デイリーニュース

  • 「移民が非合法になった経緯」 アビバ・チョムスキー 米国の移民労働者搾取を語る

    アビバ・チョムスキーが、新著Undocumented: How Immigration Became Illegal (『在留資格なし:移民はいかにして非合法になったか』)を語ります。同書は、メキシコ人など出稼ぎ労働者に対する組織的な偏見が米国の移民政策に組み込まれ、ヨーロッパ系移民には昔から与えられている市民権取得の道を彼らに対し閉ざしてきた経緯を詳述しています。アビバ・チョムスキーはまた、現行の移民法が出稼ぎ労働者を犯罪人扱いしていることと、ミシェル・アレグザンダーが著書The New Jim Crow(『新たなジム・クロウ』)で述べているアフリカ系アメリカ人を抑圧するカースト制との類似性を指摘します。この問題を論じたチョムスキーの前著は、They Take Our Jobs! and 20 Other Myths about Immigration (『職を奪われる! に始まる移民に関する21の神話』)です。アビバ・チョムスキーは、マサチューセッツのセーラム州立大学の歴史学教授でラテン・アメリカ研究のコーディネーターです。

    ☆このセグメントは、2016年度学生字幕翻訳コンテストの課題に取り上げられています。→

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    2014/5/30(Fri)
    記事番号: 
    2
  • オバマは記録破りの国外退去強制を継続 共和党の懐柔を目的に移民法改革を遅延

    5月最終週に オバマ大統領は異論の多い国外強制退去政策を夏期いっぱいは継続すると発表しました。公民権団体から「国外退去最高司令官」とまで呼ばれたオバマは、大統領権限を使って国外強制退去の規模縮小を求める道はないか検討するよう、ジェー・ジョンソン国土安全保障長官に命じていました。しかし、29日の移民政策公聴会で、下院司法委員会委員長でバージニア州選出の共和党ボブ・グッドラット議員は、大統領との交渉にきわめて懐疑的であることに変わりはないと明言しました。移民権団体は、包括的な移民法改正に向けた政治的な推進力が欠けていることにいらだちを表明し続けています。「移民たちは怒っています。その怒りをできるだけ建設的な方向に誘導するつもりです」と、全国日雇労働者組織ネットワーク(National Day Laborers Organizing Network)代表のパブロ・アルバラードは語ります。この団体は国外強制退去を即刻停止するようオバマに圧力をかける市民的不服従を行っています。(画像:Juliosalgado.com)

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    2014/5/30(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 賠償に値することを証明する:米奴隷制度と組織的人種差別の決着を タナハシ・コーツが語る

    アトランティック誌6月号の議論を巻き起こしたカバーストーリーで、著名なエッセイ作家タナハシ・コーツは、米国の奴隷制度と組織的人種差別への賠償とめぐる全米での議論に、再度火をつけました。コーツは奴隷制度、ジム・クロウ法の人種隔離政策、そして連邦政府に支持された住宅政策が、アフリカ系米国人からその所有物を奪い去り、世代を越えた富の蓄積を妨げたことを検証しています。エッセイの大部分は、略奪的な融資プログラムが、自宅購入を考えるアフリカ系米国人をだましたことに焦点をあてられ「道徳的な負債を解消することなく、米国人が一体となることはない」と結論づけます。

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    2014/5/29(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 平和の戦士」:詩人で公民権運動家  マヤ・アンジェロウの思い出を ソニア・サンチェスが語る

    伝説的な詩人、劇作家、公民権運動家のマヤ・アンジェロウが、86歳で亡くなりました。ジム・クロウ法下にあった南部で生まれたアンジェロウは、世界で最も有名な作家のひとりとなりました。歌手、そして女優として成功した後、アンジェロウは1960年代の公民権運動に深く関わり、マーティン・ルーサー・キング牧師やマルコムXと行動をともにしました。作家ジェームズ・ボールドウィンをはじめとする人々に執筆活動に集中するよう勧められ、アンジェロウは7冊の自伝の1作目となるI Know Why the Caged Bird Sings(『歌え、翔べない鳥たちよ―マヤ・アンジェロウ自伝』)を執筆。この作品によって、受賞作家、民衆の詩人として知られるようになる彼女のすばらしいキャリアが始まりました。アンジェロウの有名な詩とスピーチを振り返りながら、彼女と親しかった著名な作家で、黒人芸術運動の活動家で先導的存在のソニア・サンチェスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/5/29(Thu)
    記事番号: 
    1
  • エジプト政府 低投票率を上げようと躍起になる 前国防相シシの権力を確実にする選挙で

    エジプトの大統領選挙は外見上の投票率を上げるため延長3日目に入りました。元国軍最高司令官で前国防相でもあるアブドル・ファタ・アル・シシの当選は確実で、あらかじめ演出されていたと見られています。しかし、あまりにも低い投票率がこの選挙の信頼性を脅かそうとしているため、軍事政権は投票率を上げようと躍起になっています。政府は27日を休日とし、投票への参加を奨励しました。また公共交通機関の料金を免除し、商店街などを早く閉めさせ、投票をしないエジプト人には罰金を科すと脅しました。地元の政治家達は選挙に行くことは「宗教上の務め」であるという、イスラム教徒やキリスト教徒のリーダー達からのメッセージを繰り返し放送電波で流しました。もしシシが予測通り大統領に就任すると、軍隊が君主制を覆した1952年以来6人目の軍人出身者がエジプトを治めることとなります。シシは昨年、民主的に選ばれたモハメド・モルシ元大統領の追放を指揮しました。イスラム系とリベラル政治団体はエジプト国民にこの選挙のボイコットの呼びかけ、この投票は不公平で不法だと主張しています。カイロからデモクラシー・ナウ!の特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースに話を聞きます。

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    2014/5/28(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ナイジェリアの少女救出を援助することで 米国はアフリカでの軍事を拡大するか?

    オバマ大統領は本日予定されている演説で、イラクやアフガニスタンのような大規模な戦争を避け、反テロリズムに取り組む国々とのパートナーシップへの転換を図る米国の外交政策計画を発表する予定です。ニューヨーク・タイムズ紙によると、オバマ政権はリビア、ニジェール、モーリタニアやマリにて「テロに対抗するチームを現地で調達」して訓練するプログラムを開始しました。米国は先週300人近い行方不明の女子生徒の救出援助のため、80人の海軍大部隊をナイジェリアに配備したばかりです。ナイジェリア軍幹部によれば、軍は誘拐された少女達の居場所を突き止めたが、危険にさらされている彼女達へのリスクを恐れて武力行使を避けているということです。本日はナイジェリアの現状と女子生徒誘拐が、アフリカにおける米国軍国主義の拡大に利用されるのではないか、という高まる懸念について、ダヨ・オロパデとカール・レイバンの二人に話を伺います。オロパデはナイジェリア系アメリカ人ジャーナリストで、The Bright Continent: Breaking Rules and Making Change in Modern Africa(『明るい大陸:規則をやぶり変化を起こす現代のアフリカ』)の著者でもあります。

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    2014/5/28(Wed)
    記事番号: 
    2
  • オバマ 米国最長の戦争を2016年まで延長 米国‐タリバン戦火の真っ只中にアフガン国民を置き去り

    オバマ大統領は、27日米国史上最長であるアフガン戦争を2年半年延長することを発表しました。今年末に戦闘任務が正式に終了した後、米軍はアフガニスタンに1万人の兵を残すということです。最終的には軍隊を撤退させ、2016年以降は小規模の兵力を残すだけとなる予定です。しかしその時点で、この戦争は15年以上続いたことになります。本日はアナン・ゴパルに話を伺います。彼は新著、No Good Men Among the Living: America, the Taliban, and the War Through Afghan Eyes.(『生き残りの中に善良な者はいない:アフガニスタン人から見たアメリカ、タリバン、そして戦争』の著者です。ゴパルはニューアメリカ財団の研究員であり、アフガニスタンで長期にわたる取材を続けているジャーナリストです。

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    2014/5/28(Wed)
    記事番号: 
    1
  • #すべての女性にイエスを:レベッカ・ソルニットが語るサンタバーバラの虐殺と女性嫌悪の暴力に対する急速に広がる反応

    22歳の男が彼を性的に拒否した女性たちに復讐することを誓った女性嫌悪のビデオをインターネット上に投稿した後で、6人の大学生を殺害する事件が起こったサンタバーバラの街は、悲しみにくれています。この虐殺事件は、性的暴力や性的嫌がらせ、性的威嚇などについて、何万人もの女性たちがインターネット上で物語を伝え合うという、前例のない反響を引き起こしています。「ハッシュタグ(#)すべての女性にイエスを」(#YesAllWomen)は、 5月25日までに急速に広まりました。女性たちが発言していくことによって、今回の銃撃事件が、あまり注目されることのない女性嫌悪に基づいた暴力という大きな文脈の中に位置づけられてきています。新著Men Explain Things to Me(『男たちは物事を私に説明する』)の中で、作家で歴史家のレベッカ・ソルニットはこの問題やその他の多くの問題に取り組んでいます。「米国、そしてこの地球上にはレイプや女性に対する暴力があふれています。しかし、それは公民権や人権の問題として扱われたことがほとんどなく、あるいは危機、またはパターンとしてすら扱われないのです」と、ソルニットは言います。「暴力には人種や階級、宗教、国籍の別はがありませんが、ジェンダーは存在しています」。

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    2014/5/27(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 大統領選でウクライナはまとまるのか? 次期大統領がロシアとの対話を約束する一方空港での戦闘で数十人が死亡

    ウクライナ東部の都市ドネツクの空港での激しい戦闘で、少なくとも30人の親ロシア武装勢力メンバーが死亡したと伝えられました。ウクライナ政府は、親ロシア勢力が空港を占拠した5月26日、空港を空爆、その後パラシュート部隊を投入しました。この戦闘は、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ大統領の失脚以来初めての大統領選で、親欧米派で億万長者のチョコレート王、ペトロ・ポロシェンコが勝利した数時間後に始まりました。ペトロ・ポロシェンコは当選後、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と対話する用意があると述べましたが、ウクライナ東部の親ロシア武装勢力との対話は否定しました。こうした一連の事態について、3人のゲストから話を聞きます。ドネツクの包囲された空港のすぐそばで取材をしているキエフ・ポスト紙のクリストファー・ミラー、1987年から1991年まで駐ソ連米国大使を務めたジャック・マトロック、そしてキエフから帰国したばかりで、Ukraine: The Edge of Democracy(『ウクライナ:民主主義の瀬戸際』)というタイトルの記事を「ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス」誌(New York Review of Books)に執筆したイエール大学の歴史学教授ティモシー・スナイダーです。

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    2014/5/27(Tue)
    記事番号: 
    1
  • キング牧師の反ベトナム戦争演説を執筆した公民権活動家 ビンセント・ハーディング追悼

    本日は、草分け的な歴史学者、神学者であり公民権活動家のビンセント・ハーディング博士追悼をお届けします。5月19日、ハーディングはフィラデルフィアにて82歳で死去しました。彼はデンバー在住でしたが、ペンシルベニア州ペンドルヒルのクエーカー療養センターで教鞭をとっており、そこに滞在していました。ハーディングは、マーティン・ルーサー・キング牧師の側近であり、キング牧師の有名な反戦演説「ベトナムを越えて:沈黙を破る時」を執筆しました。メンフィスで暗殺されるちょうど1年前の1967年4月4日、キング牧師はニューヨークのリバーサイド教会でこの演説を行いました。
    「(キング牧師は)人生の最後の数年間、彼が3つの悪と呼んだもの──人種差別の悪、物質主義の悪、軍国主義の悪──とアメリカは戦わなければいけないと語っていました」と2008年デモクラシーナウ!のインタビューでハーディングは話しています。「また、彼はこれらの悪は互いに繋がっていると考えていました」

    dailynews date: 
    2014/5/26(Mon)
    記事番号: 
    1

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