英国では政府が推し進める公務員年金改革をめぐるにらみ合いの中、75万人以上の公務員が30日、24時間ストを行いました。この年金改革案は、財政赤字削減のため公務員の定年延長と年金積み立て額の引き上げ、さらに退職後の年金給付額の減額を求めるものです。一方、ギリシャでも、一連の緊縮財政策が議会を通過したことに抗議して、数千人の労働者が48時間ストを行いました。緊縮政策の中には歳費削減、増税、国営事業の民営化が含まれます。これらの措置は、ユーロ圏における初めての債務不履行を回避するため、ギリシャに対する巨額の緊急救済措置を行うための条件でした。「ヨーロッパ全土で起きている抗議には共通の主題がある。これは単に公務員が年金の権利を守ろうとしているだけの話ではない。荒涼たる未来図しか描けない若者世代のためでもあるのだ」とギリシャから帰国したばかりのBBCニュースナイトの経済エディター、ポール・メイソンは言います。そのほか、Debt: The First 5,000 Years(『債務: 最初の5000年』)の著者デイビッド・グレイバーにも話を聞きます。「歴史上たいていの革命は借金をめぐって起きている。借金というものは、構造的な不平等の犠牲者たちに自分たちが悪かったからこうなったのだと思わせるために、有力な者たちが繰り返し使う道具なのだ」。