デイリーニュース

  • ナイジェリア虐殺の証拠が明らかになるにつれ ボコ・ハラムと軍との共謀が疑われる

    衛星画像と生存者の証言から、ナイジェリア北部での、アムネスティ・インターナショナルが「壊滅的な破壊」と呼ぶ、大虐殺の証拠が明らかになっています。1月初めのボコ・ハラム武装勢力によるバガと周辺地域への襲撃による死者は数百人に及ぶとみられています。隣接する2つの村を事件の前後に撮影した衛星画像から、数千戸の建物が被害を受けたり破壊されたことがみてとれます。ナイジェリア軍は150人が死亡と発表していますが、実際には2000人にのぼる可能性もあります。ボコ・ハラムには週末に起きた爆弾をゆわえつけられた少女たちによる自爆攻撃の嫌疑もかかっています。ボコ・ハラムが270人あまりの女子の学童を誘拐し、ハッシュタグ「#BringOurGirlsHome」が世界の注目を集めてから9ヵ月がたちましたが、大半の少女たちの行方はいまも知れません。ボコ・ハラムの勃興について3人のゲストの座談会をお届けします。アドテイ・アクウェイは、アムネスティ・インターナショナルUSAの対政府交渉の代表です。ロナ・ペリガルは、ヒューマンライツ・ウォッチ アフリカ部門の副局長です。ホレイス・キャンベルは、シラキューズ大学のアフリカン・アメリカン研究と政治学の教授です。

    dailynews date: 
    2015/1/16(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ローマ教皇の気候行動への訴えでよみがえる「コモンズ」の概念 経済と社会を再考

    ローマ教皇フランシスコのフィリピン訪問続報です。フィリピンは地球温暖化の影響を最も強く受けている国です。バチカンはまもなく、気候変動に関する包括的な教義を史上初めて出すとみられていますが、今回の訪問はそれに先駆けて行われました。教皇は最近、「地球温暖化は人間の強欲と強奪が引き起こしたものだ」と繰り返し発言しています。番組のゲストは、アメリカ誌のコラムニスト、ネイサン・シュナイダーです。アメリカ誌は、イエズス会が全国的に発行しているカトリック週刊誌で、シュナイダーは同誌でカトリック教徒の気候変動への取組みの報道を担当しています。「(コモンズの概念)は、経済に関するもう一つの考え方を示すもので、カトリックの教えの中に伝統的にあったものです。教皇フランシスコは環境や創造について語っていますが、これは彼が発明したものではなく、現代の危機に対する彼の反応です。この考え方はずっと昔、聖書や創世記にまで遡ります」とシュナイダーは語っています。シュナイダーの最近記事は、「グローバルなカトリック教徒による気候運動、手遅れになる前に(A Global Catholic Climate Movement,None Too Soon)」です。

    dailynews date: 
    2015/1/16(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 「人間による自然への平手打ち」 フィリピン訪問中のローマ教皇 気候変動への行動を訴える

    数週間前、ローマ教皇フランシスコは世界各地の12億人のカトリック教徒に気候変動に対して行動を起こすよう訴えました。現在、教皇はフィリピンを訪問中で、同国に壊滅的な被害をもたらした台風の被災者に会見する予定です。フィリピンは1億人の人口の8割がカトリック教徒であるアジア最大のキリスト教国です。教皇は17日にタクロバン市に向かい、台風「ハイエン」(フィリピン名は、「ヨランダ」)の被災者たちと昼食を共にします。マニラからフィリピンの気候変動事務官ナデレブ・”イェブ”・サニョに話を聞きます。サニョは、最近まで国連気候変動会議でフィリピンの気候変動交渉官として活躍し、気候変動とフィリピンに壊滅的な被害をもたらした台風とのつながりを指摘しました。サニョは、教皇をエスコートするエコボランティア自転車グループの代表でもあります。このグループは、教皇が通過する沿道の清掃を監視し、カトリック教会の浪費ゼロ政策実施の徹底をはかります。

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    2015/1/16(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 海上の女たち:海上診療所開設で中絶禁止に挑む オランダ人医師にインタビュー

    新たな連邦議会と米各地の地方議会の共和党議員らが、新たな中絶規制に向け動こうとしている中、世界中の中絶を違法とする国々に、安全な中絶医療を提供してきたオランダ人医師の物語を見ていきます。新しいドキュメンタリー映画、Vessel(『船』)は、「海上の女たち」(Women on Waves)の創設者レベッカ・ゴムパーツ博士を追っています。彼女は船を仕立て、各国の法律が適用されない国際水域上で中絶医療の提供を始めた人物です。ゴムパーツは後に、流産を促す薬の入手と、安全な服用を助けるオンライン支援サービス「インターネット上の女たち」(Women on Web)も創設しました。ゴムパーツと、同ドキュメンタリーを監督したダイアナ・ウィッテンに話を聞きます。

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    2015/1/15(Thu)
    記事番号: 
    2
  • グアンタナモ収容所での「自殺」は偽装された殺人? 米軍軍曹が死と同拘置所のCIA極秘施設について明かす

    今月13周年を迎えるグアンタナモ湾の米軍収容所を巡る大きな謎の一つ、囚人3人が亡くなった2006年6月9日の夜何が起ったのかについて見ていきます。米国防総省は、ヤセル・タラル・アル=ザハラニ、サラー・アハメド・アル=サラミ、マニ・シャマン・アル=ウテイビの3人全員が自殺したと発表しました。しかし実際は、彼らは同収容所のCIA極秘施設で拷問され死亡しだのでしょうか? 当番組独占放送として、グアンタナモ基地の2等軍曹で、新著Murder at Camp Delta: A Staff Sergeant’s Pursuit of the Truth About Guantánamo Bay(『キャンプ・デルタでの殺人――グアンタナモ湾の真実を追った2等軍曹』)を執筆したジョーゼフ・ヒックマンにインタビューを行います。先日、新報告書Guantánamo: America’s Battle Lab(「グアンタナモ――米国の戦闘実験室」)を発表したばかりの、シートン・ホール大学法学部政策研究センター(Seton Hall University School of Law’s Center for Policy and Research)理事長マーク・デンボー教授にも話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/1/15(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 独占:「エコテロリスト」の10年早い釈放 連邦政府、密告者の役割を示す証拠を隠す

    次はデモクラシー・ナウ!の独占インタービューです。10年早く釈放された環境活動家のエリック・マクディビットに話を聞きます。この釈放は、マクディビットが恋に落ちたFBI密告者が彼を罠にかけたという重要な証拠を公開せず保留していたことを、連邦検察官が認めたため、判事が命令したものです。 2008年マクディビットは、ニンバスダム湖を含むカリフォルニアのいくつかの場所へ爆弾を仕掛ける陰謀を企てたとして懲役19年を宣告されました。弁護士によれば、マクディビットは「アナ」と名乗る十代の密告者によって罠にかけられたと言うことです。彼女はマクディビットに食事、住居、そして爆弾を作る説明書などを提供して、違法な行動を行うよう圧力をかけました。8日に成立した和解の一部として、連邦検察官は事件の重要な証拠を隠蔽したことを認めました。それらの証拠には、FBIが密告者に「うそ発見器」でのテストを受けるよう要請した書類も含まれていました。検察側の重要証人についての証拠は、裁判の後、彼の支持者が情報公開法による情報開示を要請し入手した無数の文献の中で見つかりました。サクラメントから彼の釈放後初のインタビューをお届けします。彼のパートナーであり「サクラメント囚人サポート」のメンバーであるジェニー・エスキベルとマクディビットの弁護士のベン・ローゼンフェルドにも話を聞きます。

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    2015/1/14(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 誘拐された米国ジャーナリスト、オースティン・タイスの両親 息子をシリアから解放する苦闘を語る

    シリア戦争を報道していた米国ジャーナリストのオースティン・タイスが現地滞在中に失踪してから2年半近くが経ちます。タイスは失踪当時、紛争が悪化するシリアで状況を報道できる数少ない外国人ジャーナリストの一人でした。彼は戦闘地から徹底的な戦況報告を伝えるため、シリア国内を広範囲に移動しました。昨年、二人のジャーナリスト、ジェームズ・フォーリーとスティーブン・ソトロフをが、自称イスラム国の戦闘員に斬首されたため、タイスはシリアで拘束されている唯一の米国人ジャーナリストとなりました。シリアはジャーナリストにとって世界で最も危険な国とされ、2011年3月に紛争が始まってから130人近くの報道・情報提供者達が殺されています。タイスの両親、デボラとマーク・タイス夫妻に、息子の釈放について今も続く取り組みを話してもらいます。タイスの釈放のため国民意識を高める活動を開始した「国境なき記者団」の米国のディレクター、デルフィン・アルガンドにも話を聞きます。

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    2015/1/14(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ニューヨーク市長への対立姿勢を強める警官労組リーダー 労組内部で反対派に直面

    ビル・デブラシオ市長に対する組織的な反抗活動を指揮した後、NY最大の警官労働組合の代表であるパトリック・リンチは、警察内部で自らへの対抗勢力に直面しています。リンチは、2人の警官が銃を持った男に射殺された「責任はデブラシオにある」と非難し、その後2週間にわたり、ニューヨーク市警による逮捕と召喚の数を低下させるという抗議活動の先頭に立ちました。しかし、今年6月に行われる パトロール警察官相互援助組合(Patrolmen’s Benevolent Association)の代表を決める選挙では、彼と意見を異にする警官たちが対立候補を立てる模様です。デモクラシー・ナウ!の共同司会者でニューヨーク・デイリー・ニュースのコラムニストのフアン・ゴンザレスがこの反抗について話します。このような動きが出てきたのは、近年ではNY市警の大多数が有色人種となり、人口動態が変わりつつあることに起因すると彼は言います。

    dailynews date: 
    2015/1/14(Wed)
    記事番号: 
    1
  • ナイジェリアでの大虐殺:ボコ・ハラムによる史上最悪の襲撃で最大2000人が死亡

    世界がパリのシャルリー・エブド紙での虐殺に注目している一方、ナイジェリアでは大規模な残虐行為が明らかになりました。イスラム武装集団ボコ・ハラムは1月3日、北部の町バガとその周辺地域を襲撃しました。その後数日にわたって、数百人、あるいは数千人の市民が殺害されました。茂みの中へ追い込まれた住民らは射殺され、また他の者は泳いでチャド湖を渡ろうとして溺れたと報じられています。多くの住居が燃え尽き、街頭には死体がばら撒かれました。死者は500人から最大2000人と推定されています。また、約3万人が行き場を失いました。アムネスティ・インターナショナルは今回のバガへの襲撃は、6年間にわたるボコ・ハラムの反乱のなかでも、もっとも破壊的な行為かもしれないと言っています。ボコ・ハラムは、ナイジェリア北部でのイスラム国家樹立を目指して絶え間ない暴力行為を行っています。アムネスティ・インターナショナルUSAの政治関係代表であるアドティ・アクウェイから話を聞きます。

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    2015/1/13(Tue)
    記事番号: 
    4
  • 国境なき記者団が語るパリの虐殺事件後の現場とシャルリー事件後の報道の自由

    国境なき記者団は、シャルリー・エブド紙での虐殺をめぐる1月11日の行進に、「加害者たちが参加していた」という言ってこき下ろしています。同団体は、エジプトやロシア、トルコ、アラブ首長国連邦といった「ジャーナリストやブロガーが組織的に迫害されている国の指導者たちが参加していることに驚愕した」と言います。サウジアラビアは他のアラブやイスラム諸国と共に攻撃の非難に参加しましたが、それと同時に、投獄されたブロガー、ライフ・バダウィへの公開むち打ち刑に対する世界的抗議に直面しています。バダウィは1月9日、保守的な同王国で言論の自由に徹した進歩的なウェブサイトを運営したことに対する刑罰の一環として、1000回のむち打ち刑のうちの最初の50回を受けました。ソーシャルネットワーク上で共有された1つの風刺画では、むちで打たれている1本の鉛筆が描かれています。アムネスティ・インターナショナルは、バダウィは討論のためのオンライン・フォーラムを開設したことで罰せられている政治犯だと見なしています。国境なき記者団から2人のゲストに話を聞きます。1月11日のデモに参加し、シャルリー・エブドへの襲撃が起こった直後に現場にいたプログラム・ディレタクターのルシー・モリリオンと、国境なき記者団の米国代表デルフィン・ハルガンドです。

    dailynews date: 
    2015/1/13(Tue)
    記事番号: 
    3

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