ペルーのリマで開かれた気候変動枠組条約(COP20)は今週末、30時間以上の延長協議の結果、気候変動に関する合意文書を採択しました。気候変動対策への国際合意に向けた基礎となる新たな合意文書に、約200か国の交渉担当者が合意しました。支持者らは、全ての参加国が温室効果ガス排出量削減で合意に至ったのは今回が初めてだと話しています。最終草案には、全ての国が地球温暖化対策に「共通だがそれぞれ異なった責任」を持つと記載されています。リマでの協議結果に最も不満のある国々は、気候変動による被害からの復興にすでに苦闘している貧困国です。本日は3大陸からゲストをお呼びします。ペルーからは英ガーディアン紙の米国環境特派員のスザンヌ・ゴールデンバーグ、ロンドンからはフレンズ・オブ・ジ・アース(FoE)国際気候部長アサド・レーマン、そしてニューデリーからビジネス・スタンダードの共同編集者ナイチン・セティが討議に参加します。
http://www.democracynow.org/2014/12/15/emissions_cutting_deal_reached_at...
13日に行われた警察による殺害や人種によるプロファイリングに対する全国的な行動の一環として、ニューヨークの街頭では、何万人もの人々が参加した「ミリオンズ・マーチ」が行われました。このデモは、ファーガソン事件以後最大の抗議行動となり、大陪審がエリック・ガーナーを殺害した警官を不起訴処分にしてからニューヨークで毎日のように行われていた抗議活動で最大規模となりました。ワシントン広場に集結した大勢の人たちは数ブロックに及ぶ長さにふくれあがり、アップタウンへと行進した後、方向転換をしてダウンタウンの警察署前まで行進しました。デモクラシー・ナウ!のアーロン・マテとサマンサ・リデルが街頭でデモ参加者らとこのデモを実現させた若い黒人の組織者に話を聞きました。
http://www.democracynow.org/2014/12/15/black_youth_organized_millions_ma...
4か月前にマイケル・ブラウン殺害で全国的な抗議運動が始まって以来最大の抗議デモの日となった13日、全米各地で 何万人もの人が抗議デモに参加しました。オークランドからニューヨークにかけ、デモ参加者らは武器を持っていなかったアフリカ系アメリカ人を殺害した警官の起訴と、警察活動や刑事司法の大幅改革を求めました。ワシントンD.C.のホワイトハウスでは、殺害されたアフリカ系アメリカ人の遺族らがデモ行進を先導しました。1万人以上が参加しました。本日は、マイケル・ブラウンの両親であるマイケル・ブラン・シニアとレズリー・マクスパデン、エリック・ガーナーの母親のグウェン・カー、タミル・ライスの母親のサマリア・ライス、ジョン・クロフォード3世の父親のジョン・クロフォード・ジュニア、アカイ・ガーリーのパートナーのキンバリー・バリンガー、アマドゥ・ディアロの母親のカディアトゥ・ディアロに話を聞きます。
http://www.democracynow.org/2014/12/15/why_are_our_sons_gunned_down
リマでの国連気候変動会議は、正式交渉の終了まで余すところ数時間になりました。1週間にわたる報道の締めくくりです。「貧困国はすでに現実的な影響を被っています。彼らが身を守るためにとる対策に必要な資金を先進国が提供しなければ、世界中で貧しい人々が対処のすべもないまま飢餓に直面し、いっそうの貧困に落ち込みます。」と、オックスファム事務局長のウィニー・ビャニーマは述べます。「でも気候変動危機を引き起こしたのはこの人たちでははありません。彼等には気候変動の問題を自力で解決する手段もありません。ですから、これは、正義と人権の問題なのです」。フレンズ・オブ・ジ・アース(FOE)インターナショナルの気候正義とエネルギー担当コーディネーターのディプチ・バートネイガーにも話を聞きます。この団体はCOP20でのダイインの計画を支援し、交渉中のグローバルな合意で無視されている人々に関心を向けるよう呼びかけました。
http://www.democracynow.org/2014/12/12/activists_climate_talks_have_done...
米国商工会議所は、キーストーンXLパイプラインの敷設が25万人の雇用を生むと主張していますが、労働研究者たちは、この雇用予想は大きくゆがめられていると主張します。コーネル大学のグローバル労働研究所(Global Labor Institute)創設者所長のショーン・スウィーニーと米国合同輸送組合の副総裁ブルース・ハミルトンに話を聞きます。
http://www.democracynow.org/2014/12/12/pipe_dreams_labor_researchers_say...
史上初めて、国連気候変動会議に出席した代表たちが化石燃料を2050年までに全廃することについて話し合っています。これは化石燃料抽出から利益を得ているエネルギー産業との最終対決を仕掛けることになります。350.orgのジェイミー・ヘンに、国連会議の状況、投資撤退運動の世界的高まり、12月8日からの週に『コルベール・レポート』でオバマ大統領が行った発言がキーストーンXLに疑問を投げかけていることなどについて聞きます。
画像クレジット:Flickr.com/James Ennis
http://www.democracynow.org/2014/12/12/as_fossil_fuel_divestment_movemen...
環境団体サステインUS (SustainUS)の若手活動家アリサ・ジョンソン=カーツに、国連気候変動会議が抗議者たちにバナーとスローガンを事前に提出し承認を得ることを義務づける規則について聞きます。ジョンソン=カーツによると、この規制は政府高官やプロジェクトなど特定の名前に触れることを禁じています。「私たちが提出しようとしたバナーには、矢印の一方にキーストーンXLの名が、もう一方に生存可能な未来という言葉が書かれていましたが、受け取りを拒否されてしまいました」とジョンソン=カーツは言います。市民団体は会議場内の出来事からますます隔離されています。「そのくせ、会議にやって来る化石燃料企業にはほとんど何の制約も課されていないのです」と、番組ゲストのジェイミー・ヘンはコメントしています。ヘンは、気候団体350.orgの共同設立者でコミュニケーション責任者です。
http://www.democracynow.org/2014/12/12/silencing_dissent_un_bars_climate...
12月11日気候変動に対処する行動を情熱的に訴えたジョン・ケリー米国務長官は、国連気候変動会議に出席した米政府代表としては、2009年のコペンハーゲン会議にオバマ大統領が出席して以来、最高位の高官です。ケリー長官は30分にわたる演説を行いましたが、その中で、多くの人々が懸念しているキーストーンXLタールサンド石油パイプライン建設計画の申請についてまったく触れませんでした。ケリー長官はこの予算額80億ドルのパイプライン計画の承認に関し、オバマ大統領に最終的な進言をする立場にあります。エイミー・グッドマンはケリー長官の演説に出席していたアル・ゴア元米副大統領に、なぜオバマ氏にキーストーンXL計画の申請却下を望むのかを質問しました。グッドマンはケリー長官と米国の気候交渉官トップのトッド・スターンにも同じ問いを投げましたが、二人とも返答を拒否しました。
http://www.democracynow.org/2014/12/12/former_vp_al_gore_urges_obama
ペルーのリマで開催中の国連気候変動会議は、会議日程の最終日に入りました。排出削減量および世界最大の汚染国が貧困国の気候変動対策をどれほど支援すべきかをめぐる富裕国と途上国の間の深い溝は埋まっていません。11日、ジョン・ケリー米国務長官はリマに飛び、2015年パリで意欲的な取り決めが成立するよう、すべての国に努力を促す熱のこもった訴えを行いました。「惨事に導く進路」を反転させるための時間はなくなりつつあるとケリーは述べました。
http://www.democracynow.org/2014/12/12/we_are_on_a_course_leading
国連気候サミットがペルーで行われていますが、同国は環境保護活動家にとって、世界第4位の危険度です。9月だけでも4名の活動家が殺害されました。ペルーのアマゾン熱帯雨林地域の奥地では、先住民活動指導者のエドウィン・チョタが、同地域でおこなわれている違法伐採対策についてブラジルで行われる会合に向かう途中、待ち伏せのうえ襲撃されるという残酷な事件がありました。違法伐採関係者たちは、チョタおよび、一緒にいた活動仲間のホルヘ・リオス、フランシスコ・ピネド、レオンシオ・キンティシマを殺害の上、死体を切断したとされています。ペルーでは2002年以来、チョタを含め、少なくとも57人の環境保護活動家が暗殺されています。ペルー政府は先日、森林保護を後退させる法案を通過させ、それによってこうした事件が増加しています。「グローバル・ウィットネス」(Global Witness)の一員として環境管理運動を行い、新たな報告書Peru’s Deadly Environment(「ペルーの命がけの環境保護」)を執筆したクリス・モイに話を聞きます。
http://www.democracynow.org/2014/12/11/perus_deadly_environment_host_nat...