米国下院ではリプロダクティブ・ライツ(性と生殖に関する自己決定権)をめぐる討議が激しくなり、上院では共和党が「女性に対する暴力法」(VAWA)の再延長を妨げようとしています。家庭内暴力の根絶を呼びかける世界的運動V-DAYキャンペーンの創設者で『ヴァギナ・モノローグ』の作者でもある劇作家イヴ・エンスラーに話を聞きます。「いまだに父権の観念が粉砕されず、父親が女性や子供に権威をふるい、私たちの人生や、私たちの未来や私たちの身体に関する権利を決定するという考えがはびこっています」とエンスラーは言います。「女性を解放するということは男性を解放することであり、すべての人間が美と威厳のある生き方ができて不安や恐怖の中を歩まずに済むということなのです。もし本当にそうしたいなら私たちはもっと踏み込んで、破壊的で危険な存在にならなくてはならないのです」。エンスラーは新しい世界キャンペーンを始めたばかり。その名も「10億人が立ち上がる」(One Billion Rising)。この運動は女性たちおよび「女性を慈しむ男性たち」に2013年2月14日、ともに集まって「暴力の止む時までダンスをしよう」と呼びかけるものです。エンスラーにはもう1つ、コンゴ民主共和国でのジェンダー暴力を生き延びた被害者女性たちの画期的な新コミュニティ「喜びの街」の創設1周年についても話してもらいます。