内部告発サイト「ウィキリークス」は、米国を拠点とする民間の情報収集会社ストラトフォーのサーバーから入手したとされる電子メール550万件の公開を開始しました。ストラートフォー社は、「影のCIA」とも呼ばれる会社です。これらの電子メールは、ハッカー集団アノニマスが入手したと報じられています。ウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジの話では、これらのファイルは企業スパイ活動における世界最大の企業のいくつかに関するものだと述べました。ストラトフォー社とつながりがある企業は、コカ・コーラ、ゴールドマン・サックス、ダウ・ケミカルなどで、国土安全保障省、米海兵隊、国防情報局など米国政府の部門も含まれています。コカ・コーラ社はストラトフォーに、「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」の抗議活動計画を監視するよう依頼しました。ウィキリークスのスポークスパーソンで、ストラトフォーの電子メール公開という今回のプロジェクトの主要メンバーであるクリスティン・フラフンソンは「公開されたのは、まだまだ氷山の一角でしかありません。今後数日から数週間のうちに、様々な話題がどしどし登場するでしょう。昨日(27日)行ったのは、このプロジェクトならびにストラトフォー社について、同社がどのように機能し、どのような企業とつながっているかを紹介することでした」と語ります。