ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じたところによると、無人機による大規模な空爆がパキスタンと米国の脆弱な外交関係に損害を与えているという米軍や国務省の高官たちからの苦情を受けて、CIAはひそかに無人機攻撃作戦の縮小を受け入れたようです。他方、ニューヨーク州シラキューズでは、州空軍ハンコック・フィールド基地で4月に逮捕された抗議者38人に対する裁判が進行中です。被告たちは、ニューヨーク州空軍第174戦闘機部隊が2009年以来シラキューズから遠隔操作でアフガニスタンにMQ-9リーパー無人機を出撃させていることに抗議していました。「市民たるものは、犯罪が行われているのを目撃した際には行動を起こす義務があるのです」と、38人の被告団の1人である退役大佐のアン・ライトは話します。「この論理は第二次世界大戦までさかのぼります。ドイツ政府の高官たちは政府内の他の部門が国内外のユダヤ人600万人を処刑したときに、何が行われているのかを知っていました。しかしそれに対し何も行動を起こさなかった。彼らは戦後のニュルンベルク裁判で、その責任を問われることになりました。私たちの行動原理も同じです。私たちの政府が無人機を使って犯罪を行っている。それに対し私たち市民は、行動を起こす義務を負っているのです」