デイリーニュース

  • 国連パネル米国を厳しく非難 警察の残虐性 拷問 幼児移民の扱い グアンタナモ刑務所を指摘

    ミズーリ州ファーガソンの警官によるマイケル・ブラウンの射殺に対して抗議行動が続く中、警察の残虐行為を止められないことに対し米国は国際的な圧力に直面しています。国連拷問等禁止条約委員会は、新しい報告書の中で「丸腰の黒人に対する警察の襲撃や致命的な追撃が頻繁で、繰り返し起こること」に対し深い懸念を示しています。同委員会はまた「米国の拷問・監禁行為、グアンタナモ湾収容所、子供を含む移民を『刑務所のような』拘置所に収容していること」も非難しています。国連拷問等禁止条約委員の委員であり、この報告書の作成者の一人であるジェンス・モドヴィグ博士に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/12/3(Wed)
    記事番号: 
    1
  • キリストとジョン・F・ケネディとローマ法王を自分の裁判に召喚しようとした統合失調症の男をテキサス州は死刑にするのか?

    精神疾患であると広く信じられているにも関わらず、12月3日に死刑執行が予定されているテキサス州のある囚人の事件を検証します。スコット・パネッチは統合失調症と初めて診断されてから10年以上経った1992年に彼の妻の両親を殺害し、有罪判決を受けました。その時点での彼の精神病歴には、海軍を除隊となる原因となった幻覚、統合失調症とうつ病による、しばしば裁判所命令の元で行われた14回の入院歴が含まれていました。彼の前妻は、彼が悪魔に取り付かれていると言って家具を埋めて、カーテンを釘で打ち付けて締めきったことを受け、離婚しました。パネッチの殺人事件裁判は、裁判所が指名した弁護士を彼が解雇し、彼が自分で自分の弁護を許可されたことで世間の注目を浴びました。彼は紫のスーツと帽子をかぶったカウボーイ姿で登場し、彼が自分の弁護のために召喚しようとした証人の中は、ジョン・F・ケネディ、ローマ法王、イエス・キリストなどが含まれていました。ある時点で彼は彼の別人格である「サージ」になり、第三者として殺人を犯したことを証言しました。その後、米最高裁判所は2007年、パネッチには自分が死刑に問われている理由の理解力がないと判断し、下級裁判所に対し、彼が死罪を宣告されるのに十分な思慮分別があるか見直すことを求めました。

    dailynews date: 
    2014/12/2(Tue)
    記事番号: 
    3
  • オバマの警察改革は変化をもたらすのか? ファーガソン事件で政治的な勢いをつけようとする現政権

    オバマ大統領はファーガソンおよび全米中の都市での抗議行動に応え、いくつかの新しい計画を発表しました。この中には、全米の警察部隊に対する「国民の信頼を築く」ための具体策を用意する新たな特別委員会、約5万人の警官に装着用カメラを配備する7500万ドルを含む2億6300万ドルの「地域社会防犯改革」(Community Policing Initiative)、そしてファーガソンの抗議行動の弾圧で使われたような軍仕様の備品や武器の地方警察部隊への配備に関する規則を厳しくする大統領令などが含まれます。しかし、オバマ大統領は活動家らの要求を拒否し、武器の支給そのものにはほとんど手をつけないと明言しました。オバマはまた、エリック・ホルダー司法長官を全米のコミュニティーの視察ツアーに送り出しました。ホルダーは間もなく、人種的分析を制限する新たな連邦指針を発表する予定ですが、この指針はファーガソンのような州や地域警察には適用されません。リーハイ大学のアフリカ研究の学部長で、The Hip-Hop Underground and African American Culture: Beneath the Surface(ヒップホップのアンダーグラウンドとアフリカ系アメリカ文化:表面から見えないもの)の著者であるジェームズ・ピーターソンから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/12/2(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 根源はアメリカの人種差別にある:ファーガソンの活動家 オバマとの会合後、警察による権力乱用を語る

    マイケル・ブラウン事件の大陪審による決定から1週間が経過し、オバマ大統領はファーガソンや他の地域での人種に基づいた個人識別と警察による暴力についての抗議行動に応える最初の重要政策を打ち出しました。オバマは、全米の活動家と役人らとの会合において、彼が言うところの「鬱積した不信感」に取り組むための過程を発表しました。オバマ政権によるこの対応は、元警察官のダレン・ウィルソンがブラウン殺害について不起訴となったことに対する抗議行動が全米で続くなかで、発表されました。12月1日、全米の約30の都市で、職場や学校を放棄した抗議者は、ブラウンの事件後彼の死の象徴として広がった両手を挙げる姿勢で行進しました。「両手を挙げよう行進」(Hands Up Walk Out)が行われた一方で、この抗議行動の主要指導者たちは街頭には出ず、ホワイトハウスの中にいました。オバマが会合に招いたなかには、ファーガソンおよび他の有色人種コミュニティでの抗議行動の組織を助けた7人の若い活動家たちが含まれていました。その中の一人で、「ミレニアル・アクティビスト・ユナイテッド」(Millennial Activists United)の共同設立者で、活動家、詩人、アーティストのアシュリー・イエイツから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/12/2(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「エジプト史における暗黒のとき」:デモ参加者の死 元独裁者ホスニ・ムバラクは無罪に

    元エジプト大統領ホスニ・ムバラクは、約4年前に起きた彼の政権に対する蜂起で何百人ものデモ参加者の殺害を命令したことに対し無罪を言い渡されました。手続き不備を根拠としたこの判決により、ムバラクは汚職罪での刑期を終えた後、数カ月以内に釈放されることになります。また、裁判所はムバラク政権のハビブ・アドリ元内相と補佐官ら6人にも無罪判決を下しました。11月29日、この判決に抗議して数千人がカイロのタハリール広場に集結しましたが、治安部隊による取り締まりが行われ、2人が死亡しました。カイロからデモクラシー・ナウ!特派員シャリフ・アブゥル・クドゥース、ニューヨークからエジプト人ジャーナリストで人権活動家のホッサム・バガットが番組に参加します。

    dailynews date: 
    2014/12/1(Mon)
    記事番号: 
    3
  • アメリカの黒人から人間性を奪う:マイケル・エリック・ダイソンがファーガソンや警察暴力、人種を語る

    オバマ大統領は、マイケル・ブラウン殺害によって起きている影響とファーガソンで続いているデモについて本日ホワイトハウスで協議を行う予定です。まずオバマは、州と地元の法執行機関に軍仕様の装備を提供した連邦プログラムのレビュー結果について閣僚らと協議します。またオバマは、政府高官の一人が「法執行機関と有色人種コミュニティの間の不信など、国としていまだに抱えている広い課題」と表現する問題を協議する会合に、若手の公民権運動指導者らを招きました。司法長官エリック・ホルダーはきょう、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアがかつて説教を行ったエベネザー・バプティスト教会で講演を行うためにアトランタに向かう予定です。ジョージタウン大学社会学教授のマイケル・エリック・ダイソンに話を聞きます。今週末のニューヨーク・タイムズ紙のダイソンの論説はWhere Do We Go After Ferguson?(「ファーガソンの後我々はどこへ行く?」)です。彼はまた、オバマ大統領と人種についての近刊書の著者でもあります。

    dailynews date: 
    2014/12/1(Mon)
    記事番号: 
    2
  • 「もう1人もダレン・ウィルソンやマイク・ブラウンはいらない」:全米各地で続くファーガソン事件への抗議行動

    ダレン・ウィルソンはファーガソン警察を辞職しましたが、マイケル・ブラウンを射殺したウィルソンを起訴しないという大陪審の決定をめぐる抗議行動は、ショッピングモールからフットボール競技場にいたる全米各地で続いています。先週、150以上の都市の公道、ショッピングモール、政府庁舎などでデモが行われました。11月29日、デモ参加者らは、ファーガソンからミズーリ州首都のジェファソンシティーまで、120マイルを7日間かけて行進する「ジャーニー・フォー・ジャスティス(正義を求める旅)」を開始しました。また、ブラック・フライデーには、活動家らが全国の小売店でのデモを仕掛けました。本日、2人の活動家に先週行われたデモと、警察暴力に対してどのような運動を次に行うのか聞きます。オークランドからは「ブラック・ライブズ・マター」の共同創設者で、金曜日にBART鉄道を閉鎖させ逮捕された14人のうちの1人であるアリシア・ガルザ、ニューヨーク市からはセンター・フォー・メディア・ジャスティスとミリオン・フーディーズ・ムーブメント・フォー・ジャスティスの組織者で、先週の抗議行動に参加したダンテ・バリーが、番組に参加します。

    dailynews date: 
    2014/12/1(Mon)
    記事番号: 
    1
  • イサベル・アジェンデ 作家としての軌跡 CIAが操るクーデターのさなかのチリの思い出

    感謝祭の祝日特別番組です。中南米と米国を代表する作家の一人、イサベル・アジェンデを取り上げます。最近、大統領自由勲章を受章したばかりです。『精霊たちの家』、『パウラ、水泡なすもろき命』、『天使の運命』はじめ、20冊の著書があります。最近作は、ミステリー小説 Ripper (『リッパー』)です。アジェンデの作品は35カ国語に翻訳され、全世界での売上は6000万部を超えています。現在はカリフォルニア在住ですが、1942年ペルーで生まれ、チリの外交官の娘として世界を旅しました。父親のいとこにあたるサルバトーレ・アジェンデは1970年にチリ大統領に就任しましたが、1973年9月11日、CIAが糸を引いた軍事クーデターでアウグスト・ピノチェトに政権を奪われました。サルバトーレは同日、宮殿で死亡し、イサベル・アジェンデは母国のチリからベネズエラに逃亡することになりました。2014年4月、『リッパー』出版直後に、エイミー・グッドマンはニューヨークの米州協会/米州協議会(Americas Society/Council of the Americas)で、イサベル・アジェンデの公開インタビューを行いました。盛りだくさんの対話の中で、イザベル・アジェンデは、作家としての軌跡と、クーデター以前やさなかのチリについて思い出を語っています。

    dailynews date: 
    2014/11/28(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ノーム・チョムスキー 「米国が国際法に従ったら素晴らしいのに」と国連で語る

    世界的に著名な学者ノーム・チョムスキーが、10月、国連総会ホールでイスラエル・パレスチナ紛争について重要な演説を行った後、エイミー・グッドマンが800人の聴衆の前でチョムスキーにインタビューを行いました。チョムスキーは「パレスチナ人民の固有の権利行使に関する委員会(パレスチナ委員会)」(United Nations Committee on the Exercise of the Inalienable Rights of the Palestinian People)後援によるイベントで講演を行いました。「米国が取れる重要な行動の一つは、自国の法律に従うことです。もちろん米国が国際法に従うならそれに越したことはありませんが、それは無理な注文かもしれません」とチョムスキーは語りました。

    dailynews date: 
    2014/11/27(Thu)
    記事番号: 
    2
  • ノーム・チョムスキー 国連スピーチで米国のイスラエル支援と パレスチナ国家妨害を激しく非難

    本日は米祭日特別番組として、世界的に著名な反体制派知識人ノーム・チョムスキーの説話を放送します。先日チョムスキーは、「パレスチナ人民の固有の権利行使に関する委員会(パレスチナ委員会)」(United Nations Committee on the Exercise of the Inalienable Rights of the Palestinian People)後援のイベントにおいて、国連総会ホールで講演を行いました。「1976年1月に始まったパターンが今日まで続いています〔訳注:1976年1月国連安全保障委員会にパレスチナとイスラエルの二国家をそれぞれ承認することで紛争を解決する決議案が提出され、アラブ諸国やPLOはこれを支持した〕」と、マサチューセッツ工科大(MIT)名誉教授のチョムスキーは語りました。「イスラエルはこうした条件での和平を拒絶し、長年にわたり軍事、経済、外交、思想面での絶間ない断固とした米国の支持のもと、膨大な資源をつぎ込んでその実現を全力で阻止してきたのです」

    dailynews date: 
    2014/11/27(Thu)
    記事番号: 
    1

Pages