デイリーニュース

  • FBI対マーティン・ルーサー・キング:J・エドガー・フーバーが公民権指導者に宛てた「自殺を迫る手紙」の中身

    50年前の1964年11月18日、米連邦捜査局(FBI)の長官J・エドガー・フーバーがマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師のことを「全米で最も悪名高いうそつき」と呼んだことが大きく報道されました。フーバーはこのコメントを、キング牧師が史上最年少で1964年のノーベル平和賞を受賞するためにオスロに向かうのに先立って、女性ジャーナリストらの一団の前で発表しました。長官のフーバーが公的にキング牧師の名前に傷をつけようとしたのに加え、FBIは公民権指導者であるキング牧師の不倫を暴くと脅迫する匿名の手紙を彼に送ってもいました。この署名のないタイプされた手紙は、ある幻滅した公民権活動者の声として書かれていましたが、フーバーの側近の一人であるウィリアム・サリバンによって書かれたと信じられいます。この手紙は最後に「キング、お前に残された道は一つだけだ。なんだかわかるだろう。お前はおしまいだ。でも一つだけ道がある。お前の汚らわしく、異常で、詐欺的な正体が全米にさらされる前にそうした方がいいぞ」という文で結ばれていました。この、いわゆる「自殺を迫る手紙」の存在は長年知られてきましたが、11月第2週に初めて、編集されていないバージョンが一般に公開されました。この編集されていない手紙を暴露した、イエール大学教授のビバリー・ゲイジに話を聞きます。

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    2014/11/18(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ファーガソンは戦場に逆戻り? マイク・ブラウン事件の大陪審を前にミズーリ州が非常事態宣言

    マイケル・ブラウン射殺事件に対する大陪審結論がもうすぐ出されるのに先立ち、ミズーリ州のジェイ・ニクソン知事が非常事態を宣言しました。ニクソンは11月17日、彼が言うところの「拡大する混乱の可能性」に対応するために、州兵を出動させる行政命令を出しました。ニクソンは、武器を持たない10代の黒人少年ブラウンが警察官のダレン・ウィルソンに8月9日に射殺されて以来続いているファーガソンとセントルイス地域での抗議行動を引き合いにしています。大陪審は約3ヶ月間審議中で、もし彼らが不起訴を選択すれば抗議行動はさらに高まることが予想されています。しかし、州当局者らが暴力を恐れる一方で、抗議者らは彼らのコミュニティを戦場に変えた軍を使った弾圧への逆戻りを恐れていると言います。大陪審の決定が近付き、非常事態宣言の下で誰もが予想できない事態に構えているなか、番組では2人のゲストから話を聞きます。ニュースクール大学の教授でミズーリ州の元上院議員であり、新刊Ferguson: In Black and White(『ファーガソン:黒か白か』)の著者であるジェフ・スミスと、セントルイスを拠点とする「黒人闘争のための組織」(Organization for Black Struggle)の会長で、ブラウンの射殺以来起こっている動きの主要なまとめ役であるモンタギュー・シモンズです。

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    2014/11/18(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 北端で起こる恐怖:気候変動で北極でのホッキョクグマによる襲撃が増えている?

    ピュリッツァー賞を受賞したウェブサイト、インサイド・クライメト・ニュースによる新たな調査Meltdown: Terror at the Top of the World(『メルトダウン:世界の北端で起こる恐怖』)を見ていきます。この調査では、7人の米国人ハイカーがカナダの北極圏のツンドラにあるホッキョクグマの生息地へ探検に行き、痛ましい襲撃を受けたことが取り上げられています。ハイカーらは、正しい方法で自衛策を行ったにもかかわらず、1匹のホッキョクグマが真夜中にキャンプ地へやって来て、ハイカーの1人をテントから引きずり出しました。科学者らは、気候変動がホッキョクグマの生息地に多大な影響を与え、ホッキョクグマが人間を襲う回数を増やしている原因となっている可能性があると語っています。本日はこの旅のシエラクラブのガイドのリッチ・グロスとインサイド・クライメト・ニュース記者でeブックの新著を執筆したサブリナ・シャンクマンに話を聞きます。

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    2014/11/17(Mon)
    記事番号: 
    4
  • ナオミ・クライン:キーストーンXLパイプラインを拒否しよう 破壊的な温暖化を防ぐには根本的な変化が必要

    下院は14日、CO2排出の多いオイルサンドをカナダ・アルバータ州からテキサス州の湾岸まで輸送するキーストーンXLパイプラインを承認する法案を可決しました。上院は今週中にも、ルイジアナ州の民主党下院議員メアリー・ランドリューが後押しする、キーストーン支持の類似法案に関して採決を行う予定です。ランドリューは、来月行われる決選投票で、こちらも下院でキーストーンを支持する法案のスポンサーだった共和党のビル・カシディとの議席争いに苦戦しています。先週、ランドリューはキーストーン支持について話しました。本日は、This Changes Everything: Capitalism vs. the Climate(『これがすべてを変える 資本主義と気候の対決』)の著者、ナオミ・クラインに話をききます。

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    2014/11/17(Mon)
    記事番号: 
    3
  • オバマ大統領が移民政策を準備 国外退去と戦い続けることを誓う移民者権利の活動家ら

    オバマ大統領が在留資格のない移民を国外退去から守ることを誓った中、この政策の影響を直接的に受ける可能性がある2人の人物に話を聞きます。ロシ・カラスコと娘のイレーリ・ウンズエタ・カラスコは、「国外退去に反対する組織化した地域(Organized Communities Against Deportations)」のメンバーです。ロシに初めてインタビューしたのは、彼女が2012年民主党全国大会で、国外退去を止めるようオバマに呼びかける抗議行動を行い、逮捕される寸前の時でした。彼女はメキシコで生まれ、米国で20年間生活をしています。イレーリは、ドリーム法案(DREAM Act)の活動家で、移民在留合法化プログラム(Deferred Action)を受けています。

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    2014/11/17(Mon)
    記事番号: 
    2
  • オバマ大統領の移民政策は不充分過ぎ? 提案策は在留資格のない移民全体の半分以下が対象に

    オバマ大統領は、在留資格のない何百万人もの移民を国外退去させないようにする法的措置の発行を検討しています。オバマ大統領の案は、正式で永続的な在留資格ではなく、多くの移民が労働許可証を取得し、社会保障番号をもらい、自身の名義で合法に働くことができるようにするためのものだとニューヨーク・タイムズ紙は伝えています。またもう1つの重要な項目によって、米国籍の子どもの親の強制退去を防ぐことができるようになるかもしれません。この大統領案でどれほどの人たちが救済されるのか、デモクラシー・ナウ!の共同ホストのフアン・ゴンザレスが分析します。

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    2014/11/17(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ラッセル・ブランド 革命 格差拡大 薬物中毒 警察の軍事化 ノーム・チョムスキーを語る

    ラッセル・ブランドは長年イギリスで最も人気のあるコメディアンですが、過去12カ月でイギリスの政治的左翼の代表的な発言者としても活躍するようになってきました。彼は緊縮政策に反対する抗議行動に参加し、米国の「ウォール街を占拠せよ」抗議運動で演説し、ハッカー集団アノニマスと一緒にデモ行進をしたりしました。ドラッグ中毒を克服した経験から、ブランドはイギリスの薬物法に対する批判でも中心的な存在となっています。こうした批評活動をさらに敷衍した新著が出版されました。書名はRevolution(『革命』)です。

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    2014/11/14(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 米民主党がロレッタ・リンチの司法長官承認を先送る一方 有色人種青年非行防止プログラムへの女性の含有を求められる政府

    11月13日米民主党議員は、新たに選出された議会への移行期となるレームダック会期をどう乗り切るかについての会合を開きます。重要な議題の一つが、次期司法長官候補ロレッタ・リンチの上院司法委員会の指名承認公聴会のタイミングです。公聴会は、共和党が上院の実権を握る年明けに持ち越される可能性が高まっているようです。もし承認された場合、リンチはアフリカ系アメリカ人女性初の司法長官となります。リンチのロースクール時代の同級生のひとりで、現在はUCLAおよびコロンビア大学の教授を務め、「アフリカ系アメリカ人政策フォーラム」(African American Policy Forum)を創設したキンバリー・クレンショウに話を聞きます。クレンショウには、オバマ政権の呼び掛ける、地域コミュニティ組織とビジネスの参加による、有色人種の青年のための非行防止運動「マイ・ブラザーズ・キーパー」(My Brother’s Keeper)プログラムに、有色人種の少女と女性をもっと多く含めるよう働きかける運動についても進行状況を聞きます。

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    2014/11/13(Thu)
    記事番号: 
    3
  • メキシコの行方不明学生たちは 米支援の対麻薬戦争の犠牲者?

    メキシコでは行方不明の学生43人を巡り激しい抗議が巻き起っていますが、同国での暴力に米国が果たしている役割についてみていきます。「国際政策センター」(The Center for International Policy)によると、米国はこれまでに、メキシコのいわゆる「麻薬戦争」支援に約30億ドルを費やしました。2006年にフィリペ・カルデロン大統領のもとで麻薬戦争がはじまって以来、麻薬にからむ暴力事件で10万人以上が殺害されています。米国の支援には、「メリダ・イニシアティブ」(Merida Initiative)通じて提供された24億ドルの資金供与も含まれます。メリダ・イニシアティブは、ジョージ・W・ブッシュ政権の時代にメキシコの警察を支援する3年間の期限つきプログラムとして始まりましたが、オバマ政権の下で無期限に延長されました。メキシコシティに本部を置く「国際政策センター」の「米州政策プログラム」(Americas Policy Program)理事長ローラ・カールセンと、ジャーナリストのジョン・ギブラーに話を聞きます。

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    2014/11/13(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 学生の失踪への怒りが火をつけた政府支援の暴力に対する 抗議運動にゆれるメキシコ

    43人の学生が行方不明になったことに対する怒りが広がる中、メキシコのゲレロ州では抗議者たちが州議会に火をつけました。今から約7週間前の9月下旬、アヨツィナパ師範学校(Ayotzinapa teacher’s college)の学生たちが警察の襲撃を受け、行方不明となっています。メキシコの検事総長ヘスス・ムリリョ・カラムが11月7日、同事件の容疑者らが、学生たちを殺害し、ゴミ捨て場で遺体を焼却したと認めたと発表して以来、抗議運動は激しさを増しました。同事件では70人以上が逮捕され、その仲には警察に襲撃を命令したと告発されているイグアラ市長もいました。メキシコ各地で数万人が非暴力的抗議デモに参加する一方、一部デモ参加者は政府庁舎の包囲や、車への放火、主要道路の封鎖などをしています。行方不明の学生の親たちは、3グループに分かれメキシコ各地を巡回してわが子の帰宅を求めるツアーに出ると発表しました。ゲレロの州都チルパンシンゴから独立ジャーナリストで著書もあるジョン・ギブラーに話しを聞きます。「もうこれは汚職とは呼べないでしょう。警察とギャング組織が完全に一体化して同じ業界の2つの部門になったのです」とギブラーは言います。

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    2014/11/13(Thu)
    記事番号: 
    1

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