デイリーニュース

  • 『誰がチェを殺した? CIAの完全犯罪』 ジョンソン政権とゲバラの死の関係を検証

    マイケル・ラトナーとマイケル・スティーブン・スミスは、キューバの革命家エルネスト“チェ”・ゲバラの死における米国の役割についての共著を出版しました。1928年にアルゼンチンで生まれたチェは、米国を後ろ盾とするキューバの独裁者フルヘンシオ・バティスタを倒した1959年のキューバ革命の主要な指導者の一人として国際的に有名になりました。革命後のキューバで新政府に参加した後、チェは国際的な革命活動を起こそうとキューバを去りました。チェは1967年10月8日、CIAと協力していたボリビアの軍隊に捕らえられ、翌日に処刑されました。Who Killed Che?(『誰がチェを殺した? CIAの完全犯罪』)の共著者、弁護士、憲法上の権利センター理事』)の中で、ラトナーとスミスは、未発表の政府文書を駆使して、CIAがチェの殺害に重要な役割を果たしたことを論じています。「(米国)政府は、チェを殺害したのはボリビア側がやったことで、我々にはなす術がなかったとうそぶいていますが、これは真実ではありません」とスミスは言います。「一連の作戦はホワイトハウスがウォルト・ホイットマン・ロストウを使ってお膳立てしたものです。そのころにはもうCIAは準軍事的組織になっていました」。チェの重要性について、ラトナーは次のように語ります。「チェは革命のシンボルになったのです。

    dailynews date: 
    2012/2/7(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 国際的非難にもかかわらず、50年経ってもキューバへの禁輸措置を続ける米国

    ワシントンでは何の記念行事も予定されていませんが、今日(2012年2月7日)は米国のキューバ禁輸措置が50周年を迎える日です。この世界最長の経済封鎖は1962年の2月7日、ジョン・F・ケネディ大統領がキューバに対する商業・金融取引の全面的禁止措置を正式に実施して以来、今日まで続いています。キューバ経済封鎖は強固な超党派的支持を得ており、それを一段と強化した1996年のヘルムズ・バートン法は共和党が多数を占める連邦議会で可決され、民主党のビル・クリントン大統領が法制化しました。高まる国際的非難を尻目に米国はキューバを標的にしてきました。「世界で最も長く続いている経済封鎖だ。問題は、なぜいまだに続いているのかということです。それによって、どんな効用があったというのでしょう?キューバ国民を困窮させただけです」と、長年キューバ経済封鎖に異議を唱えてきた「憲法上の権利センター」(Center for Constitutional Rights)の名誉会長マイケル・ラトナー弁護士は言います。

    dailynews date: 
    2012/2/7(Tue)
    記事番号: 
    2
  • アラブ地域の覇権争い:世界の列強がアサドの今後を討議する中、シリアでは衝突激化

    シリアの状況への対応をめぐって国際的なこう着状態が続く中、同国ではバッシャール・アル=アサド大統領に反対する蜂起が起きて11ヶ月のなかで最悪の部類の暴力が起きています。アサドの軍隊は、反体制派の拠点ホムスに、これまでで最も激しいとみられる攻撃を行いました。米国と英国はシリアの首都ダマスカスにある両国の大使館を閉鎖し、安全の懸念があるとして外国官らを退避させました。危機が拡大する中、ロシアと中国は、シリアでの政治的移行を求める米国とアラブ連盟によって支持された国連安全保障理事会の決議案を拒否したことで、非難にさらされています。中東に関する著名な英国人作家で、『アサド―中東の謀略戦』の著者であるパトリック・シールに、シリアの状況について聞きます。「この危機には、少なくとも二つ、多分三つのレベルがあります。まずシリア国内では、状況は日ごとに悪くなっています」と、シールは言います。「そして、より高いレベルでは、米国とその同盟国の間、および米国と中国やロシアのような反対国の間の争いがあります。そしておそらくこの危機にはイランを懸念しているカタールのような湾岸アラブ諸国やサウジアラビアまでもを巻き込む第三のレベルがあり、これらの国々はイランがアラブ地域のシーア派コミュニティを刺激するかもしれないと思っているのです。」

    dailynews date: 
    2012/2/7(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「ウエスト・メンフィスの3人」事件 :釈放の死刑囚、無罪証明への18年の戦いを映画化

    次に、根拠のない悪魔崇拝者という噂に扇動された捜査の後、3人の8歳男児殺害の罪でアーカンソー州ウエスト・メンフィスの少年3人が1993年に刑務所に入った「ウエスト・メンフィスの3人」事件についてです。新作ドキュメンタリー映画「ウエスト・オブ・メンフィス(West of Memphis)」は、他ならぬ、有罪判決を受けた少年のうちの1人、ダミアン・エコールズの共同制作作品です。エコールズと他の受刑者2人は、20年近くの服役中、無罪を訴え続け、去年8月に釈放されました。最新のDNA鑑定では、現場に残されたものと3人のものは一致せず、他に身元不明の第三者の存在が判明しました。この映画は、被害者の1人の継父であるテリー・ホッブスがこの殺害に関与している可能性があると主張しています。映画では、被害者男児らの遺体は傷つけられたのではなく、アーカンソー州とテネシー州の州境の町に多く生息するカミツキガメによって損傷を受けた可能性を指摘しています。先日、サンダンス映画祭でデモクラシー・ナウ!は、エコールズにとても貴重なロングインタビューを行いました。「芯まで腐敗しきった司法制度を目の当たりにしてきた私は、司法制度というものを信用しませんでした。そして、いかなるシステムに対しても、私は完全に信用できなくなりました」とエコールズは語ります。

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    2012/2/6(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 無人機使用の米政府を非難、パキスタン国内の救助隊や会葬者を標的に

    パキスタンで、武装勢力戦闘員とみられる対象を標的にしたCIAの無人機攻撃が救助隊や会葬者などの民間人を殺害しました。ロンドンを拠点とする調査報道ジャーナリスト協会による最新の報告書は、3年前のオバマ大統領就任以来、子ども60人以上を含む、535人もの民間人が殺害されたと発表しています。また、追加攻撃で、負傷者の救出を行おうとした市民50人が犠牲になったことがこの調査で判明しています。さらに、葬儀と会葬者を意図的に狙った攻撃で20人以上の民間人が死亡しました。調査報道ジャーナリスト協会のクリス・ウッドに話を聞きます。「当時、繰り返しニュースが流れたこと、ニューヨーク・タイムズ紙のような出版物、ロイターのような通信社、CNNなどで同時にニュースが取り上げられたこと、救助隊への攻撃があったこと、最初の攻撃の数分後、人びとが死傷者の救助に向かったときに無人機が戻ってきて、救助している人たちを攻撃したという報道があったことに留意しなければなりません。われわれは、この攻撃の被害に遭った50人の民間人の身元を確認できています。救助隊や会葬者らあわせて75人以上の民間人が殺害されたとみています」とウッズは説明します。

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    2012/2/6(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 特定移民集団を狙う警察の捜査を助長する移民関税捜査局の逮捕や強制送還

    移民税関捜査局(ICE)がいまも、コネチカット州イーストヘイブンの警察が検挙した移民たちを拘束し強制送還していることが、カラーラインズ・コムの新たな調査報道でわかりました。司法省がこれを人種偏見に基づくプロファイリングに当たるとして捜査を始めた後も続いているのです。すでにイーストヘイブン警察の警察官4人が標的としたラテン系移民に対する不当逮捕と虚偽報告、虐待容疑で逮捕されており、同警察署長に辞任を迫る声が高まっています。アプライド・リサーチ・センターの上級研究員でカラーラインズ・コムの調査報道記者であるセス・フリード・ウェスラーに話を聞きます。「コネチカット州イーストヘイブンは昔から有色人種へのプロファイリングを行ってきた町です」とフリード・ウェスラーは言います。「ニューヘイブン大都市圏に住む白人以外の人々は、車を運転してコネチカット州イーストヘイブンに入るのは避けるべきだと知っています。黒人やラテン系だったら車を止められて調べられるとわかっていますから」

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    2012/2/3(Fri)
    記事番号: 
    3
  • スーパーボウルを占拠せよ:インディアナ州の新しい反組合法が火をつけた米スポーツ界最大の祭典での抗議活動

    インディアナポリスの「占拠運動」抗議者たちはこの日曜に行われる第46回スーパーボウルでメディアの注目が集まるのを利用して、州議会議事堂前で労働組合の権利を擁護するデモを行おうと準備しています。今週になってインディアナ州知事ミッチ・ダニエルズはいわゆる「労働権」法案に署名して成立させました。この法律は賃金の低減と団交権の先細りにつながるとして批判されています。NFL(全米プロフットボール連盟)選手会もインディアナ州の労働者たちを支援し、同法を「労働者の基本的権利を破壊する狙いで作られた政治的策略」と呼んでいます。インディアナ州からパーデュー大学の南アジア史准教授でオキュパイ・スーパーボウル運動にも参加しているティシ・バタチャリャに登場してもらいます。「州議会が労働組合に引導を渡すような法律を通してしまったことは本当に恥ずべきことですし、(組合労働で美しく築き上がった街である)このインディアナポリスを利用して(スーパーボウルに乗じて)宣伝に使うなんてことも本当に恥知らずです。インディアナの普通の人たちはこの法律に完全に反対してるんですからね」

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    2012/2/3(Fri)
    記事番号: 
    2
  • NY市警の対ムスリム諜報活動疑惑拡大 シーア派モスク監視計画も明らかに

    ムスリム・コミュニティを監視するというニューヨーク市警の秘密活動問題で新たな事実が明らかになりました。米-イラン関係の悪化に伴いNY市警が2006年から複数のシーア派モスクを対象に監視活動を続けていたとAP通信が暴露しました。ムスリム居住区に焦点を当てたNY市警の秘密諜報活動の最新情報です。ムスリム組織と公民権運動組織が合同で2日、合同でNY市警本部長レイ・ケリーの即時辞任を再度要求しました。このAP通信の特ダネを取材した1人マット・アプーゾに話を聞きます。また、ハーレム地区にあるモスク・オブ・イスラミック・ブラザーフッドの宗教指導者でニューヨーク・イスラム指導者評議会代表であるイマーム・タリブ・アブドゥル=ラシッドも出演します。

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    2012/2/3(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 右派によるキャンペーンで代表的乳がん慈善団体のコーメンがプランド・ペアレントフッドへの資金を引揚げ

    米国を代表する乳がん慈善団体が、団体プランド・ペアレントフッド(Planned Parenthood)によって運営されている乳がん検診プログラムへの資金を削減する決定したことで、非常な注目を集めています。スーザン・G・コーメン・フォー・ザ・キュア(Susan G. Komen for the Cure)は、地方、州あるいは連邦当局の捜査を受けているあらゆる団体への資金提供を禁止した新しい政策に沿って、プランド・ペアレントフッド所属の83の団体のうち、19団体への資金提供の停止を認めました。プランド・ペアレントフッドの財政は現在、フロリダ州選出の中絶反対論者で共和党の下院議員、クリフ・スターンズによって進められている調査の対象になっています。「プランド・ペアレントフッドについてなされた政府の報告書をすべて見れば、クリフ・スターンズが探していると主張している容疑はどれも当てはまりません。だからこれは魔女狩りなんです」とアール・エイチ・リアリティ・チェック(RH Reality Check)の編集長で、最近"The Cancerous Politics and Ideology of the Susan G. Komen Foundation" (「ガンの政治とスーザン・G・コーメン財団のイデオロギー」)という記事を書いたのジョディ・ジャコブソンは言います。

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    2012/2/2(Thu)
    記事番号: 
    3
  • オバマ大統領の天然ガス掘削支持は、フラッキング実施地域の「痛み」

    1月第4週、オバマ大統領は国内のエネルギー増産についての演説の中で、米国を「天然ガスのサウジ・アラビア」と呼びました。この発言は、所有地にすでに二十数個の採ガス井を持つワイオミング州の農夫のジョン・フェントンを不安にさせています。2011年12月、米環境保護庁(EPA)は、ワイオミング州パビリオン市の水質汚濁は、天然ガスの抽出と物議を呼んでいるフラッキングとして知られるテクニックが原因と判決を下しました。「状況の変化は大変速かったです」とフェントンは言います。パビリオン市の近くの彼の土地でフラッキングが行われるようになって、飲料水は他所から運んでこなくてはならなくなりました。「水に大きな影響が出たのに気づくのにさほど時間がかかりませんでした。ディーゼル燃料のようなにおいがし始めたのです。メタンは水の中でポコポコと泡を立てていました。水を飲んで死んでしまった家畜がいる農家も出始めました。私たちの生活にも実に大きな影響が出ています。1日に24時間私たちの所有地に出たり入ったりする人々もいたりして、土地の価値が50パーセント以上値下がりしたのです」。EPAによるパビリオン市についての報告書をめぐる議会での公聴会で録音をしようとして逮捕された映画監督のジョシュ・フォックスにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/2/2(Thu)
    記事番号: 
    2

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