デイリーニュース

  • 米国とイスラエルに立ち向かう 国際刑事裁判所加盟は国を持たない占領下のパレスチナに正義をもたらすか

    パレスチナが国際刑事裁判所(ICC)への加盟申請を、他の十数件の国際条約への加盟申請とともに提出したため、米国とイスラエルが反発しています。パレスチナ自治政府は、イスラエル占領下のパレスチナ領における戦争犯罪で、イスラエル当局者を訴追したいと述べています。これに対する報復として、イスラエルはパレスチナ自治政府が職員給与や公共サービスの支払いに必要としている税収の送金を凍結しました。パレスチナ自治政府が国際刑事裁判所への加盟申請をする道を選んだのは、国連安全保障理事会において、2017年末を期限としたイスラエルの占領地からの撤退とパレスチナ国家の樹立を求めた決議案が、米国とイスラエルのロビー活動により否決されたことを受けたものです。本日は、米国のシンクタンク「政策研究所」の研究員で、Understanding the Palestinian-Israeli Conflict: A Primer(『パレスチナ・イスラエル紛争を理解する:入門編』)や『国連を支配するアメリカ─超大国がつくる世界秩序』の著者のフィリス・ベニスと、ウェブサイト「エレクトロニック・インティファーダ」の共同創設者でThe Battle for Justice in Palestine(『パレスチナでの正義の戦い』)の著者のアリ・アブニマーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/1/5(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ラッセル・ブランド 革命 格差拡大 薬物中毒 警察の軍事化 ノーム・チョムスキーを語る

    新春特別番組として、ラッセル・ブランドのインタビューをお届けします。ブランドは長年イギリスで最も人気のあるコメディアンの一人ですが、2014年にはイギリスの政治的左翼の代表的な発言者としても頭角を現しました。彼はこれまでに緊縮政策に反対する抗議行動に参加し、米国の「ウォール街を占拠せよ」抗議運動で演説し、ハッカー集団アノニマスと一緒にデモ行進を行ったりしてきました。ドラッグ中毒を克服した経験から、ブランドはイギリスの薬物法に対する批判でも主だった存在となっています。こうした批評活動をさらに広げた新著が出版されました。書名はRevolution(『革命』)です。

    dailynews date: 
    2015/1/2(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 独占:エクアドル大使館での避難生活が続くジュリアン・アサンジ 新著を語る

    本日の新春特別番組では、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジのデモクラシー・ナウ!独占インタビューをお届けします。2014年7月、エイミー・グッドマンはロンドンのエクアドル大使館で、政治亡命して3年目に入ったアサンジに話を聞きました。アサンジは、スウェーデンと米国の両方で捜査対象になっています。米国では、イラクとアフガニスタンの戦争に関する軍の機密文書と国務省の機密外交公電を大量に公表した件で、秘密大陪審がウィキリークスを調査しています。スウェーデンでは、性的不品行の告発に関する事情徴収のため、起訴されていないにもかかわらず指名手配されています。インタビューの中でアサンジは、新著When Google Met Wikileaks(『グーグル ウィキリークスと出逢う』)について語りました。同書はこの時点ではまだ発行前でしたが、9月に出版されました。

    dailynews date: 
    2015/1/2(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 刑務所に行くのは誰? マット・タイビ『分裂:貧富の格差時代の米国の不公正』を語る

    お正月の特別番組第二部では、2014年4月に行った、マット・タイビが自著The Divide: American Injustice in the Age of the Wealth Gap(『分裂:貧富の格差時代の米国の不公正』)を語るインタビューを放送します。同書は、金融危機が始まって以来、圧倒的多数のホワイトカラー犯罪者(知能犯罪者)が刑期を逃れる一方で、不平等な司法制度によって貧困者や有色人種が大量に投獄されている理由を問います。「他のすべての人々には法執行が信じれないくらい厳しいことを考えるとき、ホワイトカラー犯罪者に法的処置がされないことを考えると、さらに異様に思えます」と、タイビは言います。

    dailynews date: 
    2015/1/1(Thu)
    記事番号: 
    2
  • マット・タイビと銀行内部告発者 JPモーガン・チェースが経済を破壊した経緯を語る

    お正月の特別番組として、内部告発者アレイン・フライシュマンの、デモクラシー・ナウ! 独占インタビューを放送します。フライシュマンの助けによって、米司法省は、JPモーガン・チェース銀行に対し金融危機との関わりをめぐって米史上最大規模の罰金を課すことができました。先日、古巣のローリング・ストーン誌に戻ったばかりのマット・タイビにも話を聞きます。フライシュマンは彼女が目撃した、同行の住宅ローン業務の業務における「大掛かりな犯罪的な証券詐欺」の詳細を語ります。タイビの調査記事は"The $9 Billion Witness: Meet the woman JPMorgan Chase paid one of the largest fines in American history to keep from talking"(「90億ドルの証人:JPモーガン・チェースが米国史上最大の罰金を支払ってでも証言を阻止した女性とは?」)と題されています。

    dailynews date: 
    2015/1/1(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 史上最も暖かかった年末に「もう一つのノーベル賞」受賞者ビル・マッキベン地球温暖化への行動を呼びかける

    記録的な暖年となった2014年最後の放送は、気候活動家で作家のビル・マッキベンのスピーチです。マッキベンは2007年に温暖化対策を要求する行動集 団「350.org」を共同設立し、地球温暖化 への対策を怠ることの危険性を警告し続けてきました。彼は最近、「350.org」の日常業務の指導的役割から離れる意向を表明しました。とはいえ、上級 顧問となって理事会にはとどまり続け、今までの仕事の90%程度は変わらないと本人は述べています。マッキベンは今月初め スウェーデンのストックホルムで、「もう一つのノーベル賞」として知らるライト・ライブリフッド賞を受賞しました。本日はその演説の抜粋して放送します。

    dailynews date: 
    2014/12/31(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 教皇の伝記著者 フランシスコが花形外交官・改革提唱者となった過程を語る

    教皇フランシスコは今年、花形外交官のような活躍を見せました。キューバと米国の関係改善に決定的な役割を演じ、両国の大統領から名指しで謝意を表明さ れたり、12月にはグアンタナモ米軍基地の捕虜収容所の閉鎖という、米国がもう一つの外交上のハードルを越えるためにも援助の手を差しのべました。教皇は、国際的な人脈を通じて人道的な解決法を見つけるために手を貸したと報じられています。教皇フランシスコについての新しい伝 記The Great Reformer: Francis and the Making of a Radical Pope(『偉大な改革者: 急進的教皇フランシスコの誕生までの道のり』)の著者オースティン・アイバリーと共に、教皇の達成した数々の変革をおさらいします。女性の地位の問題につ いては、教皇は女性司祭の叙任を認めるところまではいかないまでも「より重要で広範な参加の機会を提供する」ようカトリック教会に呼びかけています。また、 ラテンアメリカの「解放の神学」は数十年にわたって社会主義的な傾向があるとしてバチカンから攻撃されてきましたが、フランシスコ教皇は近年その重要性を 認める方向に動いています。

    dailynews date: 
    2014/12/31(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 教皇フランシスコ「人類の強欲に搾取された」地球の温暖化と資本主義への対応を呼びかけ

    教皇フランシスコは、歴史に残る気候変動について世界の12億人のカトリック教徒に行動を促す包括的な教皇回勅(encyclical)を準備中です。この文書は世界中の5千人のカトリック司教と40万人の聖職者に送られ、それが教区民に配布されます。世界中のカトリック教徒の人数だけを考えても、気候変動に関する法王の高らかな呼びかけは、最大の環境グループの呼びかけよりも多くの人々のもとへ届くことになります。「この文書は、気候変動は現実の脅威だという科学者のコンセンサスを支持し、森林や自然環境の破壊を、教皇フランシスコが批判し続けてきた特定の経済モデルと関連付けています」と、オースティン・アーベリンは言います。オースティンは新しい伝記The Great Reformer: Francis and the Making of a Radical Pope(『偉大な改革者: 急進的教皇フランシスコの誕生までの道のり』)の著者です。教皇は来年、国際連合総会で演説する予定で、またパリで開催される国連気候サミットを支援するため、世界の主要宗教のサミットを開催する予定です。

    dailynews date: 
    2014/12/31(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 米国はシリアで米国人の人質を見捨てたのか? ピーター・カッシグ釈放をめぐる秘密交渉の裏側

    番組では米国が海外での自国民の人質解放に失敗している問題について検証していますが、その問題について米国人援助活動家のピーター・カッシグを解放するための極秘交渉に直接関わった弁護士スタンリー・コーエンに話を聞きます。コーエンは、米政府はシリアの「イスラム国」(ISIS)によって11月にカッシグが斬首されるのを防ぐ機会を逃したと主張しています。コーエンは過去にハマス、ヒズボラ、オサマ・ビン・ラディンの義理の息子らの代理を務め、いろいろと取りざたされている弁護士ですが、彼は、結果的には成功しなかったカッシグ釈放のために、自分が持つ幅広い人脈を活用しました。コーエンはFBIの後ろ盾で中東に飛び、アルカイダとISISにつながった人物たちとの交渉の指揮を執りました。しかし、この交渉で中心的役割を果たしていた指導者的聖職者をヨルダンが逮捕し、米国が介入を拒否した時点で、この計画は崩壊しました。カッシグはその直後に殺害されました。「米国は決定しました。その決定が政府のものだったのか、国務省のものだったのか私にはわかりませんが、彼らはカッシグ氏を犠牲にすることに決めたのです。なぜなら、理由が何であるにせよ、ヨルダン政府が彼が釈放されることを望まなかったからです」と、コーエンは言います。

    dailynews date: 
    2014/12/30(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 米国人の人質は殺害される一方、他国籍者は釈放:米国の人質政策は米国民の命を犠牲にしているのか?

    2014年は欧米のジャーナリストや援助活動家たちが「イスラム国」(ISIS)によって斬首される残酷な映像がテレビで放送されましたが、そんななか人質の命を救えた機会を邪魔したのかもしれない米国の人質事件対処の政策に変更を求める声が上がっています。ジャーナリストのジェームズ・フォーリーとスティーブン・ソトロフ、援助活動家のピーター・カッシグは全員、シリアでISISに誘拐された後で斬首されました。フォトジャーナリストのルーク・サマーズは12月、米国がイエメンで展開し失敗に終わった救出作戦中に殺害されました。こうした人質の家族らは、身代金の支払いを含む、捕獲者との交渉を拒否する米政府の政策を批判しています。一方、シリアでISISに誘拐された、少なくとも15人の人質は釈放されました。それは人質の出身国の政府(一国を除きすべてヨーロッパの政府)が、交渉をおこない彼らの釈放のために数百万ドルを支払ったからです。それに引き換え、米国は捕獲者との交渉や身代金支払いを拒否するだけでなく、人質の家族らが独自にそうしようとするなら起訴すると家族らを脅しました。3人のゲストによる討論を放送します。

    dailynews date: 
    2014/12/30(Tue)
    記事番号: 
    1

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