デイリーニュース

  • 戦争や米軍の爆撃、虐殺から逃れたカンボジアの人々 トランプ政権下で移民関税捜査局による身柄拘束と強制送還に直面

    記録的な数のカンボジア人が米国から本国へ強制送還されています。その中にはクメール・ルージュ政権のもとでの戦争、米軍による爆撃、虐殺から逃れて米国で数十年暮らしてきた人々も含まれています。17日、テキサス州エル・パソを飛び立ったオムニ・エアー・インターナショナル(チャーター便航空会社)の飛行機には、36人のカンボジア人が乗っていました。彼らはカンボジアの首都プノンペンへ強制送還されたのです。トランプ政権のもとで最大級のカンボジアへの送還であろうと弁護士は見ています。ケビン・ローから詳しく聞きます。彼は、「法のもとの平等を進めるアジア系アメリカ人の会 アジア系司法・コーカス」(Asian Americans Advancing Justice–Asian Law Caucus)移民の権利プログラムの専従弁護士であり、強制送還に直面している米国在住のカンボジア人とともに働いています。

    dailynews date: 
    2018/12/19(Wed)
    記事番号: 
    4
  • 精神衛生の専門家と市民の権利活動家グループ 家族から引き離された移民の子どもたちの問題をメディアが報道し続けることを要求

    判事がトランプ政権に対し、アメリカ・メキシコ国境で引き離されたすべての家族の再会を命じてから4カ月以上が経過しました。しかし今なお、140人の子どもたちが米国で拘留中の両親と離れ離れとなっています。30人の子どもについては、両親と再び会うことは不可能と見られています。にもかかわらず、家族の引き離しがもはや連日、報道されることはありません。こうした状況を変えようと、移民の子どもたちが強制的に両親と離れ離れにされる日数が長くなっていることに焦点を当てるようメディアに呼びかけているハーバード大学の心理学者から詳しく聞きます。ポーラ・J・キャプラン博士は臨床および研究心理学者であり、ハーバード大学デュボイス研究所の研究員です。彼女は、現在進行中の家族引き離し危機について注目するよう訴えている人権グループと精神衛生専門家との連合をすすめています。

    dailynews date: 
    2018/12/19(Wed)
    記事番号: 
    3
  • グレッグ・グランディン:中米人に苛酷な米国の政策 ジャクリン・カール・マキンの死の以前から

    7歳のグアテマラ人少女ジャクリン・カール・マキンが国境警備当局による拘留中に死亡したことに対し、人々の怒りが高まっています。米国の中米政策について、ニューヨーク大学のラテンアメリカ史の教授であり、受賞著書のあるグレッグ・グランディンから詳しく聞きます。グランディンは、ジャクリンの死を考察し、その遠因としてクリントン政権の時代にさかのぼる国境の軍事化政策と、米国国境への安全な都市ルートの閉鎖を指摘します。彼はまた、ジャクリンの家族が住む土地を離れることになった原因として、米国が支援した1954年のグアテマラのクーデターと彼女の地域で自給自足的農業を破壊した経済政策との繋がりを指摘します。グランディンがエリザベス・オグリズビーと共同執筆した『ネーション誌』への最新の寄稿文のタイトルは、「米国国境でジャクリン・カール・マキンを殺したのは誰?(“Who Killed Jakelin Caal Maquín at the US Border?”)」です。

    dailynews date: 
    2018/12/19(Wed)
    記事番号: 
    2
  • ジャクリンの死に法の裁きを  7歳の少女 国境警備当局による拘留中に死亡 連邦議会議員が回答を要求

    7歳のグアテマラ先住民の少女が米国境警備当局による拘留中に死亡し、人々の怒りをかきたてています。この少女ジャクリン・カール・マキンが、米国とメキシコの国境で拘束された後、どのような状況で死にいたったのか、連邦議会議員が、説明を求めています。マキンが死亡したのは12月8日。彼女を連れた父親が、中米諸国の亡命希望者161人とともに国境に到達してから2日後のことでした。拘留所に入れられてから8時間以上たってから発作を起こしました。国境警備隊隊員が病院に搬送したのは、彼女の体温が41度近くに急上昇した後でした。7歳の少女ジャクリンは、脱水症、ショック、肝臓の機能不全のため、エル・パソ病院に搬送後24時間以内に死亡しました。ヒューマン・ライツ・ウォッチの上席研究員クララ・ロングから詳しくききます。

    dailynews date: 
    2018/12/19(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 国連での親パレスチナ演説が原因でCNNから解雇されたマーク・ラモント・ヒル、本心を語る

    国連でパレスチナの権利を支持する演説をしたテンプル大学教授のマーク・ラモント・ヒルをCNNが解雇してから1ヵ月弱が経ちました。彼のコメントが集めた国際的注目、学問の自由、そしてイスラエルの人権侵害について発言することがこれまでに以上に重要であると彼が感じる理由についてヒルに話を聞きます。マーク・ラモント・ヒルは、テンプル大学のメディア研究と都市教育の教授です。彼は、Nobody: Casualties of America’s War on the Vulnerable, from Ferguson to Flint and Beyond(『ノーバディ:ファーガソンからフリントを越えて広がる米国の弱者に対する戦争の犠牲者たち』)を含むいくつかの本の著者です。ピュリッツァー賞受賞ジャーナリストのグレン・グリーンウォルドからも話を聞きます。彼の最新記事のタイトルは、”CNN Submits to Right-Wing Outrage Mob, Fires Marc Lamont Hill Due to His 'Offensive' Defense of Palestinians at the U.N.”(「怒り狂う右翼集団に屈し国連でパレスチナを“攻撃的に”擁護したマーク・ラモント・ヒルを解雇したCNN」)です。

    dailynews date: 
    2018/12/18(Tue)
    記事番号: 
    3
  • グレン・グリーンウォルド「議会は対イスラエルのボイコットへの参加を連邦犯罪にしようとしている」

    米国では26州で、州機関がイスラエルに対する「ボイコット、投資撤収、制裁」(BDS)運動に同調する企業や個人と契約できないようにする法律を定めています。BDSは、国際法に従いパレスチナの権利を尊重するよう、イスラエルに圧力をかける国際的な運動です。しかし、この運動に反対する人々はBDSを、イスラエルを弱体化または破壊すらしようとする、薄い仮面をかぶった反ユダヤ主義活動だと言っています。ピュリッツァー賞受賞ジャーナリストで、調査報道サイト「インターセプト」の創設編集者の1人であるグレン・グリーンウォルドに話を聞きます。彼の最新記事のタイトルは、”A Texas Elementary School Speech Pathologist Refused to Sign a Pro-Israel Oath, Now Mandatory in Many States—So She Lost Her Job”(「テキサス州の小学校の言語療法士が現在多くの州で義務となっている親イスラエル誓約書への署名を拒否したために職を失う」)です。

    dailynews date: 
    2018/12/18(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 親イスラエルと反「ボイコット、投資撤収、制裁」の誓約に署名することを拒否して学校職を失ったテキサス州の言語療法士

    テキサス州オースティンのパレスチナ系米国人の言語療法士が、親イスラエルの立場を誓う文書への署名を拒否したために失業したことについて、連邦訴訟を起こしました。バヒア・アマウィは、アラビア語を話す子供の言語療法の専門家で、フラッガービル独立学校区(Pflugerville Independent School District)で9年間働いていました。しかしアマウィは、「契約期間中にイスラエルに対するボイコットを行わない」、また「イスラエルに意図的な罰や経済的損害与える、あるいは同国との商取引関係を制限する」いかなる行動も取らないとする誓約に署名することを拒否し、その後2017年に職を失いました。バヒア・アマウィと、アメリカ・イスラム関係評議会(Council on American-Islamic Relations)の上級訴訟弁護士であるガディア・アッバスに話を聞きます。アッバスは、フラッガービル独立学校区とテキサス州に対するアマウィの訴訟の代理人を務めています。

    dailynews date: 
    2018/12/18(Tue)
    記事番号: 
    1
  • アリゾナ発イエメン行き ツーソンで作られたレイセオン社製爆弾がイエメンの村民31人を殺すまで

    米上院は13日、イエメンで戦争を続けるサウジアラビア主導連合軍への軍事財政支援の停止を求める歴史的な決議を採択しました。戦争権限法に基づき、承認されていない戦争から米軍の撤退を求める決議が上院で採択されたのは米国史上初めてです。サウジが主導するイエメンでの戦争は、2800万人のイエメン人のうち1400万人が飢餓に瀕するなど、国連が世界最悪とする人道危機を引き起こしています。今週のニューヨーク・タイムズ・マガジンには、アリゾナ州ツーソンで製造されたレイセオン社製爆弾がサウジアラビアの武器庫に輸送され、イエメンの村々に落とされるまでのプロセスをたどる注目記事が掲載されています。2016年9月10日、米国が支援するサウジの戦闘機が一連の爆撃をイエメンで実行した際、辺境の村アルハブで何が起こったかに焦点を当てました。ヒューマン・ライツ・ウォッチによれば、この攻撃で3人の子どもを含む少なくとも31人の民間人が殺害され、42人が負傷しました。ジャーナリストのジェフリー・スターン氏に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2018/12/17(Mon)
    記事番号: 
    3
  • ラルフ・ネーダーが新著『城壁へ進む』を語る ブッシュとオバマがトランプへの道を拓いた

    長年にわたる消費者擁護活動家で企業の批判者、元大統領候補のラルフ・ネーダーは、トランプ政権の犯罪性を生んだのは、ビル・クリントン、ジョージ・W・ブッシュ、バラク・オバマを含む米国歴代政権の歯止めのない権力だったと指摘します。ネーダーは新著To the Ramparts: How Bush and Obama Paved the Way for the Trump Presidency, and Why It Isn’t Too Late to Reverse Course (『城壁へ進む ブッシュとオバマが拓いたトランプ誕生への道 流れはまだ変えられる』)で、米連邦政府は根本的に腐敗しており、好戦的で、企業に牛耳られていると語ります。同時にネーダーは、全米各地で議会の監視グループを組織したり、「市民の召喚」を使って議員が地域住民の前に姿を見せるようにするなどの手段を通じて、上下院の議員に責任を取らせることを市民に呼びかけます。

    dailynews date: 
    2018/12/17(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ラルフ・ネーダーが語る単一支払者保険・気候変動・弾劾 マルバニー首席補佐官代行は「ひどい無法者」

    トランプ大統領が国境の壁の建設資金をめぐって政府機関の閉鎖も辞さない構えを見せる中、ホワイトハウスで動きがありました。倫理違反の疑いで少なくとも17件の連邦捜査を受けているライアン・ジンキ内務長官の辞任です。元化石燃料業界のロビイスト、デビッド・バーンハートが暫定内務長官に就任するみこみです。トランプはまた、首席補佐官を退任するジョン・ケリー退役大将の代行としてミック・マルバニーを起用しました。マルバニーはすでに行政管理予算局局長と消費者金融保護局局長代行という二つのポストを担っています。こうしたなかテキサス州では、連邦地裁が医療費負担適正化法(アフォーダブル・ケア・アクト、通称オバマケア)が定める強制保険加入は違憲であるとの判決を下し、決着の場は最高裁判所に移るとみられます。長年にわたって消費者擁護の取り組みを続け、大統領選にも立候補したラルフ・ネーダーが番組に加わります。ネーダーは、新著To the Ramparts: How Bush and Obama Paved the Way for the Trump Presidency, and Why It Isn’t Too Late to Reverse Course (『城壁へ進む ブッシュとオバマが拓いたトランプ誕生への道 流れはまだ変えられる』)を出版しています。

    dailynews date: 
    2018/12/17(Mon)
    記事番号: 
    1

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