻撃に関して引き続き議会の反対に直面しています。共和党の下院院内総務ジョン・ベイナーはホワイトハウスにリビア戦争の法的根拠をさらに明確にするよう求めており、さもなくば戦争予算の中断を示唆しています。先週、超党派の議員グループがオバマ大統領を1973年戦争権限法(War Powers Act)違反で提訴しました。米軍介入の法的側面を考えるために憲法弁護士でSalon.comの政治法律ブロガーのグレン・グリーンウォルドに話を聞きます。「大統領はいかなる議会の承認も必要なく自ら戦争を始められる、という考えは、ただ法律に違反しているというだけでなく憲法違反でもあります」とグリーンウォルドは言います。「理論的に、大統領が法律および憲法に違反した場合、それは弾劾対象の罪になります。同時に、私たちはメチャクチャな大統領の法律違反にも非常に寛容になってしまっています」

    dailynews date: 
    2011/6/20(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 『陽のあたる時』インディーズ映画監督で作家のジョン・セイルズ長時間インタビュー

    インディーズ系の映画監督で作家であるジョン・セイルズに一時間たっぷり話を聞きます。この30年間に、彼は17作の上映用長編を監督してきました。その中には『セコーカス・セブン』(The Return of the Secaucus Seven)、『メイトワン1920』(Matewan)、『ローン・スター』(Lone Star)、『エイトメン・アウト』(Eight Men Out)などがあります。彼はしばしば映画を使って火急の政治的課題に取り組んできました。また人種や階級、労働やセクシュアリティをもテーマにしています。最新映画はAmigo(『アミーゴ』)で、米国では8月に公開予定のこの作品は米国占領時代のフィリピンを舞台にしたものです。セイルズはまた作家としても著名で、O.ヘンリー賞も受賞しています。その彼が20年ぶりに新たな小説作品を出版しました。タイトルはA Moment in the Sun(『陽のあたる時』)。20世紀の幕開けに照準を合わせたこの大作は、白人至上主義者たちによるノースカロライナ州ウィルミントンのクーデターから、映画産業の萌芽、キューバやフィリピンでの流血にまみれた米国干渉主義の幕開けまで、さまざまなものを描いています。『アミーゴ』上映のためフィリピンに向かう直前のセイルズに、自身の仕事とこれまでの経歴について話を聞きました。

    dailynews date: 
    2011/6/17(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 独裁的な中東支配維持をめざし サウジアラビアがバーレーンとイエメンでの蜂起弾圧を支援

    米国はリビア紛争への関与を続けています。一方、サウジアラビアの同盟国であるバーレーンとイエメン両国の独裁的政権が、民衆の蜂起に対して暴力的な弾圧を行っていることに対しては、あからさまな沈黙を守っています。3月に、バーレーンは大規模な民主化デモの弾圧を支援するよう、サウジ軍に支援を求めました。最近の同地域での蜂起におけるサウジアラビアの役割を、ラトガーズ大学歴史学助教授で、国際危機グループ(International Crisis Group)のペルシャ湾アナリストだったトビー・ジョーンズ助教授に論じてもらいます。

    dailynews date: 
    2011/6/16(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 米国のリビア攻撃は合法的か? クシニッチ下院議員と元レーガン政権の弁護士が討論

    15日、下院議員の10名の超党派グループが、60日以上にわたるリビアでの軍事活動は議会の承認を得ていないとして、オバマ大統領を1973年の戦争権限法違反で告訴しました。オハイオ州選出の民主党下院議員であるデニス・クシニッチと、レーガン政権内で弁護士として活動し、戦争権限法に長期にわたって批判を行ってきたロバート・ターナーの話を聞きます。「オバマ大統領の立場は明快です。米国はリビアで戦争に参与していない。だから、たとえ戦争権限法が合憲であったとしても、適用されない。」とターナーは言います。一方、クシニッチは、「もし他国が米国の領空に2000機を飛ばし、その中の数機が我々に爆弾を落とすことを目的としていたとして、それを米国に対する戦闘行為でないと言えますか? それがまさに我々がリビアで行っていることです。」と論じます。

    ★ 字幕動画はこちら

    dailynews date: 
    2011/6/16(Thu)
    記事番号: 
    2

Pages