デイリーニュース

  • 緊張高まるイラン情勢 外交官爆死事件、科学者殺害、核開発発言と戦争をけしかけるメディア

    インドとグルジアで起きたイスラエルの外交官を狙った爆弾事件と、イランの科学者を殺害したのはイスラエルの犯行だとイランが非難したことで、両国間の緊張が高まっています。一方イランは、新しいウラン濃縮遠心分離機や国産の原子炉燃料に触れ、核開発プログラムでかなりの新しい成果があったと主張しています。「マスコミの言うことを信ずるのなら、イランを意味もなく攻撃的な国だと思うでしょう。他の国、特にイスラエルや米国にを闇雲にけんかを吹っかける国だと思うでしょう」と弁護士でサロン・ドット・コム(Salon.com)の政治・司法ブロガーのグレン・グリーンワルドは言います。「こういった報道の驚くべきところは、米国やイスラエルがイランに対してしてきた行為と言う背景をまったく無視しているところです。」全米イラン系米国人協会(National Iranian American Council)のレザ・マラシにも話を聞きます。「紛争をそんなに危険なものに、おそらくありえるものにしているのは、双方に何のコミュニケーションもないことなのです」とマラシは言います。「コミュニケーションをしなければ、そのことで誤解や誤算を招く結果となるのです」

    dailynews date: 
    2012/2/16(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ジェレミー・スケイヒル:米国はイエメンの貧困化し分裂したイスラム主義者の蜂起を扇動した

    米国のイエメンにおける対テロリズム政策は米国が潰そうとしたまさにその脅威を強化したのではないでしょうか?ジャーナリストのジェレミー・スケイヒルに話を聞きます。スケイヒルは最近ネイション誌の特集記事で、米国の無人機による攻撃とそれによる民間の犠牲者、イエメンの深刻化する貧困などすべてがイスラム教主義者による蜂起に結びついていると書きました。「米国の傲慢は、イエメンに送り込むどんな米国の役人もアリ・アブドラ・サーレハ大統領よりは賢いと考えていたことにあります」とスケイヒルは言います。「サーレハ大統領は賢く立ち回り、財源として反テロリズムからうまい汁を搾り取りました。米国が送り込んだ部隊が、テロリストと同定された何者かとの戦闘に従事したことはありません。これらの部隊はサーレハ政権を防衛しただけです。」

    dailynews date: 
    2012/2/16(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ウィスコンシンの蜂起から1年 リコール運動と対決するウォーカー知事

    2月15日は、共和党の州知事スコット・ウォーカーが大半の公務員の給与や手当を大幅削減するとともにほとんどすべての団交権を否定する計画を発表してから、丸1年となります。1年が経って今、ウォーカーはリコール運動のまっただ中におり、選挙違反の捜査にも直面しています。「みんな、ただ次の選挙を待っているだけではダメだと気づいたんですね」と、ネイション誌で一連の抗議活動を取材したジョン・ニコルズは言います。「政治権力が自分たちの権利を奪おうとした、あるいは何か根本的なやり方で彼らを脅したとき、彼らは街頭に出てその政治権力に抗議しなければならないことに思い至ったのです」。ニコルズは新著Uprising: How Wisconsin Renewed the Politics of Protest, from Madison to Wall Street(『蜂起:ウィスコンシンが抗議の政治を刷新した方法 マディソンからウォールストリートへ』)を上梓しました。

    dailynews date: 
    2012/2/15(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ニューヨークの病院は無保険患者を借金漬けに 巨額の公的補助は何のため?

    無保険の人々の数が増え続けている中、ニューヨークの医療センターのほとんどが無保険で医療代を払えない患者たちを助けようと設定された規約を破っていることが新たな大規模調査で明らかになりました。調査対象の病院の2/3が法律に違反しているか、州のガイドラインに従っていないか、あるいは医療費補助を受けるため条件を増やすといったことを行っていました。それも州の貧困者援助基金から総計で4億6300万ドルもの補助を受けているにもかかわらず、です。3人のゲストから話を聞きます。2年にわたる今回の調査を指揮したニューヨーク・コミュニティ・サービス協会(Community Service Society of New York)からはエリザベス・ベンジャミンに来てもらいました。ジェシカ・カーティスは医療改革推進のための全米組織であるコミュニティ・カタリスト(Community Catalyst)で病院の説明責任プロジェクトの責任者をしています。これはニューヨークに限った問題ではないと彼女は言っています。ホープ・ルベルは無保険患者で、約8万8千ドルの治療代で病院に訴えられています。その病院は同じ年に5千万ドル以上の公的補助を受けています。「そんなお金がぜんぶそうした病院の銀行口座で眠っているかと思うと腹が立って腹が立って」とルベルは言います。

    dailynews date: 
    2012/2/15(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 米陸軍内部告発者ダニエル・デイビス中佐「国防総省はアフガン戦争で国民をだましている」

    「アフガニスタンの現地の状況がどうなのか、連邦議会やアメリカ国民に話をするときに米軍の幹部クラスの指導者たちがあまりに真実を歪めているので、いまや真実が何なのかつかめなくなっている」これが米陸軍中佐ダニエル・デイビスが新たに発表した非難に満ちた報告の結論です。彼は2011年10月、1年に及ぶ2度目のアフガニスタン派遣から帰還し、この10年戦争がいかにひどいことになっているのかについて軍当局がアメリカ国民を惑わしてきたと言っています。アフガニスタン政府は国民に基本的な生活物資を供給することもできず、事実上、米軍基地の目の届く範囲から外れたアフガンほぼすべての部分を反政府武装勢力が支配していると彼は主張します。彼の報告書全文を入手して2月第2週にそれを出版した、ローリング・ストーン誌のマイケル・ヘイスティングズに話を聞きます。「デイビス中佐は歴史を正しく残そうとしているのです。彼はそれが正しい道だと信じているし、そのためには喜んで職を賭する覚悟です」

    dailynews date: 
    2012/2/15(Wed)
    記事番号: 
    1

    eyeshot

  • 「それがすべて」:ストーリーコー創設者が語る口述歴史プロジェクトからのラブ・ストーリー

    2月14日のバレンタインデーに、愛について語る普通の米国人の声をお届けします。これは、受賞歴もある米国の社会史プロジェクト、ストーリーコー(StoryCorps)から編まれた新刊の中に収められているものです。同書All There Is: Love Stories from StoryCorps(『それがすべて:ストーリーコーからのラブ・ストーリー』)は、二つの人生を結び付けて行く愛を中心テーマにした約4万件のインタビューの中から、最も印象的な物語を紹介しています。「ストーリーコーのメッセージの一つは、愛する人には言いたいことを今日言おう、待ってはだめだということを忘れないで、ということです」と、ストーリーコーの創設者デーブ・アイセイは言います。愛についてのアイセイのお気に入りの録音のいくつかも放送します。その中には、末期癌で人生最後の日々を送る夫が、妻に向けて、二人で過ごした人生を振り返りながら録音した次のようなメッセージがあります。「最愛の妻へ:今日は本当に特別な日だね。私たちが愛を分かちあう日。そして愛は何年も経った今でも大きくなり続けているね。愛は今、この辛い日々の中で私たちを支えるために使われているんだね。僕のすべての愛、すべての日々、そしてそれ以上を込めて。ハッピー・バレンタインズ・デイ」。

    dailynews date: 
    2012/2/14(Tue)
    記事番号: 
    2
  • EUとIMF要求の厳しい緊縮案がギリシャをまひさせる中、国中に広がる“本物の絶望”

    ギリシャは引き続き、同国を約2年間紛糾させてきた公的債務危機をめぐる政治的混乱に直面しています。2月12日に承認された、欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)からの追加支援を得るための財政緊縮法案に反対する大規模デモがおこなわれるなか、ギリシャ政府は2月13日、新たな選挙を行うことを発表しました。この財政緊縮措置によって、ギリシャは2012年中に1万5000人、2015年までに15万人の公務員を解雇する方針です。最低賃金は22%引き下げられ、年金は削減される予定です。議員が同法案を可決した一方、アテネの国会議事堂前では10万人が抗議行動を行いました。抗議者の一部が暴動や略奪行為を行い、数十の店やビルに放火しました。およそ160人が拘束され、数十人がけがの治療を受けました。ネイション誌のロンドン特派員であるマリア・マルガロニスに、ギリシャの最新情勢を聞きます。彼女は2月第2週にギリシャで経済危機を取材しました。マルガロニスは、ギリシャは「巨額のローン返済を負ったまま3月までにデフォルト(債務不履行)に陥るか、この絶望的な財政緊縮法案を受け入れて経済をさらに減速させるかの“不可能な選択”に直面しています。ギリシャ国民はもううんざりしています。国民は疲れ切って、絶望的です。アテネの街頭では、何もかもが壊れていく感じがします」と言います。

    dailynews date: 
    2012/2/14(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 米支援のバーレーン軍、人権団体監視員の米国人平和活動家2人を逮捕・送還

    11日、バーレーン政府は、最近の抗議デモに関する役割をめぐり、米国人人権弁護士のフワイダ・アラフとラディカ・サイナスの2人を逮捕、強制退去処分にしました。12日に2人は送還され、同日夜にニューヨークに帰国しました。アラフとサイナスの両者は人権活動家で、治安部隊の暴力を未然に防ぐためバーレーン国内に国際監視員を設置する「ウィットネス・バーレーン」活動のメンバーです。2人の逮捕は、米国の支援する君主制政府に対する民衆蜂起からまもなく1年が経過しようとしている時期に起こりました。この1年でバーレーン政府治安部隊によってデモ参加者数十人が殺害され、数百人が逮捕や免職となりました。「(私たちは)バーレーン革命から1年が経過しようとしている中で、報道陣や人権擁護団体代表が入国拒否されているとの報告を受けています。このことから政府が国民への弾圧をさらに強めるのではないかとの警戒感が強まっています」とフワイダ・アラフは話します。

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    2012/2/13(Mon)
    記事番号: 
    4
  • グラミー賞31部門中止にラテンジャズミュージシャンら抗議

    12日、グラミー賞会場外で数十人のミュージシャンが、ハワイアン・ミュージック、ハイチ・ミュージック、ケージャン・ミュージック、ラテンジャズ、コンテンポラリーブルース、リージョナル・メキシカン・ミュージックを含む民族音楽部門の多くを取りやめにした全米レコード芸術科学アカデミーの決定に抗議するデモを行いました。デモ参加者らの中にはこの改変に人種的偏見を感じたり、低予算のインディーズ音楽に害を及ぼすと考える人もいます。去年8月には、これら受賞部門の廃止がキャリアに悪影響を及ぼしたとして、ラテンジャズミュージシャン4人がNY州最高裁判所に提訴しました。加えて、全米レコード芸術科学アカデミーが2万1000人の会員との契約上の義務に違反したとも主張しています。グラミー賞受賞経験のあるスパニッシュ・ハーレム・オーケストラ創設者のオスカー・ヘルナンデスとデモの組織と2万人の署名を手伝ったPresente.org共同創設者であるロベルト・ロバートに話を聞きます。「(グラミー賞は)私がやっている音楽を一歩前進させるために、私が愛する音楽をやらせてくれるために必要だった信頼性を高めてくれました。(グラミー賞は)多くの境界線を越える信頼性の証をくれました。私は世界中を飛び回って演奏を行いました。これは確実に私たちにとって重要なことの1つです」とヘルナンデスは語ります。

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    2012/2/13(Mon)
    記事番号: 
    3
  • テレビのブラックパワー:独立系黒人メディアの改革をした「ソウル・トレイン」司会者、ドン・コーネリアス(1936-2012)

    ホイットニー・ヒューストンは、今年の黒人歴史月間中に亡くなったカルチャーアイコンの1人に過ぎません。1日には「ソウル・トレイン」司会者のドン・コーネリアスがロサンゼルスの自宅で遺体で発見され、自殺とみられています。コーネリアスは、テレビ史上最長のシンジケーッテッドショーの1つである、ダンス音楽番組「ソウル・トレイン」を通じて黒人音楽とカルチャーをアメリカのお茶の間に届け、米国の黒人音楽を世界的に広めるという重要な役割を果たしました。「ドン・コーネリアスの考えは明快なものでした。この番組は自分の思想となり、黒人であるということの多様性や活力を賞賛するものになると。そして、メーンストリームの視聴者にも届くと」とデューク大学教授のマーク・アンソニー・ニールは述べ、ホイットニー・ヒューストンとグラミー賞受賞経験のある大御所エタ・ジェイムズの死についても触れました。

    dailynews date: 
    2012/2/13(Mon)
    記事番号: 
    2

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