何年間ものあいだ、モハメド・アシードは、気候変動が島しょ国の住民与える脅威について、世界の指導者の中で最も積極的に発言を行ってきました。モルディブで最初に民主的に選出された大統領になったあと、ナシードはモルディブを世界初のカーボン・ニュートラル(大気中の二酸化炭素量を一定に保つようなエネルギー消費の仕方)国家にすると公約し、水中で閣議を開いたこともあります。環境活動家のビル・マッキベンと、ナシードの失脚と彼の積極的な地球温暖化への取り組みを論じます。マッキベンの団体350.orgは、ナシードを支持する懇願書に3万人以上の署名を集めました。民主主義運動家として投獄されたこともあるナシードがモルディブの大統領になり、島しょ国の英雄になるまでを記録した新しいドキュメント映画"The Island President,"(「島の大統領」)の監督ジョン・シェンクにも話を聞きます。マッキベンによれば、「ナシードはある意味、アラブの春の先駆者であり、インド洋のマンデラとしていままで民主主義がなかった国に民主主義をもたらしました」そして、「もちろんと同時にこの地球上で、気候変動問題に関しての最も積極的に発言してきた国家元首です」と続けます。さらにマッキベンは次のように言います。「ナシードは、米国がさほど熱心ではない気候変動の問題を提起し続けたので、(米国にとっては)目の上のこぶでした。