ヨーロッパの銀行大手クレディ・スイスは、違法で未申告の銀行口座に資産を隠すことによって米国人顧客らの脱税をほう助した罪を認め、過去20年で刑事責任で罪を認めた最大の銀行になりました。司法取引の一環として、クレディ・スイスは罰金として26億ドルを支払い、独立監視員を雇います。しかし同銀行は、脱税のために同銀行を使った米国人顧客らの氏名を提出することは求められません。しかも、クレディ・スイスの幹部は誰も刑務所に行くことなく、同銀行は引き続き米国での運営を許可されます。ニューヨークタイムズ紙によると、米証券取引委員会(SEC)は5月第3週、銀行が罪を認めた場合に投資顧問許可証を取り上げる連邦法の一時的免除をクレディ・スイスに与えることを投票で決定しました。マッキンゼー・アンド・カンパニーの元主任エコノミストで、現在は「租税正義ネットワーク」(Tax Justice Network)のシニアアドバイザーおよび「ベール・コロンビア 維持可能国際投資研究所」(Vale Columbia Center on Sustainable International Investment)のシニアフェローを務めるジェイムズ・ヘンリーに話を聞きます。