デイリーニュース

  • オープン・インターネット維持のFCC票決を「歴史的」と称える「ネットの中立性」の父ティム・ウー

    連邦通信委員会(FCC)が26日、ネットの中立性を保障する強力な規制を承認する表決をしたことで、自由で開かれたインターネットの唱道者たちは喜びに沸き立っています。この動きは、インターネット接続業者(プロバイダー)が「有料の優先サービス」を提供して、コンテンツ事業者に追加料金を課したり、合法的コンテンツをブロックしたり減速したりすることを禁止します。この新規則は、携帯機器によるアクセスにも適用されます。この票決は、市民団体による啓発運動の大きな勝利と捉えられています。「未来への闘い」(Fight for the Future)、「デマンド・プログレス」、「フリー・プレス」、「カラー・オブ・チェンジ」、「センター・フォー・メディア・ジャスティス」などの市民団体が、「開かれたインターネット」を維持するための運動を何年も続けてきました。オープン・インターネットの重要性を長年にわたり主張しているティム・ウーに話を聞きます。コロンビア大学の法学部教授で、2002年に「ネットの中立性」という言葉を生み出した人物として知られています。

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    2015/2/27(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 誰が「イスラム国」に資金提供しているのか? ISISの成功の鍵といわれる湾岸石油産出国の個人寄付者たち

    「イスラム国」(Islamic State)を自称する武装集団による3日に渡る攻撃で、少なくとも220名のアッシリア人キリスト教徒がシリア北部の村から拉致されました。一方、数本の斬首ビデオに登場した「ジハーディ・ジョン」(Jihadi John)と呼ばれる、「イスラム国」の戦闘員は、クエート生まれでロンドンに住んでいたことのあるモハメド・エムワジと特定されました。他方、米国主導の連合勢力による2回の空爆で、少なくとも市民20人を含む、40人近くがイラクで死亡したと報道されています。さらに、2月第4週、ユネスコ(UNESCO)は、8000点以上の希少本と写本を所蔵するモスル公共図書館を破壊した「イスラム国」を非難。ユネスコは同事件を「人類史上、最悪の図書館の収蔵資料破壊行為のひとつ」と表現しました。2月26日、モスル博物館内部で「イスラム国」のメンバーが古代美術を破壊しているらしき場面が映された動画が、ネット上にアップされました。その動画には、男たちが彫像を倒し、大型ハンマーやドリルを使い美術品を破壊する様子が収められていました。ガーディアン紙の報道によれば、破壊された作品のひとつは、紀元前9世紀まで遡る、翼をもった牛型のアッシリア守護神像でした。イラクからの中継で、インディペンデント紙中東担当記者パトリック・コバーンに話を聞きます。

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    2015/2/26(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 拷問の輸出:グアンタナモでの暴力行為の背後に 元シカゴ市警察刑事

    グアンタナモ基地での拷問に関わった元尋問官のひとりは、長く勤めたシカゴの警官時代、有色人種への虐待でよく知られてもいました。ガーディアン紙によれば、リチャード・ズーリーは、残忍なことで有名な警官として、シカゴ市警察で30年間勤めました。1977年から2007年の間、ズーリーは、容疑者から自白を引き出すために拷問、脅し、虐待を含む方法を用いましたが、その相手のほとんどは非白人種でした。そうして引き出した自白のひとつはのちに真実ではないと判断され、罪状が無効になったこともあります。ズーリーの手法のなかには、容疑者を壁に取り付けらた輪に数時間に渡り鎖でつないだり、証拠の捏造もあったといわれています。また、自白しなければ家族が傷つけられるとか、死刑を求刑されるなどの脅しもかけていました。ズーリーは、グアンタナモ基地でも暴力的な手法を使ったと言われており、予備役将校の彼が尋問の責任者だった同基地の囚人のひとりは、拷問されたため嘘の自白をしたと語っています。ガーディアン紙の記事は、悪名高いシカゴ市警察署長ジョン・バージが、70年代と80年代のシカゴでの拘留者への拷問について、宣誓下にも関わらず嘘の証言をした罪で4年6か月服役し、その後収容されていた更生訓練施設を出た直後に発表されました。ガーディアン紙の国家安全保障担当記者、スペンサー・アッカーマンに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2015/2/26(Thu)
    記事番号: 
    2
  • シカゴに「ブラックサイト」? 警察、勾留と尋問用秘密施設の運営で告発される

    ガーディアン紙の衝撃的な新記事は、シカゴ警察が勾留および尋問用秘密施設を運営し、そこではしばしば虐待的な手法が使われていると主張しています。同紙によれば、中には15歳という若さの者もいる勾留者たちは、「ホーマン広場」(Homan Square)と呼ばれる変哲もない倉庫に連れていかれました。この施設をCIAの海外秘密施設「ブラックサイト」(black site)の米国版と呼ぶ向きもあります。勾留者は弁護士との接見も認められず、殴られ、正式な記録もされないままに最長24時間勾留されました。元米司法省公民権課の高官2人が司法省の同僚に、過剰暴力行為、弁護士依頼の権利の否定および、強制的尋問の疑いについて調査するよう呼びかけています。ガーディアン紙の国家安全保障担当記者スペンサー・アッカーマンに話を聞きます。2012年に北大西洋条約機構(NATO)への抗議中に逮捕され、「ホーマン広場」で勾留されたビクトリア・スーターにも話を聞きます。

    画像クレジット:ガーディアン紙

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    2015/2/26(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 非常勤講師ストライキの日 教授たちの貧困レベルの賃金と厳しい労働条件

    今日は全米非常勤講師ストライキの日です。全国の大学キャンパスでの非常勤講師たちは、貧困レベルの賃金で、終身在職権への道(テニュア・トラック)も開かれていない、勤務の現状に注目を集めようとしています。本日、シアトル大学で他の講師や生徒たち、そしてテニュア(終身在職権)を持つ教授たちとともにストライキに参加する、非常勤講師ルイサ・エジェリーに話を聞きます。

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    2015/2/25(Wed)
    記事番号: 
    6
  • 学生たち歴史的ストライキを開始 略奪的な学生ローンの支払いを拒否

    学生たちは、米国の次の金融危機と言われる1兆2000億ドルを超える学生ローン負債に対し直接行動を起こしています。大学授業料の大幅値上げで、多くの学生たちは巨額の負債を強いられ、学校に通えなくなった者も大勢います。現在、営利企業であるコリンシアン大学システムの元生徒たち15人が、彼らの言う全国初の学生負債ストライキを開始しました。学生達はコリンシアン大学に通うために彼らが借りた学生ローンの返済を拒否しています。コリンシアン大学は、「略奪的」貸付を行ったとして連邦政府から訴えられている大学です。一方、別の活動家グループは、コリンシアン大学の系列校であるエベレスト大学の生徒の負債1300万ドルを帳消しにしたと発表しました。負債者ネットワークのNPO、「ローリング・ジュビリー」は、寄付された資金を使って、ローンを割引価格で購入し、それを破棄するという活動をしています。本日は「ローリング・ジュビリー」の発足を支援した映画制作者で活動家のローラ・ハンナと、学生ローンに対するストライキを行っている「コリンシアン15」の一人、ロトニャ・サッグスに話を聞きます。サッグスはエベレスト大学の刑事司法学科で、2年間プログラムを終え、6万3千ドルの負債を抱えこみました。

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    2015/2/25(Wed)
    記事番号: 
    5
  • 「スパイ・ケーブルズ」:グリーンピースのクミ・ナイドウ 「安全保障上の」脅威として諜報機関のターゲットに

    アルジャジーラは、南アフリカ共和国の諜報機関から漏洩された外交公電を入手しました。それらは活動家、NGO、政治家たちの、アフリカでの行動の偵察を要請する内容でした。ある書類では韓国が、2010年ソウルで開かれたG20首脳会議開催までのグリーンピース・インターナショナルの代表クミ・ナイドウの「特定の安全評価」を要請していました。これらの開示情報は南アフリカの諜報筋からアルジャジーラに対して漏えいされたものです。「我々は[気候変動]論争には勝利しつつありますが、それを押さえ込もうとする者たちは、必死になってきています。」とナイドウはいいます。

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    2015/2/25(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 温暖化否定論者の正体: 主導的科学者は 大手石油会社、コーク兄弟、巨大石炭会社から資金援助を受けていた

    地球温暖化の否定論者であるトップ科学者の一人が、化石燃料会社から受け取った莫大な資金援助を開示していなかったことが新しい調査で発覚しました。ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのウェイ=ホック・スーン博士は、地球温暖化を軽視し、地球温暖化は人的活動が原因ではなく、人的な汚染による温室ガスよりも、太陽による影響の方が大きいと証言していました。上院環境公共事業委員会委員長の共和党議員ジェームス・インフォフを含む気候変動否定論者は、具体的な活動を拒否する際、スーンの見解を頻繁に引用しています。しかし、気候調査センターの調査で、スーンは過去10年間で、化石燃料企業や保守グループから120 万ドルの資金援助を受けていにも関わらず、科学論文でそのことを開示していなかったことが判明しました。資金提供者はエクソンモービル、米国石油協会、石炭火力発電のサザンカンパニーとチャールズ・G・コーク基金です。スーンは自分の学術論文や議会証言を「納品物」と呼んでいます。 環境調査センターの局長、カート・ディビーズに話を聞きます。

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    2015/2/25(Wed)
    記事番号: 
    3
  • オバマはキーストーンXL法案を拒否するも、環境を脅かす石油パイプラインへの戦いは終わらず

    オバマ大統領は、共和党が提出したタールサンド・オイルを通すキーストーンXLパイプラインを承認する法案に対し拒否権を行使しました。しかしホワイトハウス報道官は、拒否したのはパイプライン自体のメリットを判断したからではなく、この計画が米国の国益にかなうかどうかを国務省が検討するためだと述べました。キーストーンXLパイプラインへの反対者は、このパイプラインが承認されれば、カナダでオイルサンド油田の開発が進むことを警告してきました。2011年に、NASAの気象学者ジェームス・ハンセンはキーストーンXLパイプラインを許可することは、地球の気候を「破壊する」ことだと発言しました。350.orgの代表メイ・ボーブは「4年にわたる集会、デモ行進、座り込みと市民の不服従活動の後で、オバマ大統領がついに、この大手石油会社へのラブレターに対し拒否権を発動し、重要な一歩を踏み出したことを嬉しく思います。今は、オバマ大統領が気候の遺産について真剣であることを示す時です。ここで次のステップに踏み出し、パイプラインをきっぱり拒否するべきです」と言います。本日はこのパイプラインに関連する政治活動について、環境調査センター(Climate Investigations Center)の局長カート・ディビーズに話を聞きます。

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    2015/2/25(Wed)
    記事番号: 
    2
  • シカゴ市長選:「1%のための市長」エマニュエル 巨額を投じるも決選投票に追い込まれる 対戦相手の元活動家は市長の座を奪えるか

    シカゴの市長選は現職のラーム・エマニュエルが過半数を獲得できず、決選投票にずれ込むことになりました。エマニュエルはこの選挙に約1600万ドルの資金を投じました。これは対立候補全員の選挙資金の4倍となる額です。2位に浮上した対戦候補ヘスース "チュ―イ" ガルシアは、メキシコ生まれの元移民活動家で、現在、郡政委員を勤めています。彼は「1%のための市長」というあだ名のついた現職市長に勝つことができるのでしょうか?In These Times誌の上級編集者であり、シカゴのWVON局の『サリム・ムワッキール・ショー』のホストであるサリム・ムワキッールに話を聞きます。

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    2015/2/25(Wed)
    記事番号: 
    1

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