バラク・オバマと米国の外交政策の今後

2008/11/6(Thu)
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46分

2008年11月4日の夜、歴史的勝利が判明すると、次期大統領バラク・オバマに世界中から続々と祝辞が寄せられました。米国民のみならず世界の多くの人々にも、オバマ選出は時代の画期ととらえられました。しかし実のところオバマの外交政策の姿勢とはどのようなものなのでしょうか?また米国の外交政策の戦略ポイントに位置づけられる国々の住民は、新政権に何を期待しているのでしょうか?

デモクラシー・ナウ!では各地域から代表的な論客を招いて、オバマ政権下の米国の外交政策について豪華ゲストによる円卓討論会を開きました。オーストラリア出身の映画作家で、リベラリズムの欺瞞を鋭く批判するジョン・ピルジャー、ニューヨークのコロンビア大学アフリカ研究所長マフムード・マムダニ、 メキシコシティーの国際政策センター所長ローラ・カールセン、 イラク専門家ラエド・ジャラール、パキスタン出身の英国の作家タリク・アリ、パレスチナ出身でエレクトロニクス・インティファーダを運営するアリ・アブニマーが、それぞれに新大統領への期待と要求を語ります。

* マフムード・マンダニ(Mahmood Mamdani) コロンビア大学人類学教授。ポストコロニアルのアフリカ政治学に関する著書多数。最新著はGood Muslim, Bad Muslim: America, the Cold War and the Roots of Terror.(『良いムスリムと悪いムスリム 米国と冷戦とテロの根源』)。イション誌に、最近のダルフール情勢に注目した記事The New Humanitarian Order(「新人道秩序」)を寄せた。
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* アリ・アブニマー(Ali Abunimah)パレスチナ出身の評論家。 エレクトロニック・インティファーダの共同創始者。著書は One Country: A Bold Proposal to End the Israeli-Palestinian Impasse
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* ローラ・カールセン(Laura Carlsen)メキシコシティにある国際政策センター米州政策プログラムの責任者。米国とメキシコの関係について多数の著書があり、ブログも運営している。
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* タリク・アリ(Tariq Ali) パキスタン出身で英国在住のベテラン・ジャーナリスト、評論家、活動家。『ニュー・レフト・レヴュー』誌の編集委員で、著書多数。最新書は The Duel: Pakistan on the Flight Path of American Power(『米国覇権の経由地パキスタン』)。
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チャベスと希望の枢軸 タリク・アリの新著『カリブの海賊』

* ラエド・ジャラール(Raed Jarrar)イラク人ブロガー、政治評論家。アメリカ・フレンズ奉仕団 のイラク人顧問

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字幕翻訳:大竹秀子/校正:桜井まり子
全体監修:中野真紀子・高田絵里