デイリーニュース

  • 『サイレンスト』 オバマ政権に取り締まられる 国家安全保障の内部告発者を描いた新作ドキュメンタリー

    真実を伝えるために、あなたならどこまで出来ますか? そう問いかける新作映画Silenced(『サイレンスト(沈黙させられる』)は、国家安全保障に関する米国のテロ戦争の最暗部を暴いた3人の内部告発者を追ったドキュメンタリーです。3人は内部告発を行ったことで、秘密保全に躍起になる政府の執拗な報復を受けることになります。その3人とは元司法省弁護士ジェセリン・レイダック、元国家安全保障局上級職員トーマス・ドレイク、そして元CIA職員ジョン・キリアコウです。トライベッカ映画祭で初公開されたばかりのこの作品の監督ジェームズ・スピオンに、内部告発者の私生活を破滅させるために、政府が長期間に渡り様々な脅しと嫌がらせを組織的に行っていることについて話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/4/24(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 歴史的判決 米政府に米市民の「標的殺害」についての覚書の公開を命ずる

    オバマ政権の無人機戦争の秘密が少しずつ崩される大きな動きとして、連邦控訴裁判所は米政府に、海外での米市民殺害の法的根拠を論じている法的覚書の公表を命じました。同裁判所は、政府幹部が殺害を弁護する公式声明を出していること、また、司法省がこの件に関する「白書」を発表していることから、政府は同覚書を秘密にする権利を放棄したと結論づけました。ニューヨーク・タイムズ紙とともにこの訴訟を起こした米自由人権協会(American Civil Liberties Union)の国家安全保障プロジェクト(National Security Project)のヒナ・シャムシ理事長に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/4/24(Thu)
    記事番号: 
    2
  • FBIは情報提供を拒否した者を「搭乗拒否リスト」入りさせていると ムスリム米国人が訴訟を起こす

    ナヴィード・シンワリを含むムスリム米国人4人は、FBIの密告者になることを拒否した後、米国の「搭乗拒否リスト」に載せられたとして、今週米政府に対する訴訟を起こしました。原告は、いかなる犯罪への関わりも疑われていないにもかかわらず、自分たちのコミュニティに対するスパイ活動への参加を拒否したために飛行機での旅行を禁止されたとしています。「非常に憤りを感じますし、自分が無力に思えます」とシンワリは言います。「リストから名を取り除いてもらう方法も、リストに載せられる理由も、誰も教えてくれません。リストに載っている人の生活は大きな影響を受けています」。本日は「憲法上の権利センター」(Center for Constitutional Rights)の上級専務弁護士のシャヤナ・カディダルにも話を聞きます。彼は原告4人の搭乗拒否リストからの除名と、同リストに載せられるまでの新たな法的仕組み確立を求めています。

    dailynews date: 
    2014/4/24(Thu)
    記事番号: 
    1
  • トムス・リバー: 小さな町が発がん性毒物を投棄する巨大企業に挑んだ話

    環境ジャーナリストのダン・フェイガンを招き、一般ノンフィクション部門でピューリッツァー賞を受賞したばかりの著書、Toms River: A Story of Science and Salvation (『トムス・リバー:科学と救済の物語』)について話を聞きます。この著書でフェイガンは、ニュージャージー州の小さい町が産業公害と桁外れの小児癌発症率にどうやって挑んで行ったかを書いています。彼らは訴訟を起こし、最終的には米国歴史上最も高額な一つとなった和解金を勝ち取りました。フェイガンは地域、州、連邦の政府機関が収集した環境や産業データを調査・分析しなかったことを指摘します「我々はあるパターンがあることを追求せず、分析もしません。それがこのすさまじい惨事を生んだのです」。そして「この国では、公衆衛生の監視がしっかり出来ていないため、多くの人々が亡くなっているのです」と言います。

    dailynews date: 
    2014/4/23(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 教育現場のジム・クロウ: 米国の学校で続く人種差別の最新レポート

    米国最高裁判所がミシガン州のアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)の禁止を支持しました。歴史的なブラウン対教育委員会判決から60年、アメリカの公立学校ではいまだに人種差別がまん延しています。本日はその状況を検証します。プロプブリカの最新の衝撃的な報道によると、学校での人種的統合は全面的に行われたことはなく、ここ数十年の間に状況は逆転した可能性があると伝えています。このレポートはアラバマ州タスカルーサの町の3世代にわたる同じ家族に焦点を当て、「今日の人種差別は60年前とは異なるかもしれないが、それが悪質なものであることに変わりはない。タスカルーサや他の地域でも、貧しい黒人やラテン系アメリカ人の生徒を排除し隔離しようとする傾向がある。今日タスカルーサでは、ほぼ3人に1人の黒人学生が、まるでブラウン対教育委員会判決がなかったかのような人種差別的学校に通っている」と結論づけています。本日はプロプブリカの調査報道記者ニコール・ハナ=ジョーンズに話を聞きますす。

    dailynews date: 
    2014/4/23(Wed)
    記事番号: 
    1
  • アースデイ特別番組:ドキュメンタリー『激しい緑の炎』が環境運動の世界的拡大を検証

    本日はアースデイの特別番組を放送します。衝撃的な新ドキュメンタリーA Fierce Green Fire: The Battle for a Living Planet(『激しい緑の炎:生きている惑星のための闘い』)の中で描かれている地球上の環境運動の歴史を見ていきます。ラブキャナル運河のコミュニティを汚染した大手化学薬品会社に挑むニューヨーク州の主婦たち、鯨を救おうとするグリーンピースの活動、アマゾンの熱帯雨林を保護しようとするチコ・メンデスやブラジルのゴムの木の樹液採取労働者たちによる闘いなど、同映画からの抜粋を放送します。また、アカデミー賞にノミネートされた、この映画の監督マーク・キッチェルからも話を聞きます。「我々は本当は環境運動についてのストーリーを伝えたかったのです。それがこの非常に難しいテーマへ人の心を引き付け、それを情熱的に伝える方法だと思ったのです。環境映画というのは大抵、どんなにいい作品でも環境的な失敗を描いています」と、キッチェルは言います。「この映画の中に出てくる人々は、非常に不利な状況の中で成功しています。そのことが、ある種の希望を我々に与えてくれると思います」。『激しい緑の炎』は4月22日、PBSの番組「アメリカン・マスターズ」で放送されます。

    dailynews date: 
    2014/4/22(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ルービン「ハリケーン」カーターが死去、76歳:冤罪のボクサー 無罪を勝ち取り活動家に

    有名なボクシング選手で冤罪救済活動家のルービン・「ハリケーン」・カーターが76歳で逝去しました。自らの潔白を証明するまでの19年間、殺人の罪で不当に刑務所に収容された後、人種的不公平の国際的シンボルとなりました。釈放後、カーターは、冤罪受刑者たちのための運動を推進しました。彼の身に起きた苦難は、1975年にリリースされたボブ・ディランの歌「ハリケーン」や数々の本、そして1999年のデンゼル・ワシントン主演の「ザ・ハリケーン」で紹介されています。本日は、カーターの共同被告人で、最後まで彼の面倒をみた親友ジョン・アーティスと、カーターの自叙伝Eye of the Hurricane: My Path from Darkness to Freedom(『ハリケーンの目:闇から自由への道』の共同著者でカーターの団体「イノセンス・インターナショナル」の広報部主任を務めるケン・クロンスキーに話を聞きます。また、1994年に行われたカーターの人生の苦難と勝利についてのスピーチの一部もお送りします。「彼は司法制度のゴリアテに立ち向かったダビデだ」と親友についてアーティスは語っています。

    dailynews date: 
    2014/4/21(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 独占:BPの惨事から4年 当時の監督庁担当官が「新たな流出事故」の危険性を警告

    BPのディープウォーターホライズン掘削基地爆発が起き、11人の作業員が死亡、2億ガロンの原油がメキシコ湾に流出してから4年、米環境保護局(EPA)は、米連邦政府との新規契約からBPを除外する措置を解除しました。本日の特集では、ディープウォーターホライズン爆発事故当時、内務省の鉱物資源管理部責任者だったエリザベス・バーンバウムに話を聞きます。事故直後、彼女は退職に追い込まれています。退職後初めてとなるインタビュー放送で、バーンバウムは、海底油田施設の爆発事故がまた起こる危険性があると忠告しています。また、生物多様性センターの専従弁護士ジャクリン・ロペスにも話をききます。

    dailynews date: 
    2014/4/21(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 「彼は私たちの歴史を取り戻してくれた」イサベル・アジェンデがガブリエル・ガルシア=マルケスを語る

    独占インタビューで、チリの小説家イサベル・アジェンデは、亡くなった作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの生涯と遺産を追悼します。文学史に残る傑作『百年の孤独』を朗読し、ガルシア=マルケスがラテンアメリカはもちろん全世界の思想家と作家に何世代にもわたり、いかに影響を与えたかを語ります。「巨匠中の巨匠でした。ある意味で、彼は読者を征服し、世界を征服しました。そして世界に向けて我々、ラテンアメリカ人とはなにものかを語った。彼の本の中で、私たちは鏡に映った自分を目にしたのです」。アジェンデは、『百年の孤独』を初めて読んだ時のこと、そしてそれがどんな影響を及ぼしたか、述べます。「まるで、誰かが私の物語を語っているようでした」。ガルシア=マルケスが自作について語るビデオもお届けし、番組の共同司会者フアン・ゴンザレスが『迷宮の将軍』を朗読します。

    dailynews date: 
    2014/4/18(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ガブリエル・ガルシア=マルケス 自作『百年の孤独』を語る

    20世紀最大の小説家で著述家の一人が亡くなりました。コロンビアの作家、ガブリエル・ガルシア=マルケスが17日、メキシコで逝去しました。享年87でした。スペイン語の本で、ガルシア=マルケスの本よりもたくさん売れているのは聖書だけと言われています。彼は、ラテンアメリカでは、愛情をこめて「ガボ」とも呼ばれていました。著書の『百年の孤独』は、魔術的リアリズムと呼ばれるジャンルの文学で、傑作のひとつと評価され、1982年にノーベル文学賞を受賞しました。スウェーデン・アカデミーは、同書を「幻想と現実が融合して豊かな想像の世界を構成し、南アメリカ大陸の暮らしと葛藤を映し出している」と述べました。この名作の執筆について彼自らが語った映像をお届けします。

    dailynews date: 
    2014/4/18(Fri)
    記事番号: 
    1

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