50年前の1964年11月18日、米連邦捜査局(FBI)の長官J・エドガー・フーバーがマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師のことを「全米で最も悪名高いうそつき」と呼んだことが大きく報道されました。フーバーはこのコメントを、キング牧師が史上最年少で1964年のノーベル平和賞を受賞するためにオスロに向かうのに先立って、女性ジャーナリストらの一団の前で発表しました。長官のフーバーが公的にキング牧師の名前に傷をつけようとしたのに加え、FBIは公民権指導者であるキング牧師の不倫を暴くと脅迫する匿名の手紙を彼に送ってもいました。この署名のないタイプされた手紙は、ある幻滅した公民権活動者の声として書かれていましたが、フーバーの側近の一人であるウィリアム・サリバンによって書かれたと信じられいます。この手紙は最後に「キング、お前に残された道は一つだけだ。なんだかわかるだろう。お前はおしまいだ。でも一つだけ道がある。お前の汚らわしく、異常で、詐欺的な正体が全米にさらされる前にそうした方がいいぞ」という文で結ばれていました。この、いわゆる「自殺を迫る手紙」の存在は長年知られてきましたが、11月第2週に初めて、編集されていないバージョンが一般に公開されました。この編集されていない手紙を暴露した、イエール大学教授のビバリー・ゲイジに話を聞きます。