イエスメン 政府高官を装い 国土安全保障会議で再生可能エネルギー革命を発表

2014/5/2(Fri)
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5分

☆この動画は学生字幕翻訳コンテスト 課題7: 米国流アクティビズムの受賞作品です。

米国流のアクティビズムは大胆でユーモア一杯です。カルチャー・ジャミング(文化の創造的破壊)の活動を行う神出鬼没の集団「イエスメン」の、痛快な活動を取り上げました。2014年4月イエスメンのメンバーが、米国政府の高官を装って国土安全保障会議に招待させ、2030年までに米国のエネルギー供給を100%再生可能エネルギーに切り替える画期的な計画を発表しました。この「アメリカ再生可能クリーンエネルギー・ネットワーク」と称する架空の計画は、エネルギー省が国防総省やインディアン局を巻き込んで、地元の小規模事業者がエネルギー生産を直接所有できるようにすると謳っています。

「国土安全保障会議」は国土安全保障省と契約したい企業のために、米国の大手軍需企業ノースロップ・グラマンの子会社が開催している会合で、国防関連の政府受注をねらう民間業者たちが軍人や役人を招いてお近づきになる機会を提供する場です。そんな場所に乗り込んで、再生可能エネルギーへの大転換計画をぶち上げたのですが、驚いたことに会議参加者はみな大喜びで、一緒にお祝いのラインダンスを踊りました。

戦争で儲けようとする性悪の連中だと思っていたら、案外みんな地球環境を守ることには大賛成のようです。政府のリーダーシップさえあれば、産業界はきっとついてくるということが、印象的に示唆されています。(中野真紀子)

*アンディ・ビクルボーム(Andy Bichlbaum):イエスメンのメンバー

*マイク・ボナーノ(Mike Bonanno):イエスメンのメンバー

*ギッツ・クレイジーボーイ(Gitz Crazyboy):カナダのアルバータ州でオイルサンド採掘の現場となっているアサバスカン・チペワイアン・ファーストネイション出身の先住民活動家

Credits: 

字幕翻訳:木場安莉沙 (大阪大学大学院 2年) 2015学生字幕翻訳コンテスト受賞作 
監修:中野真紀子