デイリーニュース

  • ノーム・チョムスキー:ベネズエラが経済回復に奮闘する中、米国はベネズエラ政権を弱体化しようとする試みを止めるべき

    ベネズエラのニコラス・マドゥロ政権が経済危機に取り組み、右派野党が大統領解任を求める中、米国とベネズエラの緊張が高まっています。ベネズエラはスパイ行為罪による不特定多数の米国人の逮捕、ベネズエラで活動できる米国人外交官数の新たな制限、ベネズエラ人が米国から求められるのと同じビザの必要条件を米国人に課すという規則の変更を発表しています。マドゥロは米国によるベネズエラ高官に対する2014年の制裁に応じて、ベネズエラ入国を禁じる米国人政治家のリストも発表しました。マドゥロは米国の支援でクーデターを促す右派野党を繰り返し非難しています。米政府はこうした責任を否定していますが、2月最終週に「ベネズエラ政府が向かうべき方向に舵を取るための手段」を検討していると述べました。ベネズエラに関する論争で、ノーム・チョムスキーは、米国はマドゥロ政権を弱体化させようとするのではなく、同政権と協力するべきだと言います。

    dailynews date: 
    2015/3/3(Tue)
    記事番号: 
    3
  • チョムスキーが語るキューバ:数十年にわたる米国の干渉と「テロ活動」のはてに、国交正常化は我々ができる最低限のこと

    半世紀以上ぶりの関係正常化に向け、米国とキューバは第2回目の交渉を行いました。4月の地域会議に間に合うように、ハバナとワシントンにそれぞれの大使館を再開する可能性も出ています。世界的に有名な政治評論家で言語学者のノーム・チョムスキーは、キューバとの関係正常化へ踏み出したオバマ大統領の決定を歓迎しますが、一方で米国が半世紀以上キューバに干渉した後では、これは大統領の動きとしては最低限のものに過ぎないという警句も発します。

    dailynews date: 
    2015/3/3(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ノーム・チョムスキー:ISISに対処するには米国がイラク戦争の混乱と武装勢力登場を促した責任を認めることが必要

    世界的に有名な体制批判家、言語学者、著者のノーム・チョムスキーとの2日間のインタビューの第2部を放送します。チョムスキーは50年以上教えているマサチューセッツ工科大学の名誉教授です。イラクが北部ティクリートを奪還するための攻撃を始め、議会が米国の空爆のための戦争権限の拡大を議論することを準備する中、米国は自称「イスラム国」(ISIS)にどう対応するべきか、チョムスキーの意見を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/3/3(Tue)
    記事番号: 
    1
  • イラク戦争によるイスラム国の誕生 イスラム国との戦いを米政策が損なう理由 ノーム・チョムスキー

    イラク政府が自称イスラム国からティクリートを奪還する新たな軍事作戦を開始する中、数千人規模のイラク治安部隊と民兵が、近くのイスラム国の拠点を攻撃するためサマラに集結しました。米政府は現在継続中の空爆作戦の一環として、航空支援を行う予定です。一方イラク軍は、イスラム国から数週間以内にモスルを奪還することを目指し、米国の支援を受けた大規模な軍事作戦を準備しています。「(イスラム国は)極めてぜい弱な社会を米国が強烈に叩いた結果の一つであり、今までになかった宗派間の争いを引き起こしました。こうなってしまうと、イラクが今後団結できることがあるのか、その道のりを見通すことは困難です。イラクは米国による制裁、戦争、その後の残虐行為によって打撃を受けました。現在の政策は、応急手当すら不可能な可能性が高く、ガンに絆創膏を貼るようなものです」とノーム・チョムスキーは語ります。

    dailynews date: 
    2015/3/2(Mon)
    記事番号: 
    4
  • ノーム・チョムスキー:ウクライナの中立維持がロシアとの和平の道を開く

    当初は波乱含みだったウクライナの停戦が続く中、ジョン・ケリー国務長官は、親ロシア分離派への軍事支援について嘘をついたとロシア高官を非難しました。国連によると、この1年の紛争で死者数は6000人に達しました。一方モスクワでは、ロシア大統領ウラジミール・プーチンの独裁政治を批判して殺害された野党リーダーのボリス・ネムツォフを追悼するため、数万人がデモに参加しました。「米国や英国では、プーチンをある種歪んだ心の持ち主として責めることが風潮となっています」とチョムスキーは話します。しかし、いかなるロシア指導者であっても、現状のウクライナによるNATO加入の動きを認めることはできないと、チョムスキーは指摘します。チョムスキーは、ウクライナの中立維持を強く宣言することで、和平的解決の道が開かれると主張します。

    dailynews date: 
    2015/3/2(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ノーム・チョムスキー:イランをめぐる小競り合いがあってもイスラエルによる占領を支持し続ける米国

    イスラエルによるガザ地区の壊滅的な攻撃が終わってから6ヶ月後、何万戸もの家や学校、病院の再建はひどく遅れており、10万人のパレスチナ人が難民生活を送っているガザ地区の再建は、進展不足と救済機関が非難しました。本日のゲスト、ノーム・チョムスキーは、大規模な破壊に使われた武器の大半は、米国防総省によって提供されたものだったと指摘します。「武器は、米国がイスラエルに保管している武器から用いられました。これらの武器は最終的に米軍によって使われるためにイスラエルに事前配備されていたものです。実質的に、イスラエルは海外軍事基地とみなされているのです」とチョムスキーは語ります。

    dailynews date: 
    2015/3/2(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ノーム・チョムスキー:イランとの核交渉に反対するイスラエルの目標は生き残りではなく地域支配だ

    イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イラクとの核交渉を阻止するべく、3日に賛否両論のある米議会演説を行うため、米国に到着しました。多くの民主党議員は、共和党のジョン・ベイナー下院議長がホワイトハウスに相談せずに予定を組んだこの演説をボイコットする恐れがあります。ネタニヤフの訪米は、イランと欧米6か国が3月31日までの合意を目指して交渉をまさに再開しようとする中での出来事となりました。「ネタニヤフ首相、そして共和党議員がその大半であるタカ派議員の両者にとって、イランと合意する可能性のあるあらゆる交渉を台無しにすることが主な目的です。彼らは、中東地域における主な暴力であるイスラエルと米国の暴力を、どのような形であれ妨害するような役割を果たすことが可能な域内勢力を存在させないようにする、という共通の利害を持っています」とマサチューセッツ工科大学名誉教授のノーム・チョムスキーは語ります。またチョムスキーは、ネタニヤフによるイランの核兵器生産能力に対する強い警告とは逆に、イスラエル諜報機関のモサドが「(イランは)兵器生産に必要な活動を行っていない」と2012年に結論づけていたことを明らかにした最近の報告ついても言及しています。

    dailynews date: 
    2015/3/2(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 共和党の大統領候補を狙うスコット・ウォーカー知事 ウィスコンシン州の抗議者をISIS戦闘員と同一視

    ウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事は26日、同州で労働者の権利を訴える抗議者たちをイスラム国に比較する発言でメディアをにぎわせました。共和党の大統領候補として有力なウォーカー知事は、保守政治行動会議(CPAC) の壇上で、イスラム国について質問を受けた際、「10万人の抗議者を相手に戦った私ですから、世界中どこでも同じことがやれます」と述べました。一方、ウォーカーは労働者に課された組合費の支払い義務を廃止する「労組にはいらない権利(anti-union right-to-work)」法案に署名する予定だと発表しました。ウィスコンシン州上院は25日、17対15というほぼ党勢を反映した投票結果で、この法案を可決しました。共和党が主導権を握る州議会は来週、この法案を可決するとみられています。ウィスコンシン州マジソン在住のネイション誌ジャーナリスト、ジョン・ニコルズに話を聞きます。ニコルズは、Uprising: How Wisconsin Renewed the Politics of Protest, from Madison to Wall Street(『叛乱 マディソンからウォール街まで ウィスコンシンは抗議の政治学をいかに書き換えたか』の著者です。

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    2015/2/27(Fri)
    記事番号: 
    4
  • ワシントン州で武器をもたないメキシコ人農業労働者の警官による射殺に激しい抗議

    ワシントン州パスコ市当局は、警察が2月10日に武器をもたないメキシコ人農業労働者のアントニオ・サンブラノ=モンテスに17発の銃撃を浴びせ、死に至らしめた事実を公表しました。携帯電話で撮った映像には、センブラノが撃たれる前に、警官の方を向き、両手をあげている姿が映っています。この射殺事件に対し、数週間にわたって抗議行動が起きています。パスコからの生中継で、サンブラノの家族と一緒に活動しているフェリックス・バルガスと話します。バルガスはパスコの地元実業家団体コンセホ・ラティーノ(Consejo Latino)議長です。またアメリカ自由人権協会(ACLU)のワシントン州の幹部で、シアトル市の地域警察委員会(Community Police Commission)に籍を置くジェニファー・ショーの話も聞きます。

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    2015/2/27(Fri)
    記事番号: 
    3
  • イスラム国による博物館&図書館の破壊は文化と民族の浄化と古美術研究家

    イスラム国の戦闘員たちがイラクのモスル市のミュージアムで古代の美術品を破壊しているビデオが出現しました。ビデオの中で男たちは彫像をなぎ倒し、ハンマーとドリルで古美術品を破壊しています。ガーディアン紙の報道によると、破壊された彫像は、紀元前9世紀にさかのぼる翼をもつ牡牛像で、アッシリアの守護神です。また、イスラム国は、8000冊の稀覯本や写本を所蔵するモスルの公立図書館も破壊したと報じられています。国連の文化部門ユネスコは26日、イラクの文化遺産の保護に関する緊急会合を開くよう、国連安全保障理事会に求めました。「これはイラクの数千年の歴史への意図的な襲撃であり、暴力と憎悪を扇情的に鼓舞する行為であると非難します」とユネスコ事務局長のイリナ・ボコバは述べました。コロンビア大学の近東・東地中海美術・考古学教授のザイナブ・バフラニの話を聞きます。バフラニはこれまでイラクでさまざまな活動を行っており、イラク文化省の上級顧問やユネスコのコンサルタントを務めたこともあります。

    dailynews date: 
    2015/2/27(Fri)
    記事番号: 
    2

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