デイリーニュース

  • ジョナサン・スティールが語るアフガニスタン:「この戦争は勝者がない行き詰まり。勝利はない」

    すでに11年目に入った米国主導のアフガニスタン戦争は、依然として終結する兆しがありません。12人の米軍兵が10月30日、カブールで自爆攻撃により死亡しました。10年間の戦争の中で、北大西洋条約機構(NATO)部隊を狙った単一の地上攻撃としては最悪のものでした。アフガニスタンについて討論するために、ガーディアン紙の長年の記者で、新著Ghosts of Afghanistan: The Haunted Battleground(『アフガニスタンのゴーストたち:取り付かれた戦場』)を執筆したジョナサン・スティールから話を聞きます。「[米軍の戦略は]機能しない。なぜなら、そこにいることによって新たな抵抗を生み出すからです。米軍がいるから抵抗が生まれるのであって、抵抗があるから米軍が行っているのではないのです。占領軍自体が抵抗を生み出している」と、スティールは言います。「ですから、今認めるべき重要なことは、この戦争には勝者がないということです。行き詰まりです。軍事的勝利はありません」。

    dailynews date: 
    2011/11/1(Tue)
    記事番号: 
    3
  • NATOがリビアへの空爆を終了する中、米国はアフリカへのより大きな軍事的支配を目指しているのか?

    北大西洋条約機構(NATO)は10月31日、リビアへの空爆を終了しました。過去7ヶ月にわたって、NATOの航空機は9700回の爆撃作戦を含む2万6500回以上の出撃を行いました。NATOは、リビア内の5900ヶ所の軍事目標を爆撃したと発表しました。NATOのアンドレス・フォー・ラスムセン事務総長は、作戦は成功したと称賛しましたが、多くのアナリストたちは、NATOの激しい空爆は国連の権限を侵害したと述べています。「NTOがリビアで果たした役割は、非常に問題があり、非常に憂慮すべきものです。最終的には、非常に長期間にわたってリビアの将来に有害な影響を与えることになるでしょう」と政策研究所(the Institute for Policy Studies)のフィリス・ベニスは言います。「NATOの空爆はとにかく市民を守るためにすぎなかったという考えは全く当てはまりません。」ベニスは、リビア革命はアラブの春の一部として始まったが、NATOの介入はそれを「北アフリカにある中東のアラブ国への新たな欧米の攻撃」に変えてしまったと言います。彼女はさらに、アフリカにおける米軍の台頭に警告を発しています。

    dailynews date: 
    2011/11/1(Tue)
    記事番号: 
    2
  • パレスチナのユネスコ正式加盟が圧倒的多数で可決 米国は同機関へのすべての拠出金を凍結へ

    米国とイスラエルが反対する中、感情的、そして多分に象徴的な動きとして、ユネスコとして知られる国連教育科学文化機関はパレスチナの正式加盟を圧倒的多数で可決しました。現在米国は、11月に予定していたユネスコへの6000万ドルの分担金の拠出を停止すると述べています。米国の分担金はユネスコの年間予算の約5分の1を占めています。米国はさらに、パレスチナが独立国として国連安全保障理事会によって承認されるためのどんな取り組みに対しても拒否権を行使すると威嚇しています。「ユネスコへの加盟申請は、いろいろ異なる政府があるなか、一般的な意見とはどんなものであるかを計る方法であり、さらに国際社会にとってもっと重要な象徴的意味を持つのは、この申請が、20年間にわたって米国が先導してきたいわゆる“和平プロセス”は機能してこなかったことを認める時期に来ている、と言うことを示している点なのです」と、政策研究所(the Institute for Policy Studies)のフィリス・ベニスは言います。

    dailynews date: 
    2011/11/1(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「命を奪う独占」:企業による人の命の支配、医療倫理学者が語る

    占拠運動が提起した大きなテーマの1つは、大企業が私たちの暮らしのますます多くの側面で、その力をいっそう強めていることです。本日の番組では、企業による生命そのものの管理について取り上げます。ゲストには医療倫理学者のハリエット・ワシントンをお呼びしました。ワシントンは、彼女の言う「医療ー産業の複合体(medical-industrial complex)」が、どの程度人の命を管理しているかを調査した著作を出版したばかりです。過去30年で、4万を越える特許が遺伝子に関わる分野で与えられており、それ以上の数の特許が現在申請中です。著者は、バイオテクノロジー会社と製薬会社は、患者の健康や医療的な必要性よりも利益に関心を持って、遺伝子特許を取得していると述べます。彼女の新刊タイトルはDeadly Monopolies: The Shocking Corporate Takeover of Life Itself―And the Consequences for Your Health and Our Medical Future(『命を奪う独占:健康と医療の未来にもたらす影響』)です。

    dailynews date: 
    2011/10/31(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 麻薬戦争で利益を得る者:ワコビア銀行がメキシコの麻薬組織の数百万ドルを資金洗浄した手口を暴露した本

    ウォール街と米国内大手銀行に対する抗議が続く中、英国のジャーナリストで、 Amexica: War Along the Borderline”(『アメクシカ:国境に沿った戦争』)の著者エド・ヴュアミーに話を聞きます。ヴュリアミーは、ワコビア銀行が、メキシコの麻薬戦争でどうやって数百万ドルを稼いだかを暴露しています。当時、ワコビアは米国で4番目の大銀行でしたが、その後、ウェルズファーゴに買収されました。「トラックに数千億ドルのキャッシュを積んでメキシコ国内を走り回ることは不可能です。銀行に預けられているに決まっています」とヴュリアミーは言います。「私が発見したのは、それらの金が米国内に、米国の銀行組織の中に流れ込んでいたという事実なんです。」

    dailynews date: 
    2011/10/27(Thu)
    記事番号: 
    3
  • エジプトの若手活動家「『ウォール街を占拠』運動が正義のために立ち上がったことをうれしく思う」

    26日、エジプトの警察官2名が、28歳の男性を撲殺したとして8年間の懲役を宣告されました。 2010 年に起きたハリード・サイードの殺害は、最終的にホスニ・ムバラク政権を崩壊させたエジプト革命のきっかけのひとつとなりました。警官2名はいずれも故殺で起訴されていました。サイードの遺族および民主化を求める抗議者は、判決が軽すぎると異議を唱えました。エジプトの2人の青年指導者、アーメド・マーとバセム・ ファーシーがスタジオで番組に参加し、ムバラク失墜後のエジプト、ならびに彼らが米国で目撃した現在成長中の抗議運動について話します。「社会正義と民主主義、正義全般という大変明確な価値のために活動している我々、エジプトの4月6日運動とその活動家としては、『占拠』運動について、これをどこであれ支援しますし、正直言って、米国でさえ、人々が間違った民主主義を是正しようとしているのを見て、大変嬉しく思っています」とファーシーは語りました。

    dailynews date: 
    2011/10/27(Thu)
    記事番号: 
    2
  • イラク退役軍人「オークランドを占拠せよ」抗議行動で警官に撃たれ頭蓋骨骨折で入院

    26日数千人の抗議者がオークランド市役所前の「オークランドを占拠せよ」野営地を、取り戻しました。先立つ25日、警察は抗議者を2度にわたり野営地から追い出しています。最初は夜明け前の奇襲によって、12時間たったその晩には、公園を取り戻そうとした抗議者はビーンバッグ弾と催涙ガスによって撃退しました。多くのデモ参加者は、オークランドのデモに参加していた24歳のイラク戦争退役軍人スコット・オルセンが、25日夜、警察の砲弾により頭蓋骨を骨折したことに激しい怒りを示しています。オルセンは危篤状態で病院に運ばれ、傷の経過を診ている医師によって鎮静状態に保たれているということです。「オークランドを占拠せよ」の抗議者でスコット・オルセンを安全な場所まで移動させるのに手を貸したジェシー・パーマーと、オルセンの親友で共に反戦イラク帰還兵の会のメンバーであるアーロン・ヒンデに話を聞きます。オルセンのもう一人の友人アデル・カーペンターはロイターに「イラクに2度送られ生き残った人が、オークランド警察の手で重傷を負ったという皮肉は誰の目にも明らかです」と語りました。アーロン・ヒンデは、オルセンが「オークランドを占拠せよ」運動に参加した理由を以下のように述べました。「彼はとてもやる気まんまんの熱心な男なんです。

    dailynews date: 
    2011/10/27(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 『鉄路の血痕』:ベトナム帰還兵から急進的平和運動家になったブライアン・ウィルソンの回顧録

    本日はこの時間を、自分の命を二度にわたって危険にさらした男性とともにお送りします。1度目はベトナム戦争に従事したとき、そして2度目はそこから帰還したときでした。1987年9月1日、ブライアン・ウィルソンはカリフォルニア州のコンコード海軍兵器基地の外で非暴力の政治活動に参加していました。中米ニカラグアのコントラ戦争の最中です。その中米に送る米政府の軍事物資を阻止しようと彼は他2人の帰還兵とともに線路上で座り込みをしていました。しかし輸送列車は停止しませんでした。ウィルソンは19カ所を骨折し頭蓋骨も割れ両脚も失いました。「その前は何カ月もニカラグアの内線地帯で過ごしていました。ゲリラや人権活動家たちと話をしにエルサルバドルに行ったこともあります。自分が殺されたくないから、相手を殺し、障害者にし、追放することが横行していたのもわかりました」とウィルソンは言います。そして決心します。「少なくとも、この非暴力の「線路占拠」とでもいう自分の闘いをエスカレートさせなくちゃだめだ」と。当時を振り返り、ウィルソンは言います。「脚を失ったことは残念だけど、自分があそこにいたことは後悔していない。私は自分でやると言ったことをやったまでなんです……命令に従うなんてね、もう自分はしないぞって分かった」。いま彼は国中を回ってウォールストリート占拠運動に連帯する抗議活動を訪れています。

    dailynews date: 
    2011/10/28(Fri)
    記事番号: 
    1
  • グレン・グリーンウォルドが語る ウォールストリート占拠 監獄に送るには巨大すぎる銀行 ウィキリークスへの攻撃

    著名な政治・法律ブロガー、グレン・グリーンウォルドがウォールストリート占拠活動に関してコメントします。「この運動が提起しているものは何か特定の立法的な要求じゃない。もっと重要なものです。これは現体制そのものへの抗議なのです」とグリーンウォルドは言います。「これは民主党の組織についてとか、オバマ大統領が(雇用に関する)法案の1つを通すとかということではない。この運動が訴えているのは、体制そのものが根本から腐敗していることが確かで、もうそれを許すわけにはいかないということなんです。これは特定の法的あるいは政治的要求よりもはるかに重要です」。グリーンウォルドはまた、マスターカードやビザ、ペイパルによる「金融封鎖」によって起こりうるオンライン告発サイト「ウィキリークス」の閉鎖に関しても話しています。「これらの企業がウィキリークスの資金を打ち切ったのは政府が圧力をかけてそうしろと要求したからです」とグリーンウォルドは言います。「つまり法的な手続きは踏んでいない。犯罪行為の訴追もしていない。もともとウィキリークスを犯罪で訴追することなどできないのです。彼らの活動は修正憲法第一条にのっとっているからです。

    dailynews date: 
    2011/10/26(Wed)
    記事番号: 
    3
  • グレン・グリーンウォルドが語る 二重構造の米司法制度 オバマによる暗殺政策 アラブの春

    グレン・グリーンウォルドは、彼の新著 With Liberty and Justice for Some: How the Law is Used to Destroy Equality and Protect the Powerful((『一部の人間のための自由と正義:法がいかに平等を破壊し権力者たちを守るために法がいかに使われているか』))で、彼の言う「司法制度の二重構造」が、政界財界を訴追から守っているに等しいことに対して容赦ない批判を提示しています。グリーンウォルドは、メディアや両政党そして裁判所が、拷問や戦争犯罪、国内諜報活動、金融詐欺、さらには米国民への暗殺をも後押ししていることにまで言及しています。

    dailynews date: 
    2011/10/26(Wed)
    記事番号: 
    2

Pages