ブルックリンからバクダッドに架かる平和の橋 米国人とイラク人学校教師が立ち上げた平和プロジェクト

2007/7/26(Thu)
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17分

 ブルックリンの学校教師ブルース・ウォレスは、「平和な明日のための9.11遺族の会」のメンバー。甥のミッチェルは、世界貿易センターに1機めの飛行機が衝突したのを目撃して救援に駆けつけたところ、ビルが崩れて死亡しました。呆然とした日々を送っていたある日、「平和な明日のための9.11遺族の会」を見つけ、怒りと悲しみのエネルギーを平和をもたらす力に変えようとしている遺族たちに感銘を受け、会のメンバーになったのです。

彼は、アメリカの高校生とイラクの高校生とのメール交換を仲介し、相互理解を深めようというプロジェクトを立ち上げました。 イラクに知人など全くいなかった彼は、実に様々な人々からの紹介をたどって、バグダッドの女子高校の教師をしているネスリーンとコンタクトを取り、メール交換はやっと実現したのです。

このセグメントでは、アメリカ側のウォレスとイラク側のネスリーンをゲストに招き、プロジェクトを始めた動機とプロセス、イラクでの生活、生徒たちの反応、ネスリーンが訪米するためのビザを取るための苦労話などを聞きます。 (古山)

* ネスリーン(Nesreen) イラクにて、若い女性対象の高校でロマンス文学を教えている。メール交換プロジェクトのイラク側リーダー

* ブルース・ワレス(Bruce Wallace)  ブルックリンにある高校の退役教官。「平和な明日のための9.11遺族の会」のメンバーでもある。9.11で甥をなくし、米国がイラクを攻撃した後、米国とイラクの高校生同士のメール交換を通じて、お互いの理解を深めるプロジェクトを立ち上げた。  

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翻訳字幕:有賀玲子
全体監修:古山葉子