デイリーニュース

  • ジェフリー・エプスタイン死亡 被害者はエプスタインの性的人身売買の人脈調査の続行を求める

    ジェフリー・エプスタインが死亡しました。トランプ大統領やビル・クリントン元大統領ら著名人と交友関係にあり一連の性的人身売買で告発されていたエプスタインが、10日朝マンハッタンの拘置所の独房で死んでいるのを発見されました。当局は首つり自殺としています。エプスタインは7月に首にあざのついた状態で意識不明で発見された後、自殺防止の監視下に置かれていましたが、監視は死の11日前に解かれていました。エプスタインは、未成年の少女たちをマンハッタンの自分の邸宅に誘い込み、性的人身売買を行っていた疑いで逮捕され、7月から拘束されていました。最年少の被害者は14歳でした。エプスタインの死が確認されたのは、数百ページの裁判資料が公表されてから24時間足らずでした。この資料は、元従業員による証言や性的虐待の新しい詳細を明らかにするもので、多くの著名人が登場しています。資料に名を連ねた男性には、元ニューメキシコ州知事のビル・リチャードソン、元上院議員のジョージ・ミッチェル、ハーバード・ロースクール教授アラン・ダーショウィッツ、英国のアンドルー王子らが含まれています。エプスタインの連邦刑事訴訟は終了する見通しですが、検察は引き続き共犯者らの罪を問うことができます。多額の不動産をめぐる民事訴訟も続くとみられます。マイアミ・ヘラルド紙の調査担当シニアエディターのケーシー・フランクに話を利きます。

    dailynews date: 
    2019/8/12(Mon)
    記事番号: 
    1
  • モンサントはジャーナリストや活動家はおろか歌手ニール・ヤングまで監視していた 新証拠で判明

    衝撃の文書が公開され、米国のアグリビジネス大手モンサントが、自社を批判したり告発する報道をする活動家やジャーナリストを監視し、信用を貶めるための「フージョン・センター」を運営していたことが判明しました。有名なシンガーソングライターのニール・ヤングでさえも、標的にされていました。ヤングは2015年に「モンサント時代」というアルバムを発表しています。モンサント社は彼のツイッターを監視し、アルバムの歌詞の分析までやっています。モンサントのフュージョン・センターはまた、ジャーナリストのキャリー・ギラムも監視していました。彼女はモンサントと同社の除草剤ラウンドアップについての詳細な調査と報道を行っています。大量に流通しているラウンドアップは発ガン性が指摘されています。モンサント社はまた、非営利の調査団体「米国の知る権利」(U.S. Right to Know)も標的にしていました。この団体は情報公開法に基づき同社に関する情報開示を請求しています。ミズーリ州カンサスシティとつないでジャーナリストのキャリー・ギラムと話します。彼女はWhitewash: The Story of a Weed Killer, Cancer, and the Corruption of Science(『粉飾 ~除草剤、がん、科学の腐敗の物語』)の著者です。

    dailynews date: 
    2019/8/9(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 気候変動のスーパーサイズ化 畜産が土地を破壊し重要な水資源を枯渇させると国連が警告

    国連のトップ気候科学者たちが、気候変動危機の破壊的な影響で地球の生物多様性や何億もの人々の食料確保が危険にさらされている中で、人類による土地や水資源の消費はこれまでにない速度で拡大していると警告しています。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は最新の『気候変動と土地』報告書の中で、思い切った方策を打たれなければ、異常気象と気温上昇が、さらに多くの耕地を砂漠に変えてしまい、世界の食料供給が減少すると警告しています。世界の人口は75億人に増加するというのにです。IPCCが推奨するのは、温暖化ガス排出量の劇的な削減と同時に、農耕手段の効率化と食習慣を肉や乳製品から切り替えることです。畜産業は膨大なメタンやCO2を発生させる一方、広大な土地を使います。ゲストはラトガーズ大学環境生物学部の人間環境学科准教授のパメラ・マクエリーです。彼女は件のIPCC報告書の共著者です。

    dailynews date: 
    2019/8/9(Fri)
    記事番号: 
    2
  • ミシシッピ州の工場で労働条件改善の闘争の後にICEの一斉検挙 学童が家に取り残される

    移民関税捜査局(ICE)は今週、ミシシッピ州の7カ所の家禽処理場に強制捜査を行い680人を逮捕しました。米国の一州で行われた一斉取り締まりとしては史上最大のものでした。この一斉検挙が行なわれたのは学期の始まりの日で、学校から帰宅したら家の扉に錠がかかり家族がいなくなっていたという子供たちもいました。7日(水)の強制捜査は、米国最大級の家禽肉製造業者コーク・フードが運営する鶏肉工場を標的にしていました。同社は昨年、ミシシッピ州の工場の一つでラティーノ労働者に対するセクハラ、民族や人種による差別、報復行為を理由に起こされた集団代表訴訟(クラスアクション)の和解のため雇用機会均等委員会に375万ドルを支払っていました。労働活動家によれば、これは移民労働者が組合をつくって差別に対抗し、安全性の確保されない不衛生な労働環境の改善を求めている工場を標的にした最大の取り締まりです。ミシシッピ州ジャクソン市のチョクウェ・アンター・ルムンバ市長と、ミシシッピ移民権利同盟の法務プロジェクト主任L.パトリシア・アイスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/8/9(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 緊急医からトランプへ:あなたは間違っている 銃暴力の蔓延は精神疾患のせいではない

    トランプ大統領は8月7日、週末に少なくとも32人が殺害される銃乱射事件があったオハイオ州デイトンとテキサス州エルパソを訪問しましたが、どちらにもトランプの訪問に抗議する数百人が待ち受けていました。この2つの都市を訪れる前に、トランプは銃購入の際の身元確認の強化の必要性に触れると共に、銃乱射事件が精神疾患と関係があるという発言をしています。医療関係者によれば、これは危険なレトリックだと言います。他にも多くの政治家が、精神病を銃乱射の要因として挙げています。モントリオールから、アルパート医大とブラウン大学緊急医療準教授であり、NPO「医療分野で銃器による負傷減少を目指すアメリカ財団
    AFFIRM研究所」(The American Foundation for Firearm Injury Reduction in Medicine /AFFIRM Research)のリサーチ部長ミーガン・ラムニー医師に話を聞きます。

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    2019/8/8(Thu)
    記事番号: 
    2
  • カシミール地方が封鎖状態に:併合に向け動くインド 核保有国のライバル パキスタンとの緊張が高まる

    インドが8月6日に、カシミール地方の自治権を認める特別な地位を剥奪したことで、長い間紛争にまみれたこの地域で緊張が高まっています。カシミール地方ではインターネットやその他のコミュニケーションが遮断されており、指導者らも自宅監禁されるなど封鎖状態にあります。インドのモディ政権は数万人の兵をカシミール地域に追加派遣しました。パキスタンは8月7日、インド大使を国外追放とし、予定されていたニューデリーへの新特使派遣も中止すると発表しました。また、インドとの二国間貿易も全て中止すると発表しています。3人のゲストに話を聞きます。ニューデリーを拠点にカシミール地方のドキュメンタリー映画を制作するサンジェイ・カーク、ジャーナリストで賞にも輝くカシミール地方の小説家ミルザ・ワヒード、賞にも輝くインドの作家でジャーナリスト、シッダールタ・デブです。

    dailynews date: 
    2019/8/8(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「トニ・モリスンはいつまでも私たちと一緒です」 アンジェラ・デイビス ニッキー・ジョバンニ ソニア・サンチェスが追悼

    米国で最も影響力のある作家の一人であるトニ・モリスンが今週、肺炎の合併症により88歳で亡くなりました。1993年、モリスンはノーベル文学賞を受賞した最初のアフリカ系アメリカ人女性となりました。1988年の古典的名作『ビラヴド』ではピュリッツァー賞も受賞しています。モリスンの作品の多くはアフリカ系アメリカ人女性の経験に焦点を当てたもので、その執筆スタイルは黒人の口承のリズムを尊重しました。作品は人種と歴史、特に大西洋を横断した奴隷制度の罪と共同体による潜在的な回復力に深く関わっていました。2012年、オバマ大統領はモリスンに大統領自由勲章を授与しました。トニ・モリスンの親しい友人で伝説的な作家でもある3人に話を聞きます。作家で活動家のアンジェラ・デイビス、詩人・活動家・教育者のニッキ・ジョバンニ、そして数々の受賞歴のある詩人ソニア・サンチェスです。

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    2019/8/7(Wed)
    記事番号: 
    1
  • プエルトリコの政治危機 新知事のピエールルイシ就任をめぐり自治区上院が提訴

    プエルトリコでは8月第1週に辞任したリカルド・ロセジョの後任のペドロ・ピエールルイシ新知事就任に自治区上院が反対する訴えを起こし、政治危機が続いています。ピエールルイシはプエルトリコ上院に承認されていないにも関わらず、知事に宣誓就任しました。しかし彼は、ロセジョによって8月第1週に自治区長官に指名されたことによって、プエルトリコ知事の継承順位の含まれたと主張しています。プエルトリコのサンフアン市のカルメン・ユーリン市長もまた彼の宣誓就任後に提訴しました。デモクラシー・ナウ!の共同司会者フアン・ゴンザレスに、現在の政治情勢に対する彼の分析について話を聞きます。

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    2019/8/6(Tue)
    記事番号: 
    4
  • パークランド事件犠牲者の両親、エルパソで壁画発表を計画 そのとき起きた新たな銃乱射事件

    8月第1週末、多くの死傷者を出したテキサス州エルパソでの銃暴力が起きたとき、マニュエルとパトリシア・オリバー夫妻は事件現場の近くにいました。彼らの息子ホアキン・オリバーの19歳の誕生日になるはずだった日を記念する計画を立てていたからです。ホアキンは、2018年のバレンタインデーにフロリダ州パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校での乱射事件で凶弾に倒れた17人のうちの1人でした。マニュエルとパトリシアは、米国国境を越えたメキシコの街シウダー・フアレスを訪れていました。銃弾にしろ移民局職員にしろ子供を親から引き離してはいけないと、亡くなった息子に敬意を表し、移民シェルターを訪れるためです。彼らは翌日にエルパソに行き、息子の人生と彼の移民の権利保護への情熱をたたえる壁画を描こうと計画していましたが、そこでウォルマートでの銃乱射事件について知りました。フロリダ州フォート・ローダデールからマニュエルとパトリシア・オリバー夫妻に話を聞きます。

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    2019/8/6(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「ファシズムは自然消滅しない」 ジョージ・チッカリエロ=マーが語る白人至上主義との対峙

    8月第1週末に起きたテキサス州エルパソの混雑したウォルマートでの銃乱射事件の直前、銃を乱射した男は、彼の行動は彼が言うところの「ヒスパニックによるテキサスへの侵略」に応えたものであると主張する長い声明をネットに書きました。この男はさらに、他の銃乱射事件の犯人たちによっても引用されている「大規模置換」(great replacement)として知られる白人至上主義の陰謀論の正当性を訴えました。ニューヨーク大学の南北アメリカ研究所(the Hemispheric Institute)の客員教授であるジョージ・チッカリエロ=マーにメキシコシティから話を聞きます。チッカリエロ=マーは2017年12月、極右の白人至上主義者たちから1年にわたる嫌がらせと殺害脅迫をうけ、ドレクセル大学を辞職しました。これらの脅迫は、2016年の彼の「クリスマスに欲しいのは白人の大虐殺だけだ」というツイートに端を発しています。このツイートで彼は有色人種と非白人移民のコミュニティが白人にとって代わろうとしているという、白人至上主義のイデオロギーをからかったのでした。

    dailynews date: 
    2019/8/6(Tue)
    記事番号: 
    2

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