米連邦最高裁判所は、男性従業員より賃金が低く昇進の機会も少ないと訴えたウォルマートの150万人の現在および過去の女性従業員による過去最大の集団訴訟を、全判事一致で棄却しました。最高裁は、ウォルマートで働いていた女性らは、集団訴訟における“集団”を構成するにの十分な共通性がなかったと結論付けました。最高裁はウォルマートが女性たちに差別をしたかどうかには触れませんでしたが、判決の中で、ルース・バーダー・ギンズバーグ判事は少数派の意見として、集団訴訟メンバーの個人的な体験談を含む“原告ら”の証拠は、ウォルマートの企業文化がジェンダー差別で満ちていることを示していると記しました。元ウォルマート従業員で本件の当初の原告の一人であるステファニー・オードルから話を聞きます。また、Selling Women Short: The Landmark Battle for Worker’s Rights at Wal-Mart(『過小評価された女たち:ウォルマートでの労働者の権利を求める画期的な闘い』)の著者であるライザ・フェザーストーンと、本件の“法廷救済の限界”とウォルマートによる反組合的な動きについて議論します。