デイリーニュース

  • 壊滅的影響を予言 オバマ政権は地球温暖化対策に火をつけられるか?

    人間が引き起こした気候変動が、米国各地で健康、環境、財政面において劇的な影響をもたらしていると、最新のレポートが警告しています。オバマ政権が発行したレポート「国家気候評価」(National Climate Assessment)は、海岸沿いの海面上昇、南西部の干ばつと火災、各地での豪雨など、地球温暖化との因果関係の詳細を報告しています。温室効果ガス排出を削減しない限り、米国の気温は今世紀末までに華氏10度(摂氏約5.5度)ほど上昇する危険があると警告しています。このレポートは米国に焦点を当てた最大の包括的な気候変動研究であり、 気候変動への取組みに「大変革をもたらす」のではないかと言われています。本日は、このレポートの米国北東部の章を共同執筆した、コロンビア大学気候システム研究センターの気候学者、ラドリー・ホートンをに話を聞きます。「このレポートには気候変動によってすべてのアメリカ人が影響を受けることが簡潔に書かれています」とホートンは言います。「これは党派的な問題ではないのです」

    dailynews date: 
    2014/5/7(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ダニー・グローヴァーとキャサリン・クリーバーが語る、黒人解放運動をとらえた貴重な映像『ブラックパワー・ミックステープ ~アメリカの光と影~』

    同名タイトルの映画を基にしたほかに例を見ない新しい本、『ブラックパワー・ミックステープ ~アメリカの光と影~』は、米国の黒人解放運動を、1967年から1975年までのアフリカ系アメリカ人の指導者たちの埋もれていた映像を使って、年代順に記録しています。スウェーデンのジャーナリストらによって撮影され、30年後に同国の公共テレビ局の地下で発見されたこの映画は、ストークリー・カーマイケル、ボビー・シール、ヒューイ・P・ニュートン、アンジェラ・デイヴィス、エルドリッジ・クリーヴァーといった、米国のブラックパワー運動の指導者たちの何人かを紹介しています。米国の有名俳優で、映画監督、政治活動家でもあるダニー・グローヴァーと、エモリー大学ロースクールの教授で、ブラックパンサー党の通信秘書としての仕事をしている姿を同映画の中で取り上げられたキャサリン・クリーバーの二人のゲストに、このプロジェクトについて話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/5/6(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「ウォール街を占拠せよ」裁判:シシリー・マクミランが警官への傷害で有罪、最高7年の禁錮刑のおそれ

    「ウォール街を占拠せよ」の活動家の一人が、ニューヨーク市警官への傷害で有罪になりました。これに反対する人々は、本来この裁判は警察が彼女を襲ったことを裁くべきだと言っています。シシリー・マクミランは2012年3月12日、占拠運動が始まった6ヶ月後に、抗議者らがズコッティ公園を再占拠しようとした際に逮捕されました。マクミランは、警官のグラントリー・ボベルを故意にひじで殴り、彼の目の周りに青あざを作ったとして有罪判決を受けました。マクミランは、背後から右の胸をつかまれたときに無意識に腕を振ったのだと言っています。彼女の主張を裏付けるために、被告側弁護団は裁判中、彼女の胸のあざの複数の写真を提示しました。マクミランは、このけがの他、警官らに押さえつけられたときに、けいれん発作を起こしたとも言っています。彼女はその後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されました。4週間の裁判の後、陪審員は5月5日、わずか3時間で評決に達しました。この裁判の裁判官は、彼女の保釈を求める弁護側の申し立てを却下しました。マクミランは手錠をかけられて、ライカーズ島へ連行されました。彼女はそこで、2週間後の判決まで過ごすことになります。彼女は最高7年の禁錮刑に科せられるおそれがあります。

    dailynews date: 
    2014/5/6(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 我々の少女たちを取り戻そう:ボコ・ハラムの破壊的襲撃と軍による報復の板ばさみになったナイジェリア国民

    ナイジェリアでは、約300人の少女たちが北部の寄宿学校から誘拐された事件をめぐり、「我々の少女たちを取り戻そう」というスローガンのもと、抗議行動が続いています。イスラム武装勢力は4月14日、女子中等学校を襲い、生徒たちを連れ去りました。5月5日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」の指導者が犯行声明のビデオを発表しました。ナイジェリア当局者らは、一部の少女たちはすでに、わずか12ドルで嫁として売り払われたと報告しています。他の少女たちは誘拐犯らと強制的に結婚させられ、隣国のカメルーンとチャドに連れて行かれたと報告されています。少女たちが誘拐されたナイジェリア北部の地域は約1年間にわたって非常事態にあり、襲撃を受けた学校は、地域で唯一閉鎖されずにいた学校だったといわれています。ナイジェリアの作家で活動家のイジェオマ・ウドゥマにラゴスから話を聞きます。ジャーナリストで、ウェブサイト「サハラ・レポーターズ」(Sahara Reporters)の発行人であるオモイレ・ソウォレからも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/5/6(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「戦争犯罪者を称えてはならない」ラトガーズ大学学生がコンドリーザ・ライスの卒業式スピーチを拒否

    元国務長官のコンドリーザ・ライスは、2003年の米国主導のイラク侵攻時の役割に対する教職員と学生からの抗議を受け、ラトガーズ大学卒業式でのスピーチを取りやめました。ラトガーズ大の教職員らは、「イラクでの大量破壊兵器の存在について米国民をあざむくことに力を注いだ」としてライスを非難する署名を集めました。先週、ラトガーズ大の学生は、招待を取り下げるよう要求し、構内の建物を占拠しました。ライスは週末に声明を出し、自らの出席が「邪魔なものになった」と述べました。本日は「ノー・ライス運動」について、抗議運動に参加したラトガーズ大学生のカルメロ・シントロン・ビバスと、憲法上の権利センター所長のバヘール・アズマイに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/5/5(Mon)
    記事番号: 
    3
  • アブグレイブ刑務所から10年 元被収容者らが米請負企業CACIを訴訟 拷問への裁きを求める

    10年前、米軍兵がアブグレイブ刑務所内でイラク人被収容者に屈辱的な行為を行い、拷問を行っている衝撃的な写真により、世界から激しい非難がおこり、全国公聴会、捜査、責任者捜しが始まりました。しかし、 アブグレイブ刑務所拷問に中心的な役割を果たした人物らが法廷の場に出ることはありませんでした。米請負業者のCACIインターナショナルに責任を問う試みは、拷問被害者に法務費用の負担を強いる結果に終わるかもしれません。連邦裁判所は昨年9月、CICAが拷問したとして同社を訴え、敗訴したアブグレイブ刑務所元被収容者のイラク人4人の原告に対し、CICAに1万4000ドル近い弁護士費用の支払いを行うよう命じました。一審で訴えを退けた裁判官は、CACIの拷問への役割については直接言及せず、企業が米国外で起こした犯罪に対する訴追の制限を言い渡した米最高裁判所の判断を引き合いに出しました。このCACI訴訟について、憲法上の権利センターの所長で、CACI訴訟の原告側主任弁護士のバヘール・アズマイに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/5/5(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 投獄されたアルジャジーラのジャーナリストが語る アブグレイブ刑務所の拷問の詳細 米請負企業CACIを提訴した理由

    イラクのアブグレイブ刑務所内の写真が初めて公開されてから10年、本日はアルジャジーラのジャーナリストのサラ・ハッサンに刑務所内で米軍兵から受けた拷問について話を聞きます。今まで、アブグレイブでの拷問の責任を問われた米高官はいませんが、ハッサンと他の元被収容者は、刑務所の運営に携わっていた民間企業の1つであるCACIインターナショナルを訴えています。「独房での拘禁中、2、3日おきに尋問が行われました。尋問中、私たちは様々な心理的・身体的な拷問を受けました。その中には、裸で手錠をかけられ、頭に覆いを被せられ、そして大型犬を連れてこられるというものがあり、犬の息づかいや、吠える声が顔の近くで聞こえるのです」とハッサンは語ります。

    dailynews date: 
    2014/5/5(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 米国高官を装うイエスメンが 国土安全保障会議で再生可能エネルギー革命を発表

    カルチャー・ジャミング(文化の創造的破壊)活動家集団「イエスメン」がまたしても快挙です。4月最終週にイエスメンのメンバーが、米国政府高官のふりをして国土安全保障会議で演説し、2030年までにアメリカを100パーセント再生可能なエネルギーに変換させる「アメリカ再生可能クリーンエネルギー・ネットワーク」と呼ばれる架空の米国政府の新計画を発表しました。発表後、イエスメンと先住民活動家たちは観衆をまきこみ、この架空の計画を祝して輪になって踊りました。この日の活動のビデオの一部をご覧ください。米エネルギー省の政策実施事務次官「ベネディクト・ウォーターマン」と「ウォナビー族」のインディアン局高官「バナ・スローホース」が演説するシーンです。マイク・ボナノとアンディ・ビクルボームはイエスメンのメンバーで、ギッツ・クレイジーボーイは地元の先住民の土地でタールサンド採掘に反対して戦っているアクティビストです。

    ☆このニュースは「 学生字幕コンテスト2015」の課題に挙がっています。記事の表題をクリックすると英語版に飛べます。関連の参考動画(字幕付き)は、こちらです⇒

    地球温暖化を否定するエネルギー業界のPR作戦

    dailynews date: 
    2014/5/2(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 「車に轢かれないようにな」 FBIが情報提供を拒んだ米国人ムスリムを脅迫

    海外に居住する米国人ムスリムを情報提供者に仕立てようとするFBIの活動について新事実が浮上しました。マザー・ジョーンズ誌が、ケニア在住の米国人ナジ・マンスールの身に起きたことを詳細に報道しました。情報提供者になることを拒否して以来、ナジと家族はさんざんな目に合いました。彼は留置され、繰り返し尋問を受け、最後にはスーダンへの亡命を余儀なくされました。もう何年も自分の子供に会えずにいます。マンスールは、FBIエージェントとの会話を録音し始めました。ある通話では、FBIが彼に「車に轢かれるかもしれない」と忠告しています。マンスールの経験に注目したマザー・ジョーンズ誌の記事は"This American Refused to Become an FBI Informant. Then the Government Made His Family's Life Hell "(この米国人はFBIの情報屋になることを拒否したため家族の生活を破壊された)というタイトルです。スーダンにいるナジ・マンスールと、マザー・ジョーンズ誌で彼の事件を調査したニック・バウマンに話を聞きます。

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    2014/5/2(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ピュリッツアー賞受賞者ホセ・アントニオ・バルガスが在留資格のない自らを描いた記録映画

    連邦議会では、包括的な移民法改革が暗礁にのりあげているのを受け、ますます多くの在留資格のない移民たちが連邦法改正の必要に注意を喚起しようとカミング・アウトし自らの物語を語り初めています。その中でもリーダー格なのが、ピュリッツアー賞受賞ジャーナリストのホセ・アントニオ・バルガスです。バルガスは2011年にニューヨーク・タイムズ紙の日曜版マガジンに掲載されたエッセーで自分が在留資格のない移民であることを公表しました。新作映画Documented: A Film by an Undocumented American (『ドキュメンテッド:在留資格のない移民による記録映画』)はバルガスによる自らの体験の記録です。

    dailynews date: 
    2014/5/2(Fri)
    記事番号: 
    3

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