革命は終わらず エジプトの民政移行を求める勇敢な闘い

2011/11/22(Tue)
Video No.: 
2
21分

2011年11月、人民議会選挙を前に、暫定内閣を骨抜きにし強権を押しつける軍事政権を終わらせ民政への移行を求めカイロで大規模なデモが繰り広げられました。2月のムバラク退陣後、暫定的権限を与えられた軍最高評議会は、ムバラクの防衛大臣を20年間務めたタンタウィ陸軍元帥の指揮下、次第に完全な権力支配をめざそうとしているかに見えました。警察と軍による激しい弾圧に抗して、革命の震源地タハリール広場に結集する人々の勇敢な抗議行動をシャリーフ・アブドゥル・クドゥースが生々しく報じます。
世界最大の病院と化したタハリール広場。強力なガスと銃弾で武装した部隊。負傷するとわかったいながら人々は通りを進みます。「多くのエジプト人が過去10ヶ月にわたって、革命が悪用され、盗用され、変形されるのを目の当たりにしてきました。そしてまた、この移行 期にあって、何の約束も守らないエジプトの軍事評議会が、人権侵害にはじまり完全な権力支配するのを見てきたのです」。そもそも人々が起ち上がったのは、「パンと自由、社会正義、人間の尊厳のため。それはまだ達成されていない。だから人々は『革命は続く』と言っています」とシャリフは論じます。(大竹秀子)

*シャリフ・アブドゥル・クドゥース(Sharif Abdel Kouddous)デモクラシー・ナウの元シニア・プロデューサー。現在は在カイロ
通信員。ピュリツァー・センター(Pulitzer Center on Crisis Reporting)の協力を得て今回のビデオレポートを作成。

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字幕翻訳:大竹秀子/全体監修:中野真紀子/ウェブ作成:丸山紀一朗