デイリーニュース

  • 米政府の「監視国家化」拡大 上院で外国諜報活動偵察法修正案とサイバーセキュリティ法案採決

    米上院は、令状なしで米国市民のメールや電話を監視することを可能にすると専門家から批判が出て議論を呼んでいる法案を延長しようとしています。米上院諜報特別委員会は、2012年末に期限が切れる外国諜報活動偵察法(Foreign Intelligence Surveillance Act)の問題の修正案を延長することを可決しました。「私たちが求めているのは、プロセスのスピードを緩めて、どのような情報を得ようとしているのか、どれだけの米国人が影響を受けるのか、その情報を政府はどうしようとするのかといったことを吟味してほしいということなのです。」と、当局が、彼らの団体と海外の依頼人や情報源との間の連絡を盗聴する可能性があると言って、米国政府の監視行動に対する訴訟を起こしたアメリカ自由人権協会(American Civil Liberties Union)のミッシェル・リチャードソンは言います。

    dailynews date: 
    2012/5/24(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 無人機による攻撃を統制 米大統領テロリズム対策主任のジョン・ブレナンは“暗殺の独裁者”か?

    オバマ大統領のテロリズム対策部門トップのジョン・ブレナンは、米国外における米国の無人機の攻撃目標を決める新たなチームを労作ろうとしています。新しく明らかになった無人機攻撃の手順によると、最終的に誰を標的にするかを決める前にジョン・ブレナンの部下が国防省、国務省や他の省庁に打診をするということになっています。ある当局者が話したところでは、オバマ大統領の無人機攻撃政策によって、「人々を殺戮することが以前と比べどれほど簡単なものになったか」を懸念する声があるといいます。ウェッブ・サイト、エンプティー・ウィール(Empty Wheel)の取材ブロガー、マーシー・ウィーラーに話を聞きます。「ジョン・ブレナンのことを“暗殺の独裁者”と呼んでもいいと思います」と彼女は言います。ウィーラーは、誰が実際の標的なのかはっきりせず、民間人の多くが殺害されている状況に触れ、無人機による攻撃が特定の標的のみに行われているという政府の主張に反論しています。

    dailynews date: 
    2012/5/24(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「あまりに裕福、あまりに貧乏」ピーター・エデルマンが語る米国の貧困の終焉と福祉改革法を巡ってクリントン政権を辞したわけ

    国勢調査によれば、ほぼ2人に1人のアメリカ人が貧困の中で暮らしています。そしていま連邦議会予算事務局が、もしこのまま2013年度予算案で大統領と議会が硬直状態のままなら事態はじきにもっと悪化すると警告しています。下院共和党は国防関連予算を維持しながらも食糧援助、医療保険、社会福祉の分野での予算削減を求めています。この貧困問題に関してピーター・エデルマンと話をします。彼はクリントン政権で保健社会福祉省の次官補でしたが、クリントン大統領が1996年の福祉改革法に署名をしたことに抗議して辞職しました。この改革法は、その後数百万もの人びとを路頭に迷わせることになりました。「いまこの時点で米国には、基本的に生活保護は存在しません」とエデルマンは言います。「この国には収入はフードスタンプ(食料配給券)だけという人たちが600万人います。それは貧困最低線の収入の3分の1の金額に相当します……19の州では貧困の子供たち全体の10%以下にしか対応できていません。これはセイフティネットの重大なほころびです。この国の多くの地域でいま福祉が消滅してしまっているのです」と彼は言います。

    dailynews date: 
    2012/5/23(Wed)
    記事番号: 
    2
  • エジプト市民投票所へ シャリフ・アブドゥル・クドゥースがカイロから報告 ムバラク後の歴史的選挙

    歴史的な選挙が始まっています。エジプトの人々がホスニ・ムバラクを追放して以来初めての大統領選挙のために投票所に向かっています。この国の歴史上初めて、当選者が決まっていない選挙です。カイロからデモクラシー・ナウ!特派員シャリフ・アブドゥル・クドゥースに最新状況を聞きます。高い投票率が予想されていますが、クドゥースはエジプトの軍部支配者たちの役割を巡り懸念が残っていると話します。「憲法なくして大統領もないと、多くの人が発言しています ……つまりこの大統領は基本的に、軍部に対し、内閣に対し、議会に対してどんな権限を持つのかはっきりとわからないまま選ばれるのです。そしてこの革命を起こした若者たちの多くは……大統領が誰になろうとそれは軍最高評議会の操り人形だろうと言っています。大統領に実権は何もなく、街の人々の本当の苦闘はこれからも続くだろうと話しています」

    dailynews date: 
    2012/5/23(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 海洋保護団体シー・シェパード設立者ポール・ワトソン:2002年のサメ漁妨害容疑でのコスタリカへの身柄引き渡しと闘う

    グアテマラ沖での海洋保護団体シー・シェパードの所有船とフカヒレ密漁者たちとの衝突にかかわる10年前の容疑で、コスタリカへ身柄引き渡しのためドイツで逮捕された「シー・シェパード環境保護団体」(SS)の設立者、ポール・ワトソンが保釈されました。SSは国際漁業保全法を施行するために非暴力的直接行動をすることで知られ、特にその反捕鯨活動で広く認識されています。SSは、ワトソンの逮捕は政略的なものであるという立場を維持し、支持者らに対し、コスタリカのローラ・チンチラ大統領がドイツを訪問する5月23日に行われる抗議行動に集結することを呼び掛けています。ワトソンにドイツのフランクフルトから話を聞きます。「我々は誰も傷つけたことはありません」と、ワトソンは言います。「私が知る限り、世界で最も強力な武器はカメラです。だから我々はカメラを持って闘いに行きます。現在、年間9000万頭のサメが、アジアのフカヒレ産業に供給されるために殺されています。つまりサメのヒレだけが切り落とされ、あとは海に投げ込まれているのです。この様子を我々はグアテマラ沖で撮影し、この極めて不法な活動に反対して我々は介入したのです」。

    dailynews date: 
    2012/5/22(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 弁護士:シカゴでテロ容疑で勾留中の“NATOスリー”活動家は警察のおとり捜査の犠牲者

    5月第3週の週末、シカゴの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議での抗議行動で100人近くが逮捕されました。テロ関連犯罪容疑で起訴された5人の活動家のうちの1人を弁護する米法律家ギルド (National Lawyers Guild)の弁護士サラ・ジェルソミーノから話を聞きます。5人のうち2人は爆発物または発火装置の所有未遂に問われ、3人はテロ計画の共謀、テロの物理的支援、爆発物所持に問われています。しかしジェルソミーノは、“NATOスリー”と呼ばれる3人は、爆発物を仕込んだ政府側の人間によってわなにかけられたのだと言います。「テロという重罪に直面している依頼人たちは現在、独房にいれられていることがわかりました」と、ジェルソミーノは言います。「今週の最優先事項は、現在彼らが陥っている極めて懲罰的で非常に危険な状態から、彼らを救い出すことです」。

    dailynews date: 
    2012/5/22(Tue)
    記事番号: 
    2
  • NATOは存在するべきか? フィリス・ベニスと元CIAのスタン・スローンが同盟の目的とアフガニスタン戦争の将来を討論

    > 北大西洋条約機構(NATO)は、シカゴでの史上最大の首脳会議を終えました。大西洋を越えた軍事同盟がそもそも存在するべきなのかという問題と、2013年にアフガニスタン部隊へ主導権を移行する新たな合意について、討論します。「くぎを打つハンマーの立場にいると、何もかもが打たれる釘のように見えます。同じように、軍事同盟の立場にいると、あらゆる問題が軍事的解決を必要としているように見えるのです」と、作家で政策研究所(the Institute for Policy Studies)のフェローであるフィリス・ベニスは言います。「NATOは巨大なハンマーです。問題なのは、アフガニスタンは釘ではないし、リビアも釘ではないということです。アフガニスタンやリビアは、政治的に対処すべき政治問題なのです。軍事同盟の強化によって、NATOは、国連憲章の目的の弱体化に一役買っています。国連憲章は、世界の強者の意志を映し出している地域軍事機関の優位と特権ではなく、紛争の非暴力的解決法として、政治的に結びついた地域組組織の重要性を訴えています。一方、CIAで安全保障を30年分析し、米国議会調査部のシニアスペシャリストでもあったスタン・スローンは、NATOを支持する立場からこう反論します。「米国がこの同盟で同盟国を持つことは、我々の利益、米国の国益にかなうのです。

    dailynews date: 
    2012/5/22(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ジェシー・ジャクソン師 NATO抗議で「戦争ではない別の手段を人々は探している」

    20日にシカゴで行われたNATO抗議デモを率いた反戦イラク帰還兵の会(IVAW)と「平和を願うアフガニスタン人」による反戦デモに、レインボー・プッシュ連合(Rainbow PUSH coalition)のジェシー・ジャクソン師が参加しました。「ここにいる人たちは、世界中から集まり、戦争に代わる手段を探し求めています。今(アメリカは)長年続いたアフガニスタンでの戦争をさらに延長しようとしています。1週間に20億から40億ドルがこれに消えていきます。運輸交通労働者が解雇され、学校や病院が閉鎖されているときに、そんな余裕はありません。投資する価値のない任務です」とジャクソン師は語ります。

    dailynews date: 
    2012/5/21(Mon)
    記事番号: 
    8
  • ギタリスト活動家トム・モレロ 「音楽は闘う人たちの勢力を支える力になれる」

    ミュージシャンで活動家のトム・モレロが、シカゴ市内で行われている反NATOデモ運動の中で3日間にわたり、様々な集会やコンサートで演奏をしています。モレロは、ロックバンドのレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンで長年ギタリストを務めている他、ソロプロジェクトのナイトウォッチマン(Nightwatchman)やストリート・スィーパー・ソーシャル・クラブというバンドの一員としても活動しています。「世界中で、アメリカ中で、反戦帰還兵の会から労働組合運動、社会正義運動までが再び活性化している。僕の歌がわずかでもいいから、闘争のテーマ曲になって、最前線に立つ人たちの力になればいいなと思っている」とモレロは語ります。

    dailynews date: 
    2012/5/21(Mon)
    記事番号: 
    7
  • NATO同盟によるアフガニスタン解体、世界の活動家が軍事同盟の存在に疑問を投げる

    60カ国以上の代表が出席している今年のシカゴNATO首脳会議。国際平和活動家も世界中から多数集まり、街頭でデモを行っています。「もはやNATOは要らぬ存在なのです」と、「戦争に反対-NATOに反対」国際連合代表のドイツ人平和活動家ライナー・ブラウンは語ります。 「NATOの宿敵、ワルシャワ条約機構はもう消滅したのに、NATOはまだ存在しています。年間経費は1兆ドルですよ。私たちは仕事、医療、教育のためにこのお金が必要なんです」

    dailynews date: 
    2012/5/21(Mon)
    記事番号: 
    6

Pages