デイリーニュース

  • 公民権運動の先駆者ダイアン・ナッシュ:「セルマ記念でジョージ・ブッシュとともに行進することを拒否した」

    この週末に行われたセルマのエドマンド・ペタス橋をわたる記念の行進に参加しなかった著名な公民権活動家の一人は、学生非暴力調整委員会(SNCC)の創設に携わったダイアン・ナッシュです。彼女は、公民権のために戦う人たちを称えるイベントで講演し、彼女の拒否の理由はジョージ・W・ブッシュ元大統領の参加だと語りました。「セルマ運動は非暴力と平和と民主主義と公平性そして投票権を意味しています。そしてジョージ・ブッシュはその全く反対の代表です。彼は暴力、戦争、不正選挙を代表し、そしてなんてことでしょう、彼の政権は人々を拷問していたのです」とナッシュは話します。「選挙で選ばれた政治家の人たちに未来を託すのはアメリカ人にとって大きな間違いです…もしも私たちが、政治家たちが食堂やバスから人種差別を撤廃し投票権を獲得するのを待っていたとしたら、私たちは50年後もまだ待ち続けていたことでしょう」と彼女は主張します。

    dailynews date: 
    2015/3/9(Mon)
    記事番号: 
    8
  • 「行進はまだ続く」:オバマ大統領がセルマの「血の日曜日」50年で演説

    オバマ大統領は7日、50年前に公民権活動家らが投票権を求めて3つのデモ行進をしたアラバマ州セルマのエドマンド・ぺタス橋付近で演説を行いました。「正しく、公平であり、包含的、そして寛大なアメリカという考え。この考えが、最後には勝利しました。彼らがとった行動により、機会の扉が黒人の同胞だけでなく、すべてのアメリカ国民に開かれたのです。女性はこの扉を通って行進しました。ラテン系アメリカ人もこの扉を通って行進しました。アジア系アメリカ人や同性愛者のアメリカ人、障がいを持っているアメリカ人──彼ら全員がこの扉を通りました」とオバマ大統領は語り、「この行進がまだ続くことを我々は知っています。競争の勝者はまだ決まっていないことをわれわれは知っている」と結論づけました。

    dailynews date: 
    2015/3/9(Mon)
    記事番号: 
    7
  • 「まだやるべきことがある」:ジョン・ルイス下院議員 意識がなくなるまで暴行されたセルマに50年ぶりに戻る

    ジョン・ルイスは50年前、学生非暴力調整委員会(SNCC)の若き組織者としてエドマンド・ぺタス橋を600人の人たちと共に行進しました。ルイスは7日、アラバマ州警察によってルイスとその他の公民権活動家らが暴力を受けた「血の日曜日」の記念式典でオバマ大統領を紹介するため、ジョージア州代表の民主党議員としてアラバマへ戻りました。「その日、600人の人が歴史に向かって歩きました。血まみれになる人もいましたが、我々は決して辛いとは思いませんでした。この橋の上であの出来事が起きた後では、私たちの国は決して以前と同じにはならないだろう。しかし、まだまだやるべき事があります」とルイスは話します。

    dailynews date: 
    2015/3/9(Mon)
    記事番号: 
    6
  • 公民権については1857年以来最悪の最高裁判所:アラバマ州初の黒人連邦判事が声を上げる

    1965年の投票権法を可決するよう米国議会を促した重要な瞬間を記念するため、何千人もの人が集まるなか、本日は、アラバマ州初のアフリカ系アメリカ人連邦裁判所判事であるU・W・クレモンに話を聞きます。クレモンは「(現在の米国最高裁判所は)私たちがあの大きな南北戦争で戦ったと思い、決着がついたと思っていた州権限に魅了されています」と語り、これは「50年前に課したのと同様の」投票権の制限を州政府が新たに制定することを許す危険な傾向だと批判します。クレモンは非常に懸念しており「最高裁判所は火炎放射器であり、公民権については、南北戦争を引き起こした判決のあった1857年以来最悪の最高裁だと私は判断している」とまで語っています。クレモンが言及したのは1857年のドレッド・スコット対サンドフォードの訴訟の裁判所の判決です。スコットには自らの自由を要求する法的権利はないとする判決は、奴隷制をめぐる国の亀裂を深めました。またカリフォルニア州選出の下院議員のバーバラ・リー、エベネゼルバプテスト教会牧師のラファエル・ウォーノック牧師、そしてノースカロライナ大学法学部の公民権センターのテッド・ショーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/3/9(Mon)
    記事番号: 
    5
  • セルマ訪れたマイケル・ブラウンの母 ファーガソン警察署の廃署を呼びかける

    米司法省は、アフリカ系アメリカ人住民を組織的に差別しているとして、ファーガソンの刑事司法制度の総点検を呼びかけています。本日はマイケル・ブラウンの母で、投票権を求めたデモ行進から50年を迎えたセルマで行進に参加したレズリー・マクスパデンに話を聞きます。「私の息子は、まだ生きていたら今度行われる選挙で投票できるはずだった」とマクスパデンは、昨年8月に18歳でファーガソンの警官ダレン・ウィルソンに射殺されたブラウンについて話します。マクスパデンは、ファーガソンの黒人に対する警察官の嫌がらせや暴行、人種プロファイリングについて記録した司法省の新たな報告書について意見を述べ、ウィルソンが公民権違反で訴追されないことが決まったとの発表について話します。彼女は、ファーガソン警察署長、市長、そしてミズーリ州知事ジェイ・ニクソンの辞任を求めています。またマイケル・エリック・ダイソン教授にも、ファーガソンの報告書とデモについて聞きます。「この事件は例外だと大統領は言っています。私はそこまで確信を持てません。この事件は大統領や他の人々が認めたがっているよりももっと全体を代表しています。警察とこの国の多くの地域の人々との間の緊張状態を表しています」と語ります。

    dailynews date: 
    2015/3/9(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 「闘争は終わりのない過程」:キング牧師の娘バーニス・キング セルマの行進や「黒人の命は大切」を語る

    50年前、アラバマ州セルマのエドマンド・ぺタス橋を渡る行進を率いたマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の前に、アラバマ州警察が対峙しました。この週末、彼の娘のバーニス・キングは、アフリカ系アメリカ人の州警官にエスコートされながらこの橋を渡りました。「昔と今の変化は驚くべきことですが、現実には、私たちは岐路に立っています」とキングは話します。彼女は1965年に勝ち取った投票権が以来効力を失いつつあると主張し、取り戻すためのアクティビズムの復活を呼びかけています。「闘争は終わりのない過程です。自由は決して完全に勝ち取れるものではない。常にその世代が獲得し、勝ち取らなければならない」とキングは、彼女の母コレッタ・スコット・キングの言葉を引用して話しました。またキングは、警官が非武装の若者マイケル・ブラウンを射殺した事件を受けて抗議行動が起きたミズーリ州ファーガソンで彼女が行っている、非暴力の訓練についても話します。

    dailynews date: 
    2015/3/9(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 「血の日曜日」から50年 103歳の行進呼びかけ人、行進した人々、ジェシー・ジャクソンらが集まる

    血の日曜日事件から50年の行進でオバマ大統領の手を取って行進した103歳のアメリア・ボイントン・ロビンソンをはじめとする公民権運動の中心人物らに、エイミー・グッドマンがエドマンド・ぺタス橋のふもとでインタビューを行いました。ロビンソンは当時のデモ行進を組織する際の重要人物で、1965年にセルマにマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師を招いた人物です。「もしあたなが18歳以上で、登録有権者でなければ、あなたは絶望的な人です。自分の国、市、州に対して何も発言することがないというのは本当に絶望的です」とロビンソンは語ります。1965年の行進に参加したオリジナルの「歩兵(フット・ソルジャー)」として今週末に称えられた人々の中に、当時13歳だったマエ・テイラー・リッチモンドがいました。「お祈りをしようとひざまずいた私たちの近くに、州警察が催涙弾を投げました。私たちは教会へ逃げ戻りました」と当時のことを語ります。また、ジェシー・ジャクソン牧師や、セルマで行進を行った当時21歳だったテレサ・バローズ、コメディアンのディック・グレゴリー、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の弁護士だったクラレンス・B・ジョーンズ、そしてラビ・アブラハム・ヨシュア・へシェルの娘のスザンナ・ヘシェルらに、話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/3/9(Mon)
    記事番号: 
    2
  • セルマの「血の日曜日」から50年 今も攻撃される投票権

    「血の日曜日」から50年となったこの週末、オバマ大統領や100人以上の国会議員をはじめとする何万人もの人が、アラバマ州セルマに集まりました。1965年3月7日、セルマからモンゴメリーへ平和行進をしていた数百人の公民権活動家らが、エドマンド・ぺタス橋でアラバマ州警の警官らに暴行を受けました。「血の日曜日」は行進の最初の試みで起きました。行進は3回試みられ、最終的には連邦保護とマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師による先導で3月24日に成功しました。この抗議行動の影響もあり、1965年投票権法が成立しました。「今日ここに居るのことは皮肉です。私たちは、アクティビズムと1965年の公民権法制定を記念し祝うためにきました。ですが現在、2年前のシェルビー郡訴訟における最高裁判所の判決によって、投票権法は危機にさらされています」と全米黒人地位向上協会(NAACP)法的擁護基金のシェリリン・アイフィル代表が話します。差別の歴史がある管轄区域において投票権法を変更するには連邦司法の承認が必要でしたが、最高裁がこの規定を違憲としたため、新たな投票規制が次々と打ち出されていると、アイフィルは話します。彼女はまた、この保護規定を取り戻すためにNAACP法的擁護基金が行っている活動についても話します。

    dailynews date: 
    2015/3/9(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ボストン・マラソン爆破事件容疑者 本人が有罪を認める一方、フロリダで容疑者の友人殺害でFBI訴えられる

    被告側弁護人による、マサチューセッツ州外に裁判を移す再三の試みは失敗に終り、ボストン・マラソン爆破事件容疑者ジョハル・ツァルナエフの裁判が同州の裁判所ではじまりました。ツァルナエフは、警察との銃撃戦で亡くなった兄のタメルランと共に、ボストン・マラソンのゴール近くに複数の爆弾を仕掛け、3人を殺害、264人を負傷させた罪に問われています。裁判の初日、被告側弁護人は、依頼人が爆破事件に関わっていたことを認めたものの、兄の強烈な影響があったと主張しました。この裁判と時を同じくして、米国イスラム関係評議会(Council on American-Islamic Relations)フロリダ支部は、ツァルナエフ兄弟との関係について尋問されている最中に死亡した、武器を所持していなかったチェチェン人の遺族を代表してFBIに3000万ドルの補償を求める裁判を起こすと発表しました。FBIは、捜査官の1人がイブラギム・トダシェフを撃ったのはドダシェフが攻撃したことに対する正当防衛だったとしていますが、トダシェフの両親はFBIは「冷酷に」息子を殺したと主張しています。マサチューセッツより、アメリカ自由人権協会(ACLU)「自由のためのテクノロジー・プロジェクト」(Technology for Liberty project)理事長ケード・クロークフォードに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/3/6(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ヘスス・チュイ・ガルシア 「1%出身市長」ラーム・エマニュエル追い落としに向け運動する シカゴの活動家

    2月第4週、メキシコ移民の息子であるヘスス・チュイ・ガルシアは、強力な影響力を誇るシカゴのラーム・エマニュエル市長を決戦投票に追い込み、全米の既存の政治体勢にショックを与えました。この結果によって、同選挙は民主党の理念をめぐる大きな闘いとなるかもしれません。エマニュエル市長は、アフリカ系アメリカ人が多数を占める地域での50の学校閉鎖、2012年の教師ストライキへの対処および、同市の殺人事件発生率および銃による犯罪を巡る市民の不満に直面しています。ガルシアが当選した場合、彼はシカゴ初のラティーノ市長となります。決戦投票は4月7日に行われる予定です。

    dailynews date: 
    2015/3/6(Fri)
    記事番号: 
    2

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