デイリーニュース

  • ジェフリー・エプスタインは死亡したが 彼の遺産権への民事訴訟は継続すると公民権弁護士

    ジェフリー・エプスタインは8月10日、監房で死亡しているのが発見されましたが、彼への多数の売春斡容疑への捜査と民事訴訟はこれからも続ききます。エプスタインは、14歳を含む未成年の少女をマンハッタンにある自身のマンションに呼び込み、売春を斡旋した容疑で7月に逮捕されました。彼が死亡したことでエプスタインへの連邦刑事責任は追及されない可能性が高いですが、検察は彼の友人ギレーヌ・マックスウェルを含む共犯者を、今後訴追することができます。14日、エプスタインの被害者を名乗るジェニファー・アローズが、エプスタインの遺産、マックスウェル他、エプスタインの下で働いていた匿名の女性3人を提訴しました。アローズによればエプスタインは15歳だった彼女をレイプし、性的暴行を繰り返しました。ジェフリー・エプスタインの他の被害者2人の弁護を務める公民権弁護士リサ・ブルームにロサンゼルスから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/8/15(Thu)
    記事番号: 
    2
  • メトロポリタン矯正センターでの恐怖:ジェフリー・エプスタイン死亡の数十年前から知られていた 「グーラグ」強制収容所のような環境

    多数の未成年への売春斡旋容疑が持たれていたジェフリー・エプスタインが、週末にニューヨークの拘置施設で自殺したとされている事件で、多くの疑問が上がっています。エプスタインは8月10日朝、マンハッタンのメトロポリタン矯正センター(MCC)で死亡しているのが見つかり、当局の発表によれば首を吊っての自殺ということでした。MCCの所長はその後、配置替えされ、監視を担当していた看守2人は休職扱いとなっています。13日には、看守がシフト中に居眠りをして3時間、エプスタインへのチェックを怠り、後に勤務ログを改ざんした可能性があると報道されました。MCCは、過去にも注目度の高い多くの容疑者が拘置されてきた拘置所ですですが、何年も前からスタッフ不足、過密な囚人数、そして悲惨な管理状態に関する報告が絶えませんでした。メキシコの麻薬王ホアキン・"エル・チャポ"・グスマンはこの拘置所を「心理的拷問」と呼びました。国連の人権保護専門家やアムネスティ・インターナショナルも、施設の一部の状態を非難、これは拷問に近く「残酷で非人道的な屈辱的扱いだ」としています。ニューヨーク市立大学ブルックリン校、政治学教授でMCCについて多数執筆してきたジーン・シオハリスに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/8/15(Thu)
    記事番号: 
    1
  • シスター・ヘレン・プレジャンの新回顧録『リバー・オブ・ファイアー』 数十年にわたる死刑との闘いに思いを馳せる

    15年以上つづいた一時停止の実績を覆し、トランプ政権は死刑執行を再開する計画を進めています。ウィリアム・バー米司法長官は今週、大量殺人事件における迅速な死刑執行を打ち出しました。先月には、5人の死刑囚の死刑執行を12月から開始するよう命じました。米連邦政府による死刑の執行は1963年以降わずか3人であり、3人目の執行は2003年でした。死刑は各国政府や国際機関、世界中の人権団体に非難されています。専門家は、死刑は殺人阻止の役には立たず、刑事司法制度の過ちや人種差別は死刑判決を受けた者にも影響しているといます。著名な死刑廃止活動家で、30年以上前から受刑者を訪問しているヘレン・プレジャンに話を聞きます。彼女の著したベストセラー本『デッドマン・ウォーキング』は、スーザン・サランドンとショーン・ペンの主演で映画化され、アカデミー賞を受賞しました。彼女の新刊書River of Fire: My Spiritual Journey(『火の河 私の精神遍歴』)が今週発売されます。

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    2019/8/14(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 「米国が支持する麻薬国家」 ホンジュラスの犯罪と汚職が移住を煽っている

    中米からの移住者が祖国を逃れて米国に亡命を申請する事情に詳しいピュリッツァー賞受賞のソニア・ナザリオ記者に話を聞きます。今年の初め、ナザリオ記者はホンジュラスに1か月間滞在し、汚職とギャングの暴力がどのように多くの人々に亡命を強いているかを記録しました。彼女が意見寄稿をしているニューヨーク・タイムズ紙に、彼女の記事”Pay or Die”(命が惜しけりゃ金を払え)が掲載されました。

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    2019/8/14(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 「富める者を与えよ」 トランプ政権は米国の移民受け入れを「大規模に」変えようとしていると移民記者が指摘

    「疲れし者、貧しき者を我に与えよ。自由の空気を吸わんと熱望する人たちよ。身を寄せ合う哀れな人たちよ。住む家なく、嵐にもまれし者を我に送りたまえ。我は、黄金の扉にて灯を掲げん」これは自由の女神像の台座に刻まれたエマ・ラザラスの詩です。しかし今週、米市民権移民局(CIS)のケン・クッチネリ長官代行は、米国への移民に対する制限への賛成を唱える詩に書き換えようとしました。火曜日、彼はNPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)のレイチェル・マーティンに、自由の女神が持つメッセージは「疲れし者、貧しき者を我に与えよ―自分の2本の足で立つことができ、公的負担とならない者を」だと話しました。これに対し抗議が広がりましたが、クッチネリは自身の発言を曲げず、自由の女神に刻まれた詩は「ヨーロッパから来た人々」のことだとCNNで話しました。ピュリッツァー賞受賞のソニア・ナザリオ記者に、クッチネリ長官の発言と、入国を阻止し、既に入国した者を標的とするトランプ政権の最近の動向について話を聞きます。ナザリオは、「これは誰が米国に迎え入れられるのかを変えようとする大規模な企てです。富める者を私たち与えよ、貧しき者はいらない。もちろん、これまでの米国への移民の伝統とはまるで逆のものです」と述べています。

    dailynews date: 
    2019/8/14(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 反人種主義者になる方法 イブラム・X・ケンディが語るがんと闘うように人種差別と闘う必要がある理由

    大学教授のイブラム・X・ケンディは、彼の新刊How to Be an Antiracist(『反人種主義者になる方法』)の中で読者に対し、「人種差別主義」と「人種差別主義ではない」という誤った枠組みを壊すよう求め、その代わりに反人種主義者になることの意味を提示しています。反人種主義とは、複数の人種集団を同じものと考え、人種的平等を創造する政策を推し進める考え方です。ケンディは「人種差別主義を単に原罪として語ることはできません。人種差別主義は特有のがんとして語らなければなりません。なぜならこの特有の病気はアメリカを殺してきたからです。」

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    2019/8/13(Tue)
    記事番号: 
    3
  • イブラム・X・ケンディ 人種差別を増殖させるIQテストや大学進学適正試験の点数、その他の“知能”テスト

    作家で大学教授のイブラム・X・ケンディに、彼の新刊How to Be an Antiracist(『反人種主義者になる方法』)について話を聞きます。ケンディに、科学的客観性を装って有色人種をあからさまに差別する知能テストの、人種差別に基づいた開発について話してもらいましょう。「反人種主義について語っていても、反人種主義になるべきだと多くの人の頭に浮かぶのは南部の人々です。彼らはトランプに投票した人たちのことを思うのです。黒人とラティーノの子供がニューヨーク市の一流校に入ることを妨害している、こうした知能テストの存続を推進している人たちのことは思い浮かばないでしょう」とケンディは指摘します。

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    2019/8/13(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 「今日リンチ集団が必要なのは自動小銃だけ」イブラム・X・ケンディが語る白人至上主義暴力

    8月第2週は、バージニア州シャーロッツビルに白人至上主義者が集結した事件から2年となります。その現場でネオナチが運転する車が反人種差別抗議者の集団に突っ込み、32歳の活動家ヘザー・へイヤーを殺害しました。トランプ大統領はその事件から数日後、「どちらの側にもとても素晴らしい人々」がいると主張しました。「名誉棄損防止連盟」(Anti-Defamation League)によると、シャーロッツビル事件以来、白人至上主義者によって少なくとも73人が殺害されています。8月第1週には、テキサス州エルパソで1人の白人至上主義者が混雑したウォルマートで発砲し22人を殺害したばかりです。この事件は、ラティーノを標的にした、近代アメリカ史上最も多くの死者を出した攻撃と言われています。アメリカ大学の反人種主義研究政策センターの創設者兼代表で、新刊How to Be an Antiracist(『反人種主義者になる方法』)の著者であるイブラム・X・ケンディに話を聞きます。

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    2019/8/13(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「次はクレムリンだ」 モスクワの抗議がなぜプーチン大統領を心配させているか

    モスクワでは10日、ここ数年で最大となる6万人の抗議集会が行われました。抗議活動は正式に許可されていましたが、モスクワでは数十人が逮捕され、ロシア各地でもさらに数十人が逮捕されました。10日の抗議は、9月に予定されているモスクワ市議会選挙に反体制派候補が出馬するのを封じる最近の動きを非難するために組織されました。ニュースクール大学の国際関係教授、ニーナ・フルシチョワに話を聞きます。フルシチョワはIn Putin’s Footsteps: Searching for the Soul of an Empire Across Russia’s Eleven Time Zones(『プーチンの足跡:12の時間帯にまたがるロシアで帝国の魂を探して』)の共著者です。

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    2019/8/12(Mon)
    記事番号: 
    3
  • 香港国際空港でデモ隊が座り込み 全出発便が欠航

    警察の暴力に抗議し民主主義を擁護する抗議者数千人が詰めかけ混乱に陥った香港国際空港では12日(月)、すべての出発便がキャンセルされました。警察のさらなる行動を恐れた抗議者の多くは最終的に空港を後にしましたが、数百人が残っています。今回の事態は、先週末に起きた警察とデモ隊の激しい衝突に続くものです。対立が激化したのは11日夜、機動隊が地下鉄の駅構内で催涙ガスを発射する様子や、こん棒で抗議者を殴打する場面が撮影された後でした。中国政府はデモ隊への批判を強めており、デモ隊の行動に「テロ」の兆候が見られると政府高官が発言しました。香港で何百万人が抗議デモに繰り出してから10週間がたちました。デモ隊の要求は、香港から中国本土への刑事犯引き渡しを可能とする引き渡し条例修正案の撤回です。デモ隊の要求にはすぐに、香港のリーダーの林鄭月娥(キャリー・ラム)の辞任、デモ隊に対する警察暴力の独立調査、さらなる独立に向けた改革も加わりました。ビジネスニュースサイト「クオーツ」の記者で2カ月以上にわたってデモ活動を取材しているメアリー・ホイに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/8/12(Mon)
    記事番号: 
    2

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