デイリーニュース

  • フアン・ゴンザレス:NY市の緊急電話システム総点検 でたらめな運営で10億ドル近い予算オーバー

    ニューヨーク・デイリーニュース紙の一面記事で、デモクラシー・ナウ!の共同司会者フアン・ゴンザレスは、ニューヨーク市が実施している911緊急電話通報システム(警察・救急・消防)の総点検が数々のトラブルにみまわれていることを明らかにしました。ニューヨーク市調査局は、マイケル・ブルームバーグ前市長の時代のシステム改良計画の乱脈ぶりをつきとめました。幾重にも重なる説明がつかない民間コンサルタントや納入業者を参入させたため、事業計画は予定より10年以上も遅れ、10億ドル近い予算超過となっています。

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    2015/2/6(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ワクチン戦争の内側:麻疹流行で 自閉症 親の選択権 公衆衛生を巡る議論再燃

    連邦政府は現在、14州で100人以上が麻疹(はしか)を発症していると発表しました。公衆衛生当局者は、発生がカリフォルニア州に集中している今回の流行は2014年12月に感染者がアナハイムのディズニーランドを訪れたことから始まっていると見ています。近年、ワクチンと自閉症の関連性を疑い、子どもに予防接種を受けさせない親が増えています。1998年に権威ある医学専門誌『ランセット』(Lancet)誌がそのような関連性を明らかにする研究を掲載しましたが、この研究は後に撤回され、信頼性が低いものとの認識が広まりました。米疾病対策センター(CDC)によれば、米国の子どもの12人に1人は麻疹、おたふく風邪、風疹(MMR)ワクチンの第一回接種を推奨年齢のときに受けていません。共和党から大統領選に出馬すると見られている何人かがこの論争で発言しています。ケンタッキー州選出の上院議員で眼科医でもあるランド・ポールは、ワクチンが原因で「精神疾患」を発症した例を数件耳にしたことがあると発言しました。ニュージャージー州知事クリス・クリスティは、子どもに予防接種を受けさせるかどうかは「親に選択権がある」と言っています。

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    2015/2/5(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ヨハン・ハリ: 薬物への戦争と薬物中毒について教えられた知識は全て間違い

    オバマ大統領の新年度予算には連邦政府の薬物統制プログラムに276億ドルが組込まれています。本日はイギリス人ジャーナリストのヨハン・ハリと、1世紀にわたり戦ったにも関わらず失敗続きの「薬物への戦争」と、我々が知る薬物中毒の認識が間違いであることについて話します。ハリは彼の新著Chasing the Scream: The First and Last Days of the War of Drugs(『悲鳴を追いかけて:薬物戦争の初期と末期』)のリサーチのため、過去4年間にわたり米国、メキシコ、カナダ、ウルグアイ、ポルトガルを旅しました。米国政府のビリー・ホリデーに対する迫害から、ヘロイン中毒流行へのバンクーバー政府の成功例、そしてすべての薬物を完全に非犯罪化するというポルトガルの実験など、彼の調査結果はあなたを驚かすことでしょう。

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    2015/2/4(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ディーン・ベーカー: ギリシャの新左翼政権がドイツ主導の緊縮政策に挑んだのは「非常に賢い」

    経済学者ディーン・ベーカーが、先月大勝利を収めたギリシャの左翼政党スィリザについて検討します。今回の勝利は、海外の融資者たちが要求した大幅な歳出削減政策を反転させることを公約した、反緊縮政党のヨーロッパにおける最初の勝利です。ベーカーは新政権の最初の行動を称賛しますが、ギリシャには欧州連合脱退という「退出オプション」が必要だと警告します。

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    2015/2/4(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「思慮なき緊縮政策」の終焉: オバマ 歳出プログラムへの財源として新予算に富裕層への課税を提案

    オバマ大統領は次期議会に提出予定の4兆ドル超の予算を公表しました。これには教育制度と倒壊寸前のインフラ整備への資金として富裕層と企業への増税、そして貧困層と中流階級への減税が含まれています。また海外での収益を隠し推定2兆ドルの税金を免れている企業には、その海外収益に対して14パーセントの税を課すとしていますが、これは米国内での利益にかかる35パーセントの税と比べるとその半分以下です。オバマの予算案は高額な処方薬にも焦点をあて、食品の安全を規制する新しい政府機関を提案し、中米からの移民抑制のために10億ドルを支出します。軍事費は4.5パーセント増加し、その中には5,340億ドルの国防総省の基本予算に加えて、シリア、イラクとアフガニスタン関与のための510億ドルが含まれます。国土安全保障省での記者会見で、オバマ大統領は、「シークエストレーション」と呼ばれる予算配分の包括的な引き下げは、軍隊に悪影響を与えると述べました。本日は経済政策研究センターの共同所長であり、Getting Back to Full Employment: A Better Bargain for Working People(『完全雇用に戻ること:労働者階級にとってベターな政策』)の著者である経済学者ディーン・ベーカーに話を聞きます。

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    2015/2/4(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 新たなアラブの冷戦:中東と北アフリカ全域で米国の政策が広める衝突と混乱

    米国がウクライナへの軍事援助の大規模な拡大を検討する中、北アフリカと中東の全域で、米国の政策がいかに衝突を広げているかを検証します。リビアは現在、2つの異なる政府によって統治されており、国連は進行中の統一協議が失敗すれば「完全な無秩序」になると警告しています。エジプトにおける米国支援の政権は政敵への弾圧を続け、最近の抗議者らの殺害は2014年6月にアブドルファッターフ・アッ=シーシー大将が大統領になって以来最悪となっています。2015年1月のイラクは、過去数年で最悪の死者数を出しました。その一方で、辞任を表明した米国防長官チャック・ヘーゲルは、米国は「イスラム国」(ISIS)に対する進行中の軍事作戦のために非戦闘地上部隊を派遣する必要があるかもしれないと述べました。現在世界最悪の人道的危機にあるシリアでは、米国はバッシャール・アル=アサド大統領の退陣要求を撤回しました。レバノンでは2015年1月最終週、ヒズボラとイスラエルが2006年の戦闘以来最悪の衝突の一つで交戦しました。この事件の数日前にワシントンポスト紙は、米中央情報局(CIA)とイスラエルの同等組織である対外特務機関モサドがヒズボラの指導者を2008年2月に暗殺したと報じました。現在イランをめぐる議論はオバマ大統領とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相との関係にこれまでで最悪の状況をもたらしています。

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    2015/2/3(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ウクライナは欧米とロシアの代理戦争か? 戦闘が拡大する中、米国がウクライナへの武器供与を検討

    国連は、2014年2月のウクライナのビクトル・ヤヌコービッチ元大統領追放後にウクライナ東部で始まった戦闘における同年4月以来の死者数を5300人超に引き上げました。それに加え、150万人以上が住む場所をなくしています。戦闘が激化する中、オバマ政権は、ロシアが後ろ盾となっている反政府勢力と対峙しているウクライナ軍に直接武器を供与することを現在検討しています。米政府はすでに殺傷力のない軍装備品をウクライナに供給していますが、政府高官の間では、ライフルから対戦車兵器までの武器を送ることに意見が傾いていると報じられています。ウクライナで米国と欧州の同盟国が果たしている役割をふまえて、元ソビエト連邦指導者のミハイル・ゴルバチョフは、西側諸国がロシアを新たな冷戦に引きずり込んだと非難しました。ニューヨーク大学とプリンストン大学のロシア研究と政治学の名誉教授であるスティーブン・コーエンに話を聞きます。

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    2015/2/3(Tue)
    記事番号: 
    1
  • デイブ・ザイリンがNFL今シーズンの悪いニュースを振り返る:ドメスティック・バイオレンス、相次いだ脳しんとう、スーパーボウルでのシーホークスの失態

    アメリカのナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の波乱の2014-2015シーズンは1日、ニュー・イングランド・ペイトリオッツがスーパーボウルでシアトル・シーホークスに劇的な勝利を収め、終わりを迎えました。特にドメスティック・バイオレンスに対する対処の悪さなどをめぐり、NFLに対して注がれる視線が厳しさを増す中で、1日の試合は今シーズンを締めくくりました。ロジャー・グッデルのコミッショナー任期中、ドメスティック・バイオレンスの疑いをかけられた選手の半数以上が、リーグからの処分を受けませんでした。NFLは選手の安全、特に脳しんとうについての対処に関しても非難を受けています。今も記録的な数のファンが集まっている一方で、今では10人中4人の親が自分の子どもたちにフットボールをさせることをためらうと述べています。本日は、ネイション誌のスポーツ編集者でシリウスXMラジオのエッジ・オブ・スポーツ・ラジオのホストを務めるデイブ・ザイリンに話を聞きます。また、物議をかもしているNFLの話題の他に、スーパーボウル終了間際にシーホークスがスターRBのマーショーン・リンチにボールを託さず、敗北の原因となったリスキーなプレイを選んだ出来事についても話します。

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    2015/2/2(Mon)
    記事番号: 
    3
  • エジプトが拘束中のアルジャジーラ記者3人のうち1人を釈放 世界中で起きるジャーナリストへの暴力

    アルジャジーラのジャーナリストのピーター・グレステがエジプトの刑務所から400日ぶりに釈放されました。グレステとアルジャジーラの同僚2人、モハメッド・ファハミとバハール・モハメドはテロの罪で有罪判決を受けましたが、でっち上げだとして抗議の声が広がっていました。グレステは1日、釈放後にキプロスへ渡りましたが、ファハミとモハメドはいまだ拘禁されています。「私たちはこの知らせを聞いてほっとしました」と国境なき記者団の米国代表のデルフィン・ハルガンドはグレステの釈放について語り、「だがわれわれは偽の罪でエジプトで拘禁されている全ての記者が釈放されるよう活動を続ける必要がある」と述べています。ハルガンドは、フランスやイラクで起きたジャーナリスト襲撃事件や、昨年シリアで拉致された日本人記者後藤健二さんの「イスラム国」による惨殺など、2015年1月に世界中のジャーナリストたちに向けられた暴力についても話しました。後藤さん殺害の動画はこの週末に出現しました。

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    2015/2/2(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ギリシャ急進左派連合 歴史的勝利受けて「悪質」緊縮策への反対方針を推進

    ギリシャで歴史的な勝利を収めた急進左派連合(SYRIZA)の財相が、反緊縮策の方針を推進する欧州歴訪を始めました。ギリシャ政府が巨額の債務の再交渉と国際的な金融支援策の見直しを求める中、エコノミストだったヤニス・バルファキス財相は「抜本的な」変化を約束しました。ギリシャのアレクシス・チプラス首相は、ギリシャが債権者と合意に達することを確信していると話しています。本日は、2012年に行われたバルファキス財相へのインタビューの一部をお送りし、ニューヨーク市立大学の社会学教授でRemaking Scarcity: From Capitalist Inefficiency to Economic Democracy(『希少性の再構築:資本主義の非効率性から経済の民主主義まで』)の著者であるコスタス・パナヨタキスに話を聞きます。パナヨタキスはSYRIZAによる歴史的な政権獲得と、ギリシャ経済の再建に向けてSYRIZAが直面している課題について説明します。

    dailynews date: 
    2015/2/2(Mon)
    記事番号: 
    1

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