ワシントンで温暖化放置にNo! 市民的不服従と立ち上がる若者たち 前編

2009/3/2(Mon)
Video No.: 
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16分

前半「国会議事堂気候行動」首都での石炭発電に抗議する大規模な市民的不服従運動

2009年2月27日から3月2日にかけて、米国の首都ワシントン・コロンビア特別区で、地球温暖化対策のための学生達の運動の交流会「パワーシフト2009」(http://www.powershift09.org/)が開催されて、米国をはじめとする十数カ国の高校生や大学生1万2千人が集まりました。

3月2日にはまた同じくワシントンDCで、今も続く石炭発電に反対する大規模抗議行動「国会議事堂気候行動」(http://www.powershift09.org/)が行われました。これに先立ち、米上下両院の議長は、首都の発電所での石炭使用をやめ天然ガスに転換することを要請。地球温暖化に反対する行動に大きな弾みがつくことが期待されています。

番組では、ウェストバージニア州でアパラチア山脈の山頂除去による炭鉱開発に反対するジュリア・ボンズと、www.350.orgの共同創設者で『ディープエコノミー─生命を育む経済へ』など多くの著書を擁するビル・マッキベンの二人の環境保護活動家をゲストとして招き、二つの大規模集会の意義を伺います。(斉木)

ジュリア・ジュディ・ボンズ(Julia “Judy” Bonds)

ウェストバージニア州でアパラチア山脈の環境保護に取り組む「コールリバー山監視運動」(Coal River Watch、HPは)の理事を務める。代々炭鉱労働者の家庭の出身で、山頂を爆破する露天掘り炭鉱開発に反対する運動で2003年ゴールドマン環境賞を受賞。

ビル・マッキベン(Bill McKibben)

『ディープエコノミー─生命を育む経済へ』(英治出版)など地球温暖化問題と代替エネルギーについて多くの著書がある環境保護活動家。350.orgという地球温暖化問題に取り組む運動の共同創設者。他に『人間の終焉─テクノロジーはもう十分だ!』、『情報喪失の時代』『自然の終焉環境破壊の現在と近未来』(すべて河出書房新社)が日本で出版されている。

Credits: 

翻訳: 川上奈緒子 / 校正:斉木裕明
全体監修:中野真紀子・付天斉