デイリーニュース

  • タリバンがカラチ空港を再攻撃 パキスタンで武装勢力との内戦が始まる?

    タリバンの武装勢力は48時間のうちに2回目のパキスタン最大のカラチ国際空港への攻撃を行いました。6月10日未明、バイクに乗った武装集団が空港治安部隊が運営する学校に発砲しました。タリバンの武装勢力による6月8日の攻撃では、攻撃者を含む少なくとも38人が死亡しました。「パキスタンのタリバン運動(TTP)」は2つの攻撃の反抗声明を出し、この攻撃は北ワズィーリスターンでの軍事活動と、TTPの指導者ハキムラ・メスードが米国無人機の攻撃で2013年末に殺害されたことの報復であると述べました。パキスタン政府は2014年初めにタリバンとの和平交渉へ向けて動きましたが、その過程は、この交渉への参加をめぐるタリバン内での分裂によって行き詰っていました。パキスタン人で政治と防衛アナリストのアイシャ・シディカから話を聞きます。シディカは、Military Inc.: Inside Pakistan’s Military Economy(『軍事会社:パキスタンの軍事経済の裏側』)の著者です。

    dailynews date: 
    2014/6/10(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 右翼による銃乱射が多発 一方米政府は9/11後に中断していた対国内テロ対策部署を再開

    エリック・ホルダー司法長官が国内テロリストを検証する対策本部を復活させてから1週間も経たないうちに、反政府愛国運動とつながった夫婦がラスベガスの警察官2人を射殺し、巻き添えの市民1人を殺害、その後自分たちに銃を発砲して自殺しました。ジェラドとアマンダのミラー夫妻は最近、連邦政府との直接対立が続くクライブン・バンディの農場で時間を過ごしていました。警察によると、彼らは「これは革命の始まりだ」と宣言し、アメリカ独立革命旗と鉤十字を警官らの死体の上に置きました。今回のラスベガスの銃撃の2日前には、「ソブリン市民」運動と呼ばれる反政府運動とつながりのある男がジョージア州の裁判所を襲撃しています。この男は発煙弾を投げたあと保安官に向けて発砲、その保安官によって銃殺されました。当局によれば、この銃撃犯デニス・マークスは自家製爆弾と食糧と水を持っており、彼が人質をとることを計画していことを示唆しているとしています。今回ホルダー司法長官が対国内テロ対策部署を復活させることを決定した5年前、オバマ政権は、過激派右翼の復興に関する主要報告を共和党の抗議にあって撤回しています。米国の人種差別扇動グループと過激派を監視する「南部貧困法センター」(Southern Poverty Law Center)のマーク・ポトクから話を聞きます。「[右翼武装]運動は、現在火が付いている状態です。

    dailynews date: 
    2014/6/10(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 解放されたバーレーン活動家ナビール・ラジャブ 政府の弾圧を支持する米国に中止を要求

    民主化要求の抗議活動で2年間近く投獄されていたバーレーン人権センター長のナビール・ラジャブに話をききます。米政府と近隣のペルシャ湾岸諸国からの重要な支持を取り付けたバーレーン政府は、2011年2月に民衆蜂起が発生して以降、反政府デモ弾圧を続けています。「米政府は我々を見捨てている。完全に無視をしている。彼らはここで独裁政治を支持しているのです。米国の政策は、米国人しか変えることができないのです」とラジャブは語ります。本日は、バーレーンの裁判所が平和的なデモ参加者に長期の刑期判決を繰り返すことで同国の抑圧的な政治体制を維持する重要な役割を担ってきたことを示す新たな報告書を執筆した、ヒューマン・ライツ・ウォッチのジョシュ・コランジェロにも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/6/9(Mon)
    記事番号: 
    2
  • マヤ・アンジェロウ追悼:著名な詩人にビル・クリントン、ミシェル・オバマ、オプラ・ウィンフリーが哀悼

    7日、作家で活動家のマヤ・アンジェロウの追悼式がノースカロライナで行われました。アンジェロウは先月86歳で逝去しました。ジム・クロウ法(黒人差別法)の中、南部で生まれ、アンジェロウは世界的に最も有名な作家になりました。優れた歌手、女優として成功した後、アンジェロウは、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアやマルコムXらと共に活動し、1960年代の公民権運動に深く関わりました。作家ジェイムズ・ボールドウィンや他の作家に進められ、執筆活動に集中するためアンジェロウは、7作ある自伝のうち1作目の『歌え、飛べない鳥たちよ』(I Know Why the Caged Bird Sings)を執筆しました。この著書で、彼女は賞受賞経験のある作家、詩人として世界中に知られる驚異的な経歴を手にいれました。30年間教鞭を取っていたウィンストン・セーラムのウェイクフォレスト大学でアンジェロウの追悼式出席者には、米大統領夫人ミシェル・オバマ、元米大統領ビル・クリントン、メディア女王のオプラ・ウィンフリーらもいました。「私たちがありのままで居続ければ、世界は私たちを受け入れてくれるということを私たちに見せてくれました。そして彼女は黒人女性だけでなく、全ての女性にこれを示してくれました。

    dailynews date: 
    2014/6/9(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 5人のタリバン捕虜釈放後もグアンタナモ収容所の今後についての疑問は残る

    ボウ・バーグダール陸軍軍曹の釈放と引き換えにグアンタナモに収容中の5人のタリバンを釈放した捕虜交換に対して異論が沸騰し、オバマ政権は弁明に追われています。5日、国務省の副報道官マリー・ハーフは、米国が釈放した捕虜は「最も凶悪」な者たちだったとする一部の共和党員の主張に反論しました。釈放されたグアンタナモ囚人ハイルラ-・ハルクワの代理人をつとめる公民権弁護士フランク・ゴールドスミスに話を聞きます。また、最近、”Missing the Point on the Guantanamo Taliban Prisoner Swap and the Release of Bowe Bergdahl”(グアンタナモ収容のタリバンとの捕虜交換とボウ・バーグダールの釈放に関する誤解)という記事を書いたアンディ・ワージントン記者にも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/6/6(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「アメリカ最後の戦争捕虜」ボウ・バーグダールの裏話をアフガン帰還兵の記者が語る

    捕虜交換をめぐる論争が高まる中、ボウ・バーグダール陸軍軍曹のアフガニスタンでの日々に関する新情報が出てきています。5日、オバマ政権当局者は捕虜交換に関する詳細がリークされていたらバーグダールの生命は危険にさらされたかも知れないと述べました。一部のメディアはバーグダールが彼を捕まえているタリバンに共鳴するようになったと憶測していますが、新たな報道でバーグダールは少なくとも2回、2011年秋と2012年のどこかで脱走したことが明らかになりました。一方、ニューヨーク・タイムズ紙は軍の機密報告書を暴露しました。それによるとバーグダールが2009年6月に陸軍の前哨基地から自分の意思で持ち場を離れたのは間違いなさそうです。ただし、この記事は、彼が脱走する気だったと結論づけるにはいたっていません。またこの記事は、バーグダールがそれ以前にも、陸軍勤務中に少なくとも2回、任命された地域からさまよい出た記録があり、そのうち一回はアフガニスタン赴任中に起きたことを明らかにしました。アフガン戦争の帰還兵で数年にわたりバーグダールの事件を追ってきたジャーナリストのマシュー・ファーウェルに話を聞きます。ファーウェルは、故マイケル・へイスティングスが2012年にローリング・ストーン誌に載せた記事”America's Last Prisoner of War”(アメリカ最後の戦争捕虜)の取材を手伝いました。

    dailynews date: 
    2014/6/6(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米環境保護庁 石炭公害削減に乗り出すも 反対派は本格的排出ガス削減には不十分と主張

    6月第1週に発表された新たな環境保護規制は、米政府による地球温暖化の原因となる排出ガス抑制努力としてはこれまでで最も広範囲にわたるものとされています。米環境保護庁 (EPA)は、2030年までに、石炭火力発電所での温室効果ガス排出を2005年レベルから30パーセント削減することを目標に掲げています。しかし多くの環境保護活動家は、米国に温室効果ガス削減へ向けたもっと踏み込んだ行動を求めています。英ガーディアン紙の報道によればEPAの同計画下ではウエストバージニア州、ケンタッキー州、オハイオ州などの石炭消費量の最も多い州では、排出量の現在レベルの維持ないし、増加も許されているとしています。一方、欧州連合は、地球の気温の摂氏2度以上の上昇を食い止めるために、米国は「更に努力すべき」だと主張します。政策研究所(Institute for Policy Studies)の「気候政策プログラム」(Climate Policy Program)部長ジャネット・レッドマンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/6/5(Thu)
    記事番号: 
    4
  • シアトルの社会主義者市議会議員クシャマ・サワント 最低賃金15ドル引き上げの歴史的投票を歓迎

    シアトルでは今週、全米の大都市としては最高額で、連邦最低賃金の2倍以上となる最低賃金15ドルの歴史的法案を通過させました。今回の引き上げは、段階的に施行されます。在シアトルの企業はその規模により、実行まで3~7年の期間が与えられます。この計画には企業にとっての抜け道がいくつかあり、社会主義者としては1世紀ぶりに同市の市議会議員に選出されたクシャマ・サワントは、最後の瞬間までその点について争いました。サワントは2013年の市議会議員選で、最低賃金15ドルへの引き上げを公約に掲げました。サワントにシアトルより話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/6/5(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 退役軍人:政治家たちは解放された戦争捕虜バーグダールを 「政治的競争に勝つためのチェスの駒」として利用している

    オバマ政権は、米兵ボウ・バーグダールに対しタリバン幹部5人を解放するとした捕虜交換をめぐる議会の反発を押さえ込もうとしています。6月4日、諜報機幹部と軍関係者は、米上院全体に対し非公開のブリーフィングを行い、健康状態が悪化したバーグダールの最近のビデオを見せました。政府はこのビデオからバーグダールに命の危険のおそれがあると判断したため、彼の身柄解放への動きを早めたとしています。この取引に反対している側は、政府が議会に適切な通知を行わなかったとし、また、米軍兵士の拘束を助長することで米国市民の命を危険に晒した可能性があると主張しています。こうした批判は、バーグダールがアフガニスタン戦争に反対すようになり、そのために基地を離れた可能性があるという報道が右派メディアを通し広まったことで、爆発に増えました。「戦争に反対するイラク戦争退役軍人」(Iraq Veterans Against the War)の一員で、2003~09年までアフガニスタンで従軍したブロック・マッキントッシュに話を聞きます。マッキントッシュは良心的兵役拒否者地位を申請し、2014年5月に除隊となりました。

    dailynews date: 
    2014/6/5(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 捕虜交換されたバーグダール軍曹の故郷アイダホ州の町 反発が広がり「歓迎会」を中止に

    米陸軍軍曹ボウ・バーグダールとタリバン幹部5名の捕虜交換をめぐる反発が広がりをみせています。バーグダールの故郷アイダホ州ヘイリーでは、安全に問題があるとして、町で予定していたバーグダール解放の祝賀会を中止しました。ここ数日間のあいだ、ヘイリー市役所および、同市の地元組織には、バーグダール支援に対する怒りの電話とメールが大量に届いています。バーグダールは2009年に、アフガニスタンの米軍前哨基地を離れてまもなくタリバンの捕虜となりました。バーグダールの仲間の兵士のなかには、彼を脱走兵と呼ぶ者もいます。彼らはまた、バーグダール捜索中に、少なくとも6名の兵士が命を落としたと主張しますが、米国防総省はこれを否定しています。バーグダールを巡る論争と、アイダホの地元に及ぼす影響について、ブレイン郡政委員ラリー・ショーンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/6/5(Thu)
    記事番号: 
    1

Pages